私はオンライン合コンのサービスを行っています。HousepartyやZoomを使って、男性2名・女性2名＋ファシリテーターの私で1時間ビデオ通話合コンをしながら、時には1対1で話す時間も設けて楽しんでもらっています。

最近は、Remoというオンライン上でテーブルを行き来できるツールを使って、約20名の複数人と話をするバーチャル街コンのような企画も開催しています。

他にも今は、コロナの影響で街コンやデートなどができないため、マッチングアプリに大気の人が流れています。そしてオンライン上でデートをするために、マッチングアプリにビデオ通話機能が追加されたりしています。

なので、今はビデオ通話で1対1でオンラインデートをすることが盛り上がってきていますね。

なるほど。杉本さんはオンラインキャバクラにかなり行かれてるんですよね？

かなり笑、そうですね。私は週に3回ほど、フィールドワークと称して行っています笑。

そのオンラインキャバクラの客層でいうと、リアルのキャバクラのお客さんがオンラインキャバクラに行ったかというと、ほぼ行っていないです。やっぱり普段ITに慣れている人が多いですし、今まで実際のキャバクラに行ったことがない人がSNSの投稿経由で行ったりしています。

なるほど、やっぱり若い人は今は人に会えないから恋愛欲しさにオンラインキャバクラにいくんですかね。

まだサービスが始まったばかりなので、実際に付き合ったという話は聞いたことがないです。というのも前提としてまだ実際にお互いが会えていないんですよね。

ただ、早く会って気持ちを伝えたいという話は聞きます。それこそコロナが明けたら急激に交際成立の割合が増えてくるんじゃないかなと思います。

私はネットで見たんですけど、マッチングアプリで出会って、オンラインデートだけで付き合ったカップルを2組ほど聞きましたね。

彼らはどういったデートをしているかと言いますと、最初はオンラインで会話を楽しんで、そこから仲良くなったら24時間画面をつないで、ただただ日常を過ごすということをしているらしいんですよ。

今は同じ空間にはいられないけど、同じ時を過ごそうみたいな。オンラインデートの意味の拡張がされている面白い事例を見ましたね。

確かに。同棲していなくても同棲しているような感覚を味わえますよね。

そうですね。オンラインデートもいろんなバリエーションがあるんだなと思いました。なんだか夢がある話ですよね。

面白いのが、場所が関係なくなったことですね。オンライン合コンを開催しても、例えば名古屋や大阪、そして中国やアメリカから参加していただいて、今後東京に行くからパートナーと出会いたいみたいな探し方も増えてきていますね。

恋愛って、2つの要素の足し算だと思っていて、性的魅力＋人間的魅力の足し算で人を好きになる。オンラインでの恋愛からスタートすると、性的魅力は匂いとか触った感触とか、やっぱりオフラインでしか確かめられない部分って強いんですけど、逆に触れ合えないから話すしかなくて、それによって人間的魅力をじっくり吟味する時間が、良くも悪くも長くなります。

性的魅力の方が強い人はオンラインになると難しくなって、逆に人間的魅力の方に自信がある方は、割と有利な世界になってきたので、愛の形＝人間的な魅力の方が大切というふうになってきたのかなと思います。

オンラインだと人間としての本質みたいなところが垣間見れるなと思っていて、今までリアルだと見た目や仕草含めた「総合格闘技」だったんですが、これからはより人間力が注目されると思います。

なので、私達は、わかりやすい外見等のスペックや小手先のモテ術ではなく、人間の中身の部分を磨くことが今後の課題ですね。

今の意見に200％同意です。オンラインだと表現の仕方に工夫が必要じゃないですか。そうしたらSNSとかでスペックを確認したりとか、とにかくやりとりをするしかないじゃないですか。

今までの手紙のように、1つ1つのやりとりの比重が大きくなったのかなと。ラインとチャットとかの吹き出しの数だけ愛が蓄積されていくような感覚は、もしかしたらあるのかもしれないですね。

