目次
- 相手に「感情の矢印」を向けるだけでは、何も解決しない!
- 考え方の「癖」を変えれば、仕事や人生の結果はついてくる!
- 苦手な人へのマイナス感情はどうやって解消する?
2021.05.19
日常生活で「習慣」になっていることはありますか? 早起き、運動、語学や資格の勉強といった良い習慣から、過度の飲酒、暴飲暴食、夜更かしなどの体に悪い習慣まで色々思い浮かぶのでは。
その「習慣」があなたの人生を左右するものとしたらどうでしょう? Schooの連載授業『『習慣が10割』-習慣ひとつで仕事も人生もうまくいく-』では、5万人を変えた習慣形成のプロである吉井雅之先生を講師に招き、習慣の重要性や習慣化のスキルについて学びます。
第9回目となる授業では、「結果を出す習慣をつくる」がテーマです。どんな「癖」を習慣にしていけばいいのか、授業を深堀していきましょう!
受講生の皆さんに、吉井先生から質問です。「将来に対して、どんな感情を持っていますか?」さて、あなたはどんなことを思い浮かべましたか?「将来と聞いてワクワクする!」「やりたいことがたくさん!」など、さまざまな意見があると思います。
ここで、「将来と言っても老後は大変だろうし、いいことはないんだろうな」と考えていたら、これからの将来、いいことなんて起こるはずがありません。それは、先ほど吉井先生が言ったように、発した言葉が発した本人に常に一番強く働きかけるためです。
仕事、将来、お金、人生……。すべて言葉、動作、表情といった感情の出力がまわりまわって影響してくるものです。ランチを食べに行って「このカレーに1000円もするの?」と文句を言いながら支払うか、「1000円のカレーでこのお店や農家さんのお役に立てるといいな」と感謝しながら支払うか。どちらの感情が、自分の人生にプラスに影響するでしょう?答えは火を見るよりも明らかです。
とはいえ、忙しい日々でついマイナスな感情が湧き出てしまうことは誰しもあること。どのようにプラスな感情の出力を行う癖をつけていくのでしょうか。
その答えとして、吉井先生は「自分自身の感情と向き合う時間を作り出す」ことをおすすめします。具体的には、「潜在意識と会話する意識を習慣」にすることです。
特定の人に対して嫌な感情を抱いたとしたら、「どうしてあの時に私は嫌な感情を抱いたんだろう」と問いかけてみてください。ここで重要なのは、その人の存在や発言は事実に過ぎなく、なぜ自分が「嫌だ」と思ったのかを分析することです。
「きっと、あの人のこの言い方が嫌いなんだろうな」と、分析した結果を一旦受け止めてみることで、自分なりの対処法や感情の切り替えができるようになるに違いありません。
「なんであの人はこうなの!?と、相手に矢印を向けているだけでは、何も改善しない」と、吉井先生はキッパリ断言。この習慣づけは訓練が必要なので最初は難しいかもしれませんが、身に着ければささいな人間関係のストレスが減り、仕事で結果を出せる確率がぐんと上がるはずです。
Schooの人気連載授業「『習慣が10割』-習慣ひとつで仕事も人生もうまくいく-」第9回を深掘りした記事をお届けしてきました。本授業は、吉井先生の習慣化スキルとユーモラスな語り口に、毎回「元気がもらえる!」と好評を得ています。
文=田中ラン
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まずは、これまでの授業でお伝えしてきたことのおさらいです。悪いイメージの「入力」があっても「出力」は変えられる、要するに「どう考える」かより「どんな動作や表情をとっている」かが常に重要です。そして、発した言葉が発した本人に常に一番強く働きかけ、結果、思いやイメージにも影響します。授業の冒頭から、「わざわざ苦しいように考える必要ない!」と、吉井先生節が炸裂します。