目次
- 「新しいことにチャレンジする」4つの心得
- 「言い訳リスト」で言い訳を封じる
- 「90日後の自分」をイメージする
2022.12.06
「新しいことにチャレンジする」というのは何であれ、非常に勇気のいることです。「また3日坊主になるのは嫌だ」「上手くいかなかったらどうしよう……」など、不安な気持ちに支配され、一歩を踏み出せなかったり継続が難しくなってしまうこともときにはあるでしょう。
そんな方に向けて『新しいことにチャレンジする時のコツ』を、3万部の突破のベストセラー『習慣が10割』の著者、吉井雅之さんに伺いました。
※この記事はSchooの授業『習慣が10割-知らないうちにメンタルが強くなっている授業-』を再編集しています。
新しいチャレンジの一歩を踏み出せたとしてもなかなか続かない。頑張っていても結果が伴わない……。そんな時についつい出てしまうのが「言い訳」ではないでしょうか。
明治の文豪、幸田露伴(こうだろはん)は、成功する人について「うまくいかなかった理由を人のせいにしない」と言います。
また、映画のモデルにもなったアメリカの植物学者ジョージ・W・カーパーも「不成功の99%は言い訳ばかりをする習慣を持つ人から生まれてくる」とも言っています。
つまり、努力を続けても、「うまくいかないことがある」前提で、一度失敗してしまったとしても、その理由を「人のせいにしない人」が上手くいくのです。
とは言っても、どうしても言い訳してしまうのが人間です。何かうまくいかないことがあったら、「自分にもっとできることがなかったのか」を省みてみましょう。
そこで私がおすすめしたいのが「言い訳リスト」の作成です。「暑いから」「寒いから」「雨が降っているから」「めんどくさいから」など、ついつい発してしまいがちな言葉を、私はノートに400個書き出したこともありました。
寝る前に書き出したリストを見返して、明日から一個ずつ減らしていこうと心に決め、言い訳を口にする前にできることを実行するようにしたのです。
確かに、天気が悪かったり、子どもが言うことを聞かなかったりして、気分が乗らない日もあるかもしれません。ただ、何か上手くいかないことがあっても、いつも周りや環境のせいにしていては、いっさい自分の成長に結びつかないのです。
突き詰めていうと、それは自分を「粗末」にしているようなもの。成長するためには、続かなかった原因を自分のせいとして認めることも大事になります。例え失敗したとしても、なぜうまくいかなかったのか、自分はどう行動すればよかったのかを真剣に考え、次の行動に活かしましょう。
冒頭で「半年続くことは一生続く、そのためには最初の3ヶ月が大事」ということをお伝えしました。
自分の決め事を習慣化していくために有効なのは「90日後今取り組んでいることが習慣になっていたら、自分にどんな利益と可能性が広がるか」を想像することです。
例えば、「毎日寝る前に5分間、明日のスケジュールを確認する習慣をつける」という目標を立てたとしたします。
その場合、以下のような利益と可能性が考えられます。
・利益:「翌日の行動が明確になる」
・可能性:「90日意識できたら、その後も一生使えるスキルになる」
習慣化による利益が明確になり、仕事面だけでなく休日の時間の使い方も上手くなって、プライベートの時間も充実する可能性も出てくるでしょう。そうすると、自ずと習慣化へ向けた日々のモチベーションもグッと高まってくるはずです。
目標を立てる時に注意しておきたいのは下記の4点。
・「自分一人でできること」にする
・やったかやっていないかを明確に判断できる
・決めごとの中に数字を入れる
・具体的に、肯定的に決める
例えば、「毎朝読書をする」という目標であれば、自分1人でできることですが、「毎朝子どもと朝食をとる」だと子どもが寝坊などするとできません。
必ず、1人でできることを設定しましょう。また、「毎朝読書をする」よりも「毎朝10ページ読書をする」と、数字を入れることで決め事がより具体的になり、判断基準も明確になるでしょう。
そして何より大事なのは「毎朝10ページ本を読まなければならない」とネガティブに思うのではなく、「毎朝10ページ本を読むことで知識が増える」など、肯定的に考えることが継続の秘訣です。
継続をするために必要なのは、何より「楽しむ気持ち」。この心がないと続くものも続きません。
「新しい習慣」を手にしたご自身を想像しながら、コツコツと取り組んでいきましょう!
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来年こそは何か新しいことにチャレンジしたい!そのための習慣をつくりたい!そう思っている方に最初にお伝えしたいのは「半年続くことは一生続く」ということです。
なかでも「最初の3カ月継続できるか」が鍵になります。それにあたってまず必要な心構えは以下の4つです。
1.勇気を投資する
2.腹の中を吐き出す
3.時間厳守と数字厳守
4.因果の「因」を見る
1、勇気を投資する
新しい習慣をつくるということは「新しい自分を創る」ということ。そのための勇気を持ちましょう。
例えば、上司や同僚と話す時に「でも」や「難しい」などとついつい言ってしまう癖のある人は、後ろ向きな言葉を使わず「まずやってみます」と宣言するなど、できる範囲で今までの自分にない行動をとってみるのもよいでしょう。
勇気は勝手に湧いてくるものではありません。まずは一歩踏み出してみることでその行動が勇気を生み出してくれるはずです。行動すればうまくいかないこともありますが、「何もしないで時間を浪費する」よりもずっといいのです。
2、腹の中を吐き出す
チャレンジに失敗はつきもの。もしうまくいかないことがあったとき不満を漏らしても大丈夫。いつも「いい子」でいる必要はありません。
ただし、最後に必ず「そうはいっても仕方ないからやってみるか」と切り替えの言葉をつぶやくことをルールとしましょう。最後に前向きに進めるならば、腹の中を吐き出してしまってもいいのです。
3、時間厳守と数字厳守
特に大事なのが「時間厳守と数字厳守」です。
自分に嘘をついてはいけません。最初に立てた目標の達成度はいかほどか、ぜひ自分の胸に手を当てて考えてみてください。
数字、そして時間を「守ろうとする意識」を持つだけでも、自己肯定感につながりプラスの効果が得られるはずです。
4、因果の「因」を見る
「因」とは「原因」のこと。原因のその前にも原因があります。
例えば、「いつもより2時間早く起きる」という目標がある場合、「いつもより2時間早く眠る」という行動が必要になります。
そして、その行動を起こすためには「既定の時間にベッドに入ってスマホは見ない」というルールを守る必要があるのです。習慣づくりに行き詰まったら、その「因」を探って、行動を見直してみましょう。