2020.06.12
移動をますます便利にする“MaaS”って何? 私たちの生活にどう役立つ?世界や日本ではどんな取り組みがされているの?そして移動の未来とは【1分でわかるキーワード解説】
日々、新しい単語が生まれるビジネスの世界。しかし、忙しいビジネスパーソンにとって、常に知識をアップデートし続けるのは容易なことではありません。
そこで PENCIL by Schooでは、ビジネス界における最新キーワードを1分で解説。
今回取り上げるのは、“MaaS”です。本記事で事前知識を蓄えたら、ぜひ関連する動画で深堀りしてみてください。
MaaSとは……
もう少し深掘りすると?
MaaS先進国といわれるのが北欧の国フィンランドです。MaaSの概念はこの国で生まれました。
首都ヘルシンキでは「Whim」というサービスが提供されており、目的地までの複数の交通手段・ルートの検索から利用料金の決済までまとめてアプリ内で済ませることができます。
決められた範囲内で公共交通機関、タクシー、カーシェアなどを定額利用できるユニークなサービスも提供されており、Whimの導入後ユーザーの自家用車の利用率は40%から20%へ減少し、公共交通機関の利用率は48%から74%へ増加。脱クルマ社会が大きく進みました。
Whimは2019年12月から千葉県柏市で実験導入されており、いずれ日本全国で利用されるようになるかもしれません。
JR東日本、小田急、トヨタ自動車などの日本企業もMaaSへの取り組みやサービスの開発を進めており、日本は今MaaSの普及する準備が整い始めている状態だといえるでしょう。
「MaaS」をもっと知りたくなったら!
「MaaSについてもっと詳しく知りたい!」 そんな方におすすめしたい授業が
「Mobility Transformation Online -移動の進化への挑戦-」です。
この用語解説でMaaSの基本を理解した今なら、授業で開設される移動の進化とそのなかで生まれる新ビジネスについてより深く理解することができるはずです!
授業はこちらから↓
文=宮田文机
MaaSとはMobility as a Service (サービスによる移動)の略で、ICTを活用することで電車・バス・カーシェア・タクシー・レンタカーなどさまざまな移動手段を同一パッケージのサービスとして利用できるようにすることです。
まだ新しい概念のため定義はさまざまですが、MaaSの例としては、スマートフォンのアプリで目的地までの交通手段・ルート・運賃を一括で検索し、予約や利用料金の決裁もまとめて済ませられるサービスなどが挙げられます。
MaaSを導入することで移動の選択肢が増え利便性が高まるだけでなく、自家用車の所有が減ることによる交通渋滞やガス排出量の軽減、高齢者の外出増加による健康増進といった社会問題の解決にもつなげられることが期待されています。