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2020.07.03

Interview

ハンコやFAXは「現代の妖怪」? 非効率で成長機会を奪う“仕事ごっこ”は今すぐやめよう

ハンコやFAXは「現代の妖怪」? 非効率で成長機会を奪う“仕事ごっこ”は今すぐやめよう

『仕事ごっこ ~その“あたりまえ”、いまどき必要ですか?』著者:沢渡あまねさん

目次

  • 仕事ごっことは「コラボレーションを邪魔する何か」
  • 紙の不便さ|これからは電子が基本であるべきだ
  • 主催者だけが儲かる、残念なオープンイノベーションごっこの特徴
  • 管理体制のアップデート|マネジメントによって不確実性に対処していく
  • 働き方改革=自分たちの勝ちパターンを実現すること
「ちょっと待って、それってホントに必要ですか?」
仕事のスピードを遅くし、時間をムダにし、成長機会を奪い、社外の人とのコラボレーションを邪魔し、優秀な人を遠ざける慣習やルール――それが「仕事ごっこ」。

これまでの常識を、シニカルなものがたり+ツッコミで、笑い飛ばしながらアップデートしていく一冊。著者の沢渡先生からこの本のポイントを学びましょう!

沢渡 あまね 先生

作家、業務プロセス&オフィスコミュニケーション改善士企業顧問

noa 先生

ITエンジニア

花海 志帆

受講生代表

学びノート

SESSION仕事ごっことは「コラボレーションを邪魔する何か」

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それでは先生「仕事ごっこ」とは何かからお願いいたします。

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「仕事ごっこ」とは生まれた当初は合理性があったものの、時代や環境や価値観の変化、及び技術の進化に伴い、生産性やモチベーション向上の足を引っ張る厄介者と化した仕事や慣習のことです。

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たとえば、ハンコやFAXも生まれた当初は非常に合理的なものでした。でも今となっては要らないものの代表格「妖怪」になってしまったんですね。

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「妖怪」って表現いいですね!

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退治したくなりますよね。

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悪さをするっていうのが前提にありそうですね。

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「コラボレーションを邪魔する何か」これを「仕事ごっこ」と定義しています。単にやりたくないことを「仕事ごっこ」と呼ぶのではなく、他者と素早く繋がって価値を出していくイノベーションの時代に、他者と繋がって協働する(すなわちコラボレーション)「邪魔をしているもの」、これを「仕事ごっこ」としています。組織にとっても個人にとっても健全ではないですよね。
それらを疑って優しく滅ぼしていきましょう。

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仕事であって仕事でない、何も生み出していなかったってことありますよね。

SESSION紙の不便さ|これからは電子が基本であるべきだ

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報告書の体裁や「てにをは」にやたらこだわる上司の話を聞いて、コメントでも「まさにうちの会社だ」というコメントたくさんいただいております。

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紙の報告書や書類って面倒ですよね。印刷して一字でもミスが見つかったらゲームオーバー。
定例会議の資料も全部刷り直し、プリンターの前には列ができる。報告内容が変わったらまた全部やり直し。

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あるあるすぎて笑えなくなってきますね。

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紙を否定している訳ではありません。もちろん私も紙は使いますよ。「紙の方が見やすい」「見落としがない」「複数人で議論しやすい」等の利点はあると思います。

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ただし、スピーディーなコラボレーションのためには基本は電子、紙はオプション。紙は紙が価値を出せる世界で幸せに生きていけばよいと思うのです。忌み嫌われる紙と、愛される紙をしっかり使い分けていくべきだと思います。

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「このままではグローバル化で淘汰される」というコメントもありますね。

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最近のマネジメント用語でエンプロイアビリティ=雇われうる力というのですが、旧態依然の残念な仕事のやり方がしかできない人は、やがて「使えない子」になってしまい、本人も会社側も不幸せになってしまいます。

