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2022.08.19

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"世界に1つだけのトークン"「NFT」のキホン

"世界に1つだけのトークン"「NFT」のキホン

NFTについて耳にしたことがありますか?

聞いたことはあってもイマイチその概念が理解できていない──そういった人は多いのではないでしょうか。

今回は、BCCC(ブロックチェーン推進協会)のトークンエコノミー部会部会長、奥達男氏がNFTを分かりやすく解説!

※この記事は動画『「NFT」とは何か?これからどうなるか?』を再編集しています。

目次

  • NFTは「証明書」
  • 暗号資産との違いは「唯一無二」「分割不可能」
  • デジタルアートの売買で学ぶNFTの特性

NFTは「証明書」

 

 

NFTとは、Non Fungible Tokenの略であり、「代替不可トークン」「非代替性トークン」などと訳されます。

 

Fungible(ファンジブル)は代替可能、Token(トークン)は印や記号、象徴、証明書といった意味を持ち、なかでも「証明書」が最もNFTの文脈で使われるトークンのイメージに適しているでしょう。

 

また、NFTはビットコインなどの暗号資産の一種であり、ブロックチェーン技術によって発行されます。

 

 

 

暗号資産との違いは「唯一無二」「分割不可能」

それでは、NFTとビットコインなどの暗号資産は何が違うのでしょうか。大きく2点、異なる点があります。

 

 

一つ目の違いは、「暗号資産はたくさんあるが、NFTは1つしかない」ということです。

 

ビットコインは現時点で約1900万枚あり、2,100万枚まで発行されればその発行はストップ。すなわち、最終的には全く同じ価値を持つビットコインが2,100万枚この世に存在することになります。

 

一方、同じNFTはこの世に1つしかありません。 二つ目の違いは、「暗号資産は分割できるが、NFTは分割できない」ということです。

 

例えば、1ビットコインを持っている人がそれを0.5ビットコインに分割し売買することも可能。しかし、NFTは唯一無二の存在であり、分割することは不可能です。ここまでの内容を踏まえ、NFTには以下のような特性があるとまとめられます。

 

・替えが効かない、世界に1つしかないトークン(唯一無二)

・コピーや改ざんができない

・プログラミングできる

 

 

 

 

デジタルアートの売買で学ぶNFTの特性

ニュースなどで聞いたことがある方は、NFTがデジタルアートと関わりが深いことをご存じかと思います。 ここでは、NFTをはじめたい方のための取引の全体像について解説していきます。

 

まず、デジタルアートを購入したい人は、NFT発行プラットフォームにて暗号資産を支払い、代わりにNFTを発行してもらいます。デジタルアートの置き場をNFTに設けることで結びつけることが可能。

そのうえで、デジタルアートは通常どこかのPCのストレージ(記憶領域)に、NFTは購入者が所有するデジタルウォレットに保存されることになります。

 

「デジタルアートを売りたい」と考えた人は、売買プラットフォームにて、NFTを出品します。すると、買い手が登場し暗号資産でNFTを購入。販売代金がNFTを売った人の手元に、手数料が売買プラットフォームに振り込まれます。

 

 

 

デジタルアートを購入した人が、ほかの人に売りたいと考えるようになった場合に利用するのがN次流通プラットフォーム(Nには特定の数字が入る)です。これを利用すると別の買い手が現れる場合もあり、その時は先ほどと同様の流れで売買が成立します。

 

ここでポイントとなるのが、買い手に入る販売代金、売買プラットフォームに入る手数料のほかに「著作者手数料」が発生しているということ。

 

通常、何かを買った人が別の人や機関に著作物を転売しても、元の著作者には一銭も振り込まれることはありません。その点を解決可能にしたことが、NFTが革命的といわれる理由の一つです。

 

また、「デジタルアート」はどこまでの範囲を指すのか?と思う方もいるでしょう。 例えば、ペイントソフトで丸を描いただけでもデジタルアートと言え、Excelで描いた“雪だるま”の絵をjpegに変換して、マーケットプレイスで販売したケースもあります。

 

NFTという新しい概念。興味のある方は、ぜひ、体験してみてはいかがでしょうか。

 

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