目次
- 行動の質はモチベーションとスキルから生まれる
- 自分の課題に合わせた解決策を見出す
- 行動の質を高めるきっかけとなる4つの質問
2020.08.05
2020年も7月に入り、下半期がスタートしました。コロナ禍で働き方や考え方を変えるきっかけが多くあるなか、設定した目標を成果につなげるためにはどのような意識が必要なのでしょうか。
今回は目標実現の専門家であり、メンタルコーチである株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役の大平信孝先生が、行動の質を高めることをテーマに授業を展開します。
モチベーションに課題がある方は、アドラー心理学に登場する目的論を意識してみましょう。目的論とは、視点を過去ではなく未来に向ける考え方です。今あるものをどのように工夫すればより良い成果を生み出せるか、未来志向で考えて具体的な目的を設定できると、モチベーションが生まれてきます。
一方スキルに課題がある方は、仮で決めて小さく行動することから始めてください。先ほど設定した目的に向けてどんなスキルが必要か模索し、まずは仮行動を起こす。そして結果をふまえて軌道修正を繰り返すことがスキル向上につながります。
そのほか、行動の質を高めるための具体的なTipsを紹介します。行動の質が高まる時間帯には個体差があります。朝に集中できる方がいれば、夜のほうがいいという方もいます。個々人のプライムタイムを自覚し