目次
- 洞察力を育てるためには周囲への好奇心が大切
- 文章は文末と句読点の意識+音読チェックで読みやすくなる
- 推敲力を高めるために語彙力を増やす
2021.06.11
ビジネスパーソンの文章を書く力は、仕事の質や会社への貢献度に関わってきます。たとえば企画書をわかりやすくまとめるためには文章力が必要ですし、日々のメールやメッセージのやりとりでも文章を書きます。文章をわかりやすく書ける人になるためには、どうすれば良いのでしょうか。
Schooの授業『どうすれば、書ける人になれるの?』はフリーランス編集者&ライターの赤羽博之先生から、文章を書ける人に備わっている本質的な力と、その力を培うためのポイントを学びます。その授業の内容から、本記事では書ける人に必要な3つの力を育てる方法について解説します。
次に、文章の技術的なポイントについて紹介します。
読みやすい文章にするためには、まず文末のバリエーションを豊かにすると良いでしょう。「です・ます」の繰り返しにならないよう、体言止めなどの文末を効果的に用いると、文章が単調にならず、読んでいてストレスがない文章を書けます。
また、句読点を打つ位置も重要です。句読点には、誤読や難読を防ぐ効果があります。ひらがなが続いてしまう文章や、区切らないと意味が変わってしまう文章は、とくに句読点を打つ位置に注意しましょう。
さらに、書き終わった文章を確認する方法について紹介します。文章を読み返すときは客観的な視点に立つことが大切です。とはいえ、自分の書いた文章を目で読むと、つい流し読みしてしまいます。そこでおすすめしたいのが、音読チェックです。声に出して読んで「スッと読めない」、「読んでいてイライラする」、「息苦しい」といったストレスが生じた場合、句読点が適切か、表現の重複がないかなどチェックしましょう。
最後に、自分の文章が良いかどうか判断する力を育てるための方法を解説します。自分の文章を判断する力は、書ける人になるために一番大切な力です。そしてこの判断基準を高めていく努力こそが、自分の文章そのものの読みやすさや技術力を高めていきます。
文章の判断基準を高めるためには、まず語彙力を育てなければなりません。たとえば、「いきつけの医者」という表現に違和感を覚える方は、「かかりつけの医者」という表現を知っているからこそ間違いに気付くことができます。あらゆる言葉の使い方や、物事を伝えるための表現方法を学んでいきましょう。
語彙力を磨くためには、プロの書いた文章を読む習慣をつけることが効果的です。程よい分量の文章が毎日読める、朝刊コラムを精読したり、書き写したりすると良いでしょう。もちろん読むものは小説でもよいですが、文章や表現にクセがある作家もいますので、コラムなどの読み物のほうが良いかもしれません。
今回は「おとな「文章」相談室 -読点ひとつで文章はこんなに変わる-」の授業内容の一部をお届けしました。読みやすい文章を心がけることは、ビジネスにおけるさまざまなやりとりを円滑にするはずです。本授業の内容に興味を抱いた方は、ぜひ授業動画をチェックしてみてください。また、シリーズでは句読点、語彙力などのテーマに絞った他授業もありますので、そちらも併せて学びましょう。
文=宿木雪樹
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まず相手に伝わりやすい文章を書くためには、相手が何を求めているのか感じ取る洞察力が必要です。プロのライターが書く文章も、読者を想定して書かなければ伝わりません。
この洞察力を育てるためには、周囲に好奇心を持つことが何より大切です。たとえば、行列があればそこに並ぶ、話題になっているものはまず調べてみる、といった習慣が役立ちます。電車通勤時は車内の人を観察するようにすると、意外な発見があるかもしれません。こうした小さな積み重ねを続けることで、読み手の立場に立った文章を書く意識がつくでしょう。