目次
- 今の職場で活躍すること=スキルじゃない! 転職時代に必要な汎用スキルとは
- 今の時代に必要不可欠!「汎用スキル」とは何か?
- 汎用スキルはどうやって身に着けるか?
2020.09.23
Withコロナの時代、ふらりと書店を訪ねてビジネス書を漁るなんて機会が減った方も多いのでは。さらに時代が大きな変革を迎えている中、ビジネススキルを上げるために何を抑え、何を読めばいいのか迷うところです。
Schooの連載授業『スキルをアップデートするビジネス書大全』は、ビジネスパーソンが抑えておくべきスキルや関連書籍にフォーカス。ビジネス書に精通した先生方から、必要なビジネススキルとそのエッセンスを学びます。
4回目で取り上げるのは、「汎用スキル」。汎用スキルとはどんなもので、このスキルを身に着けるためにどんなことをすべきか、デロイトトーマツコンサルティング合同会社 執行役員 パートナーの高砂哲男先生に教えていただきます。
それでは、「汎用スキル」とは具体的にどんなことを指すのでしょうか。高砂先生はこう定義します。
「自らで意識できており、どの会社や職場でも活用できる、再現性のあるスキル」
この定義のポイントは、「自らで意識できており」の部分。多くの方は自分のスキルを意識できていません。一方、自分がどんなスキルを持っているか意識できている人は大きな強みになります。
●汎用スキル
・合意形成が得られやすい報告書の作成
・リモートワークに関する最新テクノロジーの情報や知識
●汎用スキルではない
・職場専用の報告書のすばやい作成
・社内システムに関する豊富な情報や知識
例えば、特定のフォーマットの伝票処理が得意だとします。それを「決まったプロセスだから手を動かせばいい」とやるだけでは、汎用スキルが身に尽きません。
「『共通的に早く処理するために重要なことは何か』と意識してやれている人と、この手順だからこうやりましょうとやるだけの人だとすごく差が出てきて、汎用スキルにできるかできないか変わる」と高砂先生は指摘します。
次の章では、汎用スキルの身に着け方についてさらに講義が進みます。
それでは、汎用スキルはどのように身に着ければよいのでしょうか。高砂先生に続きをお話いただきましょう。
●職場で知識・技能を磨く3ステップ
1. 自分事化
スキルを普段から意識し、汎用的に使えるものを見つけます。いいものを見つけて書き留めたりすることが重要です。
2. 定型化
情報を使える形に可視化して、整理しておきます。
3. 転用化
仕事の場面で、整理したスキルを実際に使ってみます。
このサイクルを回すことで、普段の職場で知識や技能が身に付きやすくなります。「同じことをやっても成果が上げやすい人、職場が変わっても活躍できる人は、自分事化がどれくらいできているかが一番の差」と、高砂先生は言います。
授業では、「自分事化する方法」をより具体的に紹介。「3つの意識」に集中して考えることが重要だそう。ぜひ、実際の授業でご確認ください。
今回、汎用スキルについて多数の質問が寄せられました。「傾聴力やコミュニケーション力など形として現れないものも汎用スキルとして提言していい?」といった質問に、高砂先生はあらゆる業種に共通する答えを導いています。
Schooの連載授業『スキルをアップデートするビジネス書大全』は全7回。今回は、第4回の授業「次代に求められる汎用スキルをアップデートする書籍」のダイジェストをお届けしました。
『スキルをアップデートするビジネス書大全 第4回 次代に求められる汎用スキルをアップデートする書籍』
http://schoo.jp/class/7142/room
第7回は「職場の工数削減のコツ-明日から残業を減らす方法を心得る-」。仕事を前進させるための「職場の工数削減するスキル」について学びます。書店でビジネス書をザッピングして効率的にインプットしづらい今、Schooの授業でスキルアップを目指しましょう!
『第7回 職場の工数削減のコツ-明日から残業を減らす方法を心得る-』
http://schoo.jp/class/7187/room
文=田中ラン
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授業の冒頭で、高砂先生は「なぜ汎用スキルが重要なのか」を教えていただきました。以前までは、会社内で定められた業務や仕事がうまくできることが重要とされていたため、「スキル≒できる業務や職場経験」でした。しかし、転職が当たり前の今において重要なのは、どんな会社や職場でもパフォーマンスを発揮して成果を上げること。「スキル≠できる業務や職場経験」ではないのです。
「今まではスキルをあまり意識しなくてもいい評価がもらえたかもしれませんが、今後はスキルを意識する必要がある。汎用スキルをいかに高めていくかが重要」と高砂先生は念を押します。