パワーワード出ましたね！吹き出しの数だけ愛が蓄積されていく！

そうだと思います笑。男性女性共に、1回に送る吹き出しの大きさじゃなくて何回もマメに吹き出しを送ることが大事なんじゃないでしょうか。

でも、やっぱり隣にいて欲しいって思うじゃないですか。最後は「会う」にいくと思うんですよね。
本当に愛が深まった人たちって、このコロナの影響で会えない状況において、実はこっそり会っているんじゃないかって思うんですよね。ロミオとジュリエットのように笑

公園デートがブームだと聞きますね。

やっぱりそうなんだ。

1回目はオンライン、その後に三密を避けれる公園で会って、デートを重ねるというものですね。これもオシャレなムードのお店とかではないので、かなり相手の本質を見れる機会になっていますね。

なるほど。なんかロマンチックですね笑

あと、価値観自体も確かめ合えるタイミングかなと思います。コロナが怖いので外出たくない勢と、コロナでも会いたい勢って価値観が結構違うじゃないですか。自粛中だけど会いたいって行ってくる人に対して違和感を抱いて別れてしまうこともあったりするので、結構価値観のぶつかり合いになりそうですよね。

コロナに関する価値観で喧嘩することはありそうですね。とりあえずオンラインで愛を育んで、足並みが揃ったらオフラインで会うというのが1番いいんじゃないかなと思いますね。

オンラインでモテる人には4つの要素があると思います。

1つが、例えば背景を面白いものにするなど、オンラインでも楽しませられるユーモアがある人。

2つ目は、回線が速いとか、家がめちゃめちゃ綺麗とかっていうお金がある人。

3つ目は、純粋にコミュニケーション能力が高い人ですね。

そして最後の4つ目は、マッチングアプリなどで出会ったときにお互いフルネームを知って、その名前をググったときにSNSの情報が充実している人です。SNSがその人の人生の履歴書のような役割をしてくれるんですよ。

なので、以上の4つの要素がある人がオンラインにおいてモテると思います。

結局リアルで会う前に好きになっちゃう人はいますよね。実際に、zoomでしか話したことないけど付き合うようになったという話も聞きますし。

今まで対面でしか恋愛はできないと思われていたものが、実はそうじゃないと私も実感しています。

オンラインキャバクラを体験してみて分かったんですけど、今までって人は見た目が大事ってされていて、言語情報は7％しか重要視されなかったんですよ。
ただ、オンラインキャバクラも最初は見た目から入るんですけど、7％とされてきた言語情報の印象の割合は33%くらいに増加していると思いました。

多分他のオンライン合コンとかマッチングアプリでも同じことが言えるんじゃないかなという気がします。どうでしょうか？

そうですね。私が思うに、オンラインでは話を端的に言える人とか、話をしっかり聞いてくれるようなファシリテーション能力のある人はモテている印象ですね。

オンラインで好きになった人をオフラインで嫌いにはならないと思います。
オンラインで会話を重ねて、実際に現実で会った時に、カメラの補正機能とかで思っていた顔とちょっと違かったとしても、オンライン上で積み重ねた好意貯金が溜まっているので、そこは気にならないと思います。

1対1のオンラインにおいて、1番ごまかせるものって身長なんですよ。なので現実において、例え身長が思っていたよりも小さかったり高かったりしても、身長が原因で不利だった人が、その点を気にしなくていいんですよ。

なのでオンラインからの出会いはすごくプラスにしかならないですね。

写真で見ていたものと実際の顔が期待していたものと違う場合ってどうしたらいいんですかね？

満足度の方程式があって、「満足度=体験値-期待値」なんですよ。期待値が大きければ大きいほど満足度が下がってしまうんですけど、オンラインデートにおいては期待外れならすぐに終了すればいいので、そこは良さですよね。

自分の強みをいかに磨けるかってところですよね。見た目に自信がないのであれば、ファシリテーション能力だったり、優しさだったりとか、他の部分をPRできるといいのかなって思います。

見た目がタイプじゃなくても面白かったら好きになっちゃうかもしれないですもんね。