目次
- 先生が運動へのやる気を持てた理由
- 「人前で目標を宣言すること」の力
- 夢や目標の宣言に躊躇してしまう人はどうすればいい?
2020.10.09
あなたには現在目指している目標や目的はありますか? その目的に近づけている実感はあるでしょうか?
もし答えがNOならば、その理由は“自身の目指す方向に「楽しい」を感じられていない”からかもしれません。
『毎日を好きなことだけで埋めていく』『半径3メートル以内を幸せにする』など、人々を元気づけるための言葉にあふれた多数のベストセラーの著者、本田晃一先生が「半径3メートル=自分や家族」を幸せにする生き方について語ってくれるSchooの人気授業シリーズ『半径3メートル以内を幸せにする』。第31回のタイトルは「目標や目的を「楽しい」にしてみる」です。
先生がさらにおすすめするのが、「人前で目標を宣言すること」。一日、また一日と経つごとに目標を達成するための熱い気持ちは半減していくと先生は言います。その衰退に歯止めをかけるために、ほかの人に熱い気持ちを伝えて折れそうな自分を支えてもらう手助けをしてもらいましょう。
ここからはリアルタイム視聴者の皆さんからの質問を取り上げる時間です。
まずピックアップされたのが「楽しんで生きることに罪悪感があります。こーちゃんのおかげでだいぶゆるんできた気がしてますが・・・罪悪感とっぱらって心から楽しめるまでどのくらいかかりますか?」という質問。
本田先生の答えは「罪悪感を笑えるといいんじゃないかな」というもの。罪悪感は結局なくならないので、ことさらに悪いと思わず笑い飛ばすことを先生はおすすめします。
「自分の『楽しい』が分からなくなっている人はどうすればいいですか?」という趣旨の質問への本田先生の答えは「嫌なことに気づくこと」。「嫌なことを我慢すると心のセンサーが動かなくなってしまうので楽しいもわからなくなる」と先生は主張します。いきなり嫌なことをやめる必要はないけれど、一度紙に書き出して素直に客観視することが心を整理するコツのようです。
つづいて届いたのが「表現活動がうまくいかず苦しくなってきてしまった」というリアルタイム視聴者の相談。頭で考えすぎてしまっていると先生は指摘し、もっと心のままに動くことをおすすめします。年を取るにつれ人の視線など気になることが増えますが、子供のときのように心からやりたいことに向かう意識が重要なようです。
テーマは変わり、次に回答するテーマは「執着はどうすればとれるか」。意外にも先生の回答は「執着は全然悪いのもではない」というもの。「ただし、行動しないと執着はどんどん膨れ上がってしまう」と先生。「絶対(目標は)かなわない」と考えているとかえって執着してしまうので、「自分にもふさわしいかも」と考えてみることをアドバイスします。
「人に夢や目標をいうことに躊躇してしまう」という相談者への回答は「夢をかなえている人に言う」こと。「チャレンジしている人は達成しなかったことは絶対笑わない」と先生は断言します。そこまでのプロセスややっている過程を重視する人々と一度コミュニケーションをとってみるのが良いそうです。何かを成し遂げている人はプロセスを重視していると先生。反対に人の夢をバカにする人は過去に自分も夢や目標をバカにされて傷ついた経験があり、その痛みを自分にぶつけているのだと解釈すればいいといいます。
そうすると、腹を立てずに「その人の傷も自分の傷も癒されればいい」とポジティブな考えを持てるかもしれませんね。
この授業最後の質問は「SNSで発信することが目的となっていいねの数に一喜一憂してしまう」というフリーランスの方の悩み。「本質の目的迷子になったときどう軌道修正したらいいですか?」という質問に本田先生は、まず目的を明確に書くことをおすすめします。例えば「自分の言いたいことに共感してもらいたい」だったらその目標を大事にすること。「目的や目標はすぐにずれるのでちゃんと書くことはめちゃくちゃ大事」と先生は声を大にして言います。
この授業では主に「夢や目標に向かう人々」の悩みに本田先生から直接回答が行われました。Schooの映像授業は話題の本の著者やその道の専門家から直接アドバイスが受けられる機会を得られるのが魅力の一つです。ぜひ、時間が合えばリアルタイムで視聴することをおすすめします。
『半径3メートル以内を幸せにする 第31回 目標や目的を「楽しい」にしてみる』
http://schoo.jp/class/7162/room
文=宮田文机
ペンシルからのプッシュ通知を設定しておくと、新着記事のお知らせなどをブラウザ上で受信できて便利です。
通知を受信しますか?
最近活発に運動に取り組んでいる本田先生。そのきっかけは「ちょっとお高い自転車を買ってしまった」ことにあります。イタリアから自転車が届く前に、自転車ウェアをかっこよく着こなせる良い体を手に入れるために日々運動に取り組んだそうです。
そして自転車が届いてからは毎日40~50km近く走れるようになったという先生。「『ダイエットが目的!』となるとブルーになってしまうけれど自転車に乗ってかっこいい姿を想像すると『キャー!』とやる気がわく」と理論を話します。
ここで引き合いに出されたのがF1レーサー中野信治さんの話。プリンが大好きだという中野さん。しかし、世界で有数の狭き門であるF1カーに自分が乗れるということを想像すると頭から幸せな何かがでてワクワクしてくるというそうです。
また、第17回にてゲスト出演した心理カウンセラー/歌手の心屋仁之助さんが減量したことで「お金を払ってでも相談したい!」と感じたという本田先生。それをきっかけに見た目にも気をつかおうというワクワクした気持ちがわいてきたそうです。
もう一つの例は、ダボスでエグゼクティブたちと交流した際、自らの英語に偏りがあることに気付いたという本田先生。そこで、落ち込むのではなく「英語でしゃべれたらめちゃくちゃ熱くない?」と感じた先生は、英語で経済のことを学ぶゼミに参加することを決めたそうです。
悔しさを引きずって諦めるのではなく熱い気持ちを利用して目標へと向かうことを先生はおすすめしています。
授業ではほかにもパソナグループ取締役会長の竹中平蔵さんとの交流などについても語られました。