SESSION主催者だけが儲かる、残念なオープンイノベーションごっこの特徴

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次は仕事ごっこに関する残念なオープンイノベーションの例です。残念なオープンイノベーションの特徴は
  ・参加者にイノベーションをする意識がない
  ・大企業の看板だけで、相手を服従させようとする人がいる
  ・参加者に予算も権限も、社内で提案して通す力も与えられていない
  ・「情報収集」「飲み会」程度の気持ちで参加している人がいる
  ・「人脈」を広げることが目的化している人がいる
  ・アイデアを盗もうとしている人がいる

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その結果、スタートアップの経営者やフリーランス、学生が無駄にタダ働きさせられ、せいぜいイノベーションフォーラムなどの主催者だけが儲かる。これが残念なオープンイノベーションごっこです。

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清く正しいオープンイノベーションとは、実現したいこと、解決したいこと、自社が何を提供できるのか、自社に何が足りないのか、他社に何を期待するのか、これを明確にしていかないといけません。

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「こういう状況に置かれてしまうと辛いですよね」など、皆さんからもたくさん意見いただいております。

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国内で企業同士が潰し合いをしてお互いダメになっていくと、きちんとオープンイノベーションを行っている海外に負けて、国力の低下に繋がっていきますよね。

SESSION管理体制のアップデート|マネジメントによって不確実性に対処していく

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仕事ごっこをなくすため、管理業務に関するアップデートを行う必要があるということですが、こちらについて先生お願いいたします。

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昔のように上の人が偉そうに下の人を従えるというのは、もはや時代遅れなんです。
管理には3つの定義があります。
 ・Management(やりくり)
 ・Control(統制)
 ・Administration(事務執行)

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特に今求められていているのは、Management(やりくり)です。
不確実性・リスクと向かってなんとかしていく。今までの自分たちの仕事のやり方をアップデートしていく。正しくコラボレーションして価値ができるようにしていくにはどうしたらいいか。これらがまさにManagementです。

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これまでの日本企業のやり方はトップが答えを持っていた、いわゆるトップダウン型でした。例えば「この車を作れば売れる」といった指示を上から下に流していくウォーターフォールモデルです。

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しかしながら、過去の勝ちパターンでは合理性があったこのやり方にはもう限界がきています。
これからはコラボレーション型、社内外の人とどんどん繋がって、掛け合わせによってイノベーションを起こしていく。

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トップや社内に答えのない時代、もしかしたら若手や他社が、あるいは外のフリーランスが答えを持っているかもしれない。
オープンに繋がることで答えを出していく型の方が、これからの時代では有利です。

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ちなみに、最近話題になっている「テレワークをしている社員を常に監視して、労働者側が息苦さを感じる」問題。
これは、働き方はオープン型に進化したのに、マネジメントは統制型である。このズレによって生じている、時代の過渡期特有の事象であると認識しています。このズレを徐々に直していく必要があるのかなと思います。

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今まさに管理業務のアップデートをするチャンスがきているんですね!

SESSION働き方改革=自分たちの勝ちパターンを実現すること

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最後に働き方改革について先生お願いいたします。

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「働き方改革」の本質とは自分たちの「勝ちパターン」を実現することです。エンジニアの勝ちパターン、管理部門の勝ちパターン、製造現場の勝ちパターン、それぞれ違って当然です。
同じ会社だから、同じ製造業だからと固定的なやり方ですべての職種の人たちを一律で縛り付けることは、まさに不健全です。

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時代や環境の変化に伴い、「負けパターンに陥っていないですか?」。
仕事ごっこにまみれていないかどうか自問自答して、みんなで景色を合わせていきたいと思いこの本を書きました。今は自組織単体で勝ちパターンを作りにくい時代です。コラボレーションからのイノベーションを出来る組織、出来る人になっていきましょう。

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組織、個人共にオープン化し、脱仕事ごっこを目指していこうということですね。先生、本日はありがとうございました!

2020年07月03日 公開

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