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2022.01.04

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“習慣形成”で自分を変えるために知っておきたい考え方

“習慣形成”で自分を変えるために知っておきたい考え方

自分らしく生きたい、ポジティブな気持ちで人と接したい。そのような思いを抱く人は多いでしょう。

しかし、実現するのは簡単ではないと感じている人もたくさんいるはずです。

有限会社シンプルタスク代表取締役の吉井雅之先生は、著書『習慣が10割』にて、数々の企業や学校での人材育成に携わった経験をもとにした「カンタンな習慣」で人生を変える方法をレクチャー。ベストセラーを達成しました。

Schooの授業シリーズ「『習慣が10割』-習慣ひとつで仕事も人生もうまくいく-」では、吉井先生の習慣形成のスキルを毎回ひとつのテーマに絞って学ぶことができます。

この記事では、シリーズ最終回かつ集大成である第16回『「習慣形成」とは人生を根底から変えるもの』の内容を一部抜粋してみなさんにお届けします!

目次

  • 習慣とは人生を根底から変えるもの
  • これからの時代、目指すべきなのは「変化に強い人間」
  • ピンチか、チャンスかの解釈は自分次第

 

 

習慣とは人生を根底から変えるもの

 

「日本中の子どもたちが憧れる大人をたくさん創出する」という夢を持つ吉井先生。「習慣とは人生を根底から変えるもの」と断言します。

 

「習慣=“本性”」だと思ってほしいと吉井先生は語ります。何かを達成できる人は必ず「自分でもできる」という感覚を持っているということ。みなさんの身の回りで楽しそうな人、成功している人を思い浮かべると、どこか納得考えられるのではないでしょうか。「みなさんの未来の色は何色ですか?」と先生。明るい色が思い浮かばなかった方こそ、習慣形成で考え方を変える訓練に取り組みたいものです。

 

ここで話は幼少期の話に。誰でも生まれたときは受け身です。よく、成功するためには受け身ではいけないといわれますが、吉井先生は、最初は受け身でも構わないと話します。そこから少し「積極的」に、さらに「主体的」にと段階を踏んで自分をアップデートしていく姿勢が重要なのです。

 

「もう『自主性』の時代じゃないですよ」と吉井先生。先生曰く、「“自主性”とはやるべきことが明確になっている中で言われなくても行動すること」であり、「“主体性”とは何をやるのかがわからない中で自分のすべきことも自ら見つけ出すこと」とのこと。これから社会が進歩していく中で待っているだけでは不十分であり、自ら企画立案をして道を切り開いていく姿勢が求められます。

 

そのためにまず求められるのが「自己認識と他者による視線のズレを自覚すること」。どれだけ自信があっても、自分の考える自己像と外部から見た像にはずれが存在します。それをまず認めて、そこから自分の価値を高めていきましょう!

 


これからの時代、目指すべきなのは「変化に強い人間」

自分の価値を高めるといってもどのような人物を目指せばよいかわからない。 そんな方もいらっしゃるでしょう。

 

吉井先生がそこで提示するのが「変化に強い人間」を目指すべきということ。これまでの世界では地位や名誉のある人物に人が集まり、意見が重宝される傾向にありました。そのようなかつての価値を先生は、「印籠」と表現します。時代劇の『水戸黄門』で人が印籠にひれ伏すさまはまさに地位や名誉が重宝されるかつての時代の価値観を象徴しています。しかし、これからはそのような地位や名誉を除外して一人の人間として話を聞いてもらえることを目指すべきだと先生は語ります。そのためにはまず一人の人間として伝えたい、話を聞いてほしいという思いを持つことが大切だと考えられます。

 

また、自分を変えるために重要なのが「言葉の使い方」。「自分はできる」という言葉を自分で発し、自分の耳で聞くことでだんだんとそのことが信じられるようになってくるはずです。「簡単に言うと、元気じゃなくても元気な言葉を使うということ」と先生。最初は効果が見られなくとも、それを習慣化することで体得され考え方も変わっていくでしょう。

 

 

目標を達成するためのポイントとして押さえておきたいのが「現在地を数字で表す」ということ。例えば「現在は100M走のタイムが○○秒、なのでそれを□□秒縮めたい」という風に現在の状態と目標を数字にすることで、初めて適切な手段を考えられるようになります。これはダイエットでも、資格試験の学習でも同じこと。目標をあいまいにしていないか一度自分の胸に手を当てて考えてみてください!

 

「自分との約束を守ると思考が変わってきます」と吉井先生。よく「思考が変わると言葉が変わり、言葉が変わると行動が変わる」という言葉が取りざたされますが、その言葉の一行目は隠されていると先生は指摘します。

 

それが「自分との約束を守る」ということ。もし仮にやむをえない事情で約束を守れない日があっても気にしないでください。翌日からまた約束を守る日々を再開すればよいのです。そうして少しずつでも約束を守り続けられるようになることで「絶対自分を好きになる」と吉井先生は語ります。


ピンチか、チャンスかの解釈は自分次第

続いてのテーマは「全ての人に転機は何度もやってくる」。よく「ピンチはチャンス」と言います。しかし、先生はまず「事実は事実」と現実を冷静に捉えます。そのうえで、“その捉え方によって事実はピンチにもチャンスにもなる”という考え方のコツを提示します。

 

とはいえ、本当に事態が窮しており「ピンチだ」としか考えられない場合もあるでしょう。そんなときは『あのときのあの出来事で俺は変われたよな』などど、過去に思いを馳せてほしいと先生は語ります。ピンチは変化のきっかけにもなりえます。コロナ禍を経てみなさんの仕事やプライベートにも様々な変化があったはずです。そして、その変化はそれだけではチャンスでもピンチでもありません。ただの事実です。それをチャンスに変換できるようポジティブな精神を心がけつつ、過剰に意気込んで空回りしないように気を付けて大胆かつ冷静に行動してみてはいかがでしょうか。

 

 

「頭は冷静に、行動は大胆に」という鉄則を先生は全国の経営者の方々に伝授しているということです。逆になってはいけません。そうして自分軸を確立し、自分を信頼できればきっと、人からの信頼も獲得できるようになるはずです。

 

冒頭で紹介したように、今回で吉井先生の授業シリーズ「『習慣が10割』-習慣ひとつで仕事も人生もうまくいく-」は最終回。しかし、これまでの授業動画はアーカイブされており、Schooに登録することで視聴は可能です。また、特別編として先生が受講生の人生相談に乗り出す『【特別編】なにわのメンターナニメンがあなたの人生相談に乗ります』も配信されました。先生の考え方をより深く知りたい方は、ぜひご視聴ください!

 

文=宮田文机

今回取り上げたSchooの授業はこちら!
『「習慣形成」とは人生を根底から変えるもの』

 

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