目次
- 管理職になりたい人、なりたくない人、どっちが多い?
- ぺそ先生が考える管理職になるメリット・デメリット
- 管理職に向いているのは“○○な人”
2021.12.13
20代のみなさんは「管理職」になりたいですか?
実際のところ管理職はどんな役割でどのような能力を求められるのかよくわかっていない人も少なくないのではないでしょうか。
登録者数24万人の人気YouTubeチャンネル「ハック大学」運営者で外資金融リーマンのぺそ先生と対話しながら20代がこの社会をサバイブする方法について考えるSchooの授業シリーズ『20代のための同期に負けないキャ
リアアップ戦略』。
第3回はそのものずばり「管理職になるべきか」をタイトルに冠し、管理職に対してみんながどんなイメージを持っているのか、管理職に向いているのはどんな人か、などのテーマを掘り下げました!
それでは、実際にこれまで管理職など集団のリーダーになった経験があるという方はどれだけいるのでしょうか? 先の問いと同様にアンケートを取ったところ、以下のように学生時代まで含めれば多くの方がリーダーを務めた経験があることがわかりました。
・高校の部活の部長
・ウェブマーケティング集客のキャンペーンリーダー
・会社の寮の寮長
・部門・事業部のリーダー
リーダーを務めることで上司などのこれまで見えなかった苦労が実感できるようになると語るぺそ先生。「ほかの人にうまく仕事をふれない」という悩みを吐露するコメントには、「リーダーに必要な要素かつ苦しむ人が多いポイント」だと話します。
「それでは自分は管理職に向いていると思いますか?」と尋ねると、「管理するよりも現場に出ている方が性に合っている」というコメントが。受講生代表として進行を務める岸田さんも「わかります」と共感を示します。「人に仕事を振るところにハードルがあるんですかね」と加藤さん。ぺそ先生はプレイヤーとして優秀な人ほど実はマネジメントが上手くないという傾向も周囲の観察から感じたことがあると話します。例えば「自分でやってしまった方が早い」「人に任せるのが不安」という方は仕事の速さや責任感といったプレイヤーとしての長所がマネージャーとしては裏目に出ていると考えられます。
ぺそ先生が考える「管理職になるメリット」は、裁量が大きくなることです。その結果得られるのが“良質なフィードバックサイクル”。「きれいごとに聞こえるかもしれないんですけど」と“困難にぶつかって悩むこと”が人を成長させることにぺそ先生は言及。管理職になり自身に負荷をかけることで得られる成長は苦労の分大きいようです。
しかし、当然「責任が大きくなり仕事が大変になる」というのはデメリットと捉えられることも多いです。部下ごとの資質や適性をみながら仕事を任せ、チームの成果を上げるのは多くの方が大変だと感じられるのではないでしょうか。
ここで重要なのがメリット・デメリットは表裏一体の関係にあること。管理職として成長するためには「管理職の大変さの先にある成長」に目を向けることが大切なようです。また、管理職にならないということは、マネジメント以外の部分でプロフェッショナルとしての価値を発揮する必要が生じるなど別の大変さに直面することだという事実は意識しておきましょう。
「どんな人が管理職に向いていると思いますか?」という質問に対するぺそ先生の答えは“想像力が豊かな人”。例えば部下にある仕事を命じて失敗してしまったという場合、そんなことはできて当然だと頭ごなしに怒鳴り散らすのはとても良い管理職とは言えません。それは、人には得意不得意があること、部下の事情などを想像する力が欠けているからです。「プレイヤーとして優秀だった人が管理職になったとたんにつまずく問題」にも想像力は大いに関係しているはずです。
それでは、管理職になりたいという志を持つ方はどのように動けばよいのでしょうか。ぺそ先生は「年功序列を採用している日系の大企業であれば上司や先輩に『この会社ってどういう人が早く出世するんですか?』とテクニカルな情報収集をしてそれに乗っかるのが一番早い」と語ります。ただし、これは本質的な市場価値と直結するものではないため、やりたいことのために出世というプロセスが必要な人におすすめの方法だと先生は付け加えました。
逆に管理職に合わないという方のキャリアステップは、専門性を極めていくという方向になるでしょう。どちらの道に進む場合も中心に据えられるのは“人がなかなかできないことをやりに行く”という戦略です。管理職としてあるいはスペシャリストとして企業で求められるのはどんな人材なのかについてぜひ考えてみてください。
その会社で求められる価値が転職市場における価値と一致していれば、自然と人材価値は高まっていくはずです。企業選びでも、その点が一致しているかどうかは一つの判断基準になるかもしれません。
ここまでで、授業の前半部分を紹介し終えました。ほかのビジネスパーソンが管理職になるということについてどう考えているかについて知ることは、普段なかなかできない経験です。キャリアについての考えを深めるきっかけとなったのではないでしょうか。
文=宮田文机
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「今は昔と違って管理職になりたくないという人も多い」という話題を動画プロデューサーでぺそ先生の対話役を務める加藤さんが持ち出すと、ぺそ先生も「私の周囲でもほぼ半々というか、なりたくないという人も多い」と首肯します。
ぺそ先生自身、プレイングマネージャーとして管理職に専念せず部下と接しているとのこと。
リアルタイム受講生のリアルな声が聴けるのがSchooの授業を受講する大きなメリットの一つ。早速「管理職になりたいですか? なりたくないですか?」とアンケートを取ったところ。「なりたくない」という意見が続出。「給与が上がる以上に責任が重くなる」「副業など企業内で出世する以外のキャリアの選択肢も多い」「板挟みがつらいイメージ」などの理由が背景にあるようです。ただし、中には「仕事を動かせる範囲が増えるので管理職になりたい」という意見もありました。
ぺそ先生はプレイヤーだけでは仕事の幅が広がらないという危機感から複数の部下を持つに至ったもののそこで必要な知見がほぼ得られたことから、これ以上の出世は望まず「プチ管理職」という立場を堅持したいと考えているようです。