目次
- 会議の中身は不十分?オンライン会議の実態をおさらい!
- オンラインツールを活用して、「答えの出る会議」に導く
2022.02.15
コロナ禍で急速に浸透したオンライン会議。画面オフで表情が見えないメンバーに向かって話し続け、発言が一人に偏らないようにしたり、バランスよく話を振ったり……。この1年間、人材育成を意識したオンライン会議の難しさを実感することの連続だったのではないでしょうか。
Schooの連載授業『これから求められるデジタルコミュニケーション力』の第2回目は、『誰かに教えたくなる「オンライン会議」の極意』。マーケティングコーチである横田伊佐男先生が講師となり、オンライン会議でのコミュニケーション力を伝授。
オンライン会議で本当に部下に意図が伝わっている?オンライン会議だけで合意を得ているけど、満足感を持って仕事に打ち込んでもらっている?本授業から、そんな不安を解消できるヒントが見つかること請け合いです!
それでは、ワイワイガヤガヤ会議前に話す環境を、オンラインで再現する方法は?横田先生は「Googleドキュメント」の活用を提案します。
Googleドキュメントでアジェンダを書き、リアルタイムでコメントを記入してもらいます。そうすれば、「この議題はもっとこうしよう」といった全員の意見が集約され、会議を始める前に議題とアジェンダが固まり、結論が出やすくなります。
また、会議中にGoogle ドキュメントやスプレッドシートを開きながら意見を集約するというのも、ひとつの使い方。オンライン会議の発言を苦手とする部下の意見を聞く効果的な方法といえます。
授業では、オンライン会議の「見映え」テクニックも指南。音声、姿勢、証明など、気を付けるべき5つのテクニックがあります。
オンライン会議にすっかり慣れて、カメラの映り方や声質をあまり気にしなくなっている方、本授業で初心に戻って振り返ってみませんか?「最近、部下の反応が悪い」と感じるのは、見映えが悪いせいかもしれませんよ!
Schooの連載授業『これから求められるデジタルコミュニケーション力』から、『誰かに教えたくなる「オンライン会議」の極意』のダイジェストをお届けしました。
昨年までは一時的な対応策としての見方もあったオンライン会議も、在宅ワークが制度として本格的に導入される会社が増えている今、立派なデジタルコミュニケーションの方法として向き合わなければなりません。
チーム会議はもちろん、評価面談やメンバーからの相談など、人材育成のツールとしても今後欠かせないオンライン会議の進め方を、今一度見直してみましょう!
文=田中ラン
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まずは、リアル会議とオンライン会議をいくつかの項目で比較し、オンライン会議の実態を把握しましょう。
オンライン会議の方は、会議環境がバラバラ、調整が簡単、上座下座関係ない……といった特徴がありますが、何より注目すべきは「会議の中身」です。「オンライン会議を1日に何本もやったという声はよく聞くが、そこで物事がどんどん決まったとか、新しいことが生まれた、という声はあまり聞こえてない」と、横田先生は切り込みます。
そこには理由があります。「会議の中身」自体は、会議を取り回すベーシックなスキルが必要なため、オンライン会議に限った特性はありません。オンライン会議で物事を進めるにも、基本的な会議の方法を学ぶ必要があります。
それでは、基本的な会議の方法として、オンライン会議でも使える「議題の設定の仕方」を紹介していきます。
皆さんの会議は「〇〇について」といった議題が多くありませんか? そうなると、感想ばかりが飛び交って、答えがなく、何も決まりません。そこで横田先生が提案するのは、末尾に「?」をつけること。
「議題は“問い”でなければいけない。会議は答えを出す場である」と、理由を説明します。とはいえ、議題を問いにするには、実際にやってみるとなるとなかなか頭を使います。会議室に入る前に、「こんなことを議題にしたいんだけど、どう?」とワイワイガヤガヤ話せればいいのですが、オンライン会議だとそれも難しいのが現状です。