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2020.12.01

Column

博報堂スピーチライターが教える、自分の言葉で伝えられる人になる方法

博報堂スピーチライターが教える、自分の言葉で伝えられる人になる方法

会議やプレゼン、日常会話などで「伝えたいことがあるのに言葉が思いつかない」という悔しい経験をしたことは誰しもにあるはずです。「的確な言葉をあそこで考え付いていれば商談がまとまったかも……」「もっと上手に話したい」など頭にモヤモヤを抱えたままではこれからの仕事や日常生活にも差しさわりが生じます。

そんな悩みの特効薬となるかもしれないのが博報堂出身のコラムニスト・スピーチライターひきたよしあき先生による『言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる授業』です。

目次

  • 人の頭で考えることで自分の言葉が生まれる
  • さまざまな立場の受講生からのコメントは……?
  • ~しばりで考える

 

 

人の頭で考えることで自分の言葉が生まれる

 

最初にひきた先生が掲げたテーマが「人の頭で考える」。「見てください」と先生が掲げるのが会社員時代に上司や先輩・後輩が発した言葉をメモしたノートです。当初はうまくしゃべることができなかったというひきた先生。プレゼンテーションや得意先訪問で忸怩たる経験をするなかで、ほかの人の良い発言をメモする習慣を身につけたといいます。

 

このようにたくさんの言葉をメモするうちに「あの人ならこんな状況でどんな言葉を言うだろう?」と考えるようになったとひきた先生。人の言葉をたくさん書き留めるうちに、自分の言葉が生まれ始めてきたのです。

 

木が栄養を摂取してすくすくと伸びるように、先生も言葉という栄養を摂取しておしゃべりができる人へと成長したとのこと。「いちから自分の頭で考えようと思っても言葉なんてない」とひきた先生は断言します。だからこそ、人が考えた言葉を大量にインプットし場数を踏むことが重要なのです。それらの経験はいつしか自分だけのオリジナリティを生むことになるでしょう。

 

同様のメソッドを活用して、「自分以外の誰からならどう考えるだろう?」と思いを巡らせることも突破口を開く糸口になるとのこと。自分だけの力に頼ることに固執せずに、良い意味で「人の力を当てにする」ことが求められるようです。

 


さまざまな立場の受講生からのコメントは……?

先生のレクチャーしたメソッドに対しリアルタイム受講生から多くのコメントが寄せられました。

 

最初に紹介されたのは、「名言をノートに書き留めることをはじめそれが今ブログになっている」という方のコメント。先生は「素晴らしいですね」と反応し、読者からの反応が得られるブログには個人で書き留める日記とはまた違ったメリットがあると語ります。

 

 

このようにすでに実践できている方だけでなく、他人の考えを自分に取り込めたらいいなと思いつつ難しいだろうと思っていたという受講生も存在します。ひきた先生は自分の考えを持ちつつもいったんまっすぐ人の言うことを受け入れる重要性を強調。特に若いうちは柔軟に思考を変えられる可能性が高いため、ある種の素直さを持つことが大事だとアドバイスしました。

 

しかし、「人の言葉を取り入れることで自分の軸がぶれやすくなったりしないかだろうか」と不安に思う方もいるかもしれません。先生はそんな人に向けて「自分の軸があるかないか」を考えてみることをおすすめします。「たくさんの言葉を取り入れると自分の軸というものはかなり揺れてくると思う」とひきた先生。天候によって天気予報が変わるように、さまざまな出来事や言葉で揺れる中から自分の軸を選んでいくことが大事だと先生は考えているとのことです。

 


~しばりで考える

先生が続いて掲げたテーマが「~しばりで考える」。「『自由に考えてください』といわれると意外と喋れないもんですよ」と先生。

 

ここで先生から受講生代表の中田さんに「自己紹介をなるべく数字を入れてしてもらえますか」とお題が出されました。同様の課題にリアルタイム受講生の皆さんも挑戦することが促されます。

 

中田さんからは自身の家族構成について数字を交えた紹介がなされました。先生はその回答を受けて数字がなかったら自分の経歴をただ並べるだけのありきたりなものになっていたはずだと話します。「数字を入れてください」というしばりが、中田さんの自己紹介にオリジナリティを与えたというわけです。

 

ここで先生から2つ目のお題が。「自己紹介を、たくさん色を入れてやってみてください」という課題に「難しいですね」と戸惑いつつも中田さんは出身地北海道の雪で真っ白の天候をテーマに話しました。先生は「子どものときは白の世界にいたけれども東京に移動し、今は緑の世界にいます」といったようにストーリーを交えればよりよかったかもしれないとブラッシュアップ案を提示しました。こうして話すことで今度中田さんとあったときには「白と緑の人だな」とすぐに思い出せるというわけです。

 

 

俳句で5・7・5・7・7の文字数があるからこそ多彩な生まれることを例にとり、先生は「結局人間は縛らないと工夫しない」と指摘します。そして、その工夫こそがクリエイティブへと昇華されるとのこと。何か自身の発言に独自の視点や面白みが足りないと感じ悩んでいる方は、縛りを設けて考えるチャレンジを日常的に行ってみると良いかもしれません。その修業を繰り返すことで、アイディアを思いついたり言葉をまとめたりできるようになってくるとひきた先生は話します。

 

例えば報告書やプレゼン資料を作る際も「今回は数字にこだわってみよう」「今回は経過について時系列で説明しよう」と縛りを設けて工夫してみることがおすすめされました。あらかじめ決まったルーティンの中で漠然とつくるだけでは、工夫は生まれません。だからこそ、必然的に工夫を生み出す方向に向かうことができる「しばり」のメソッドが効いてくるのです。

 

文=宮田文机

中田さんも「しばりを設けて自己紹介をすることでいつもと違う頭を使った気がしました」と同意を示しました。テンプレート通りに考えることが癖になってしまっているという人は新たなしばりに挑戦するということを毎日意識して、工夫する脳をつくりあげていくと新たな扉が開かれるのではないでしょうか?

 

『博報堂スピーチライターが教える 言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる授業 第1回』

http://schoo.jp/class/7396/room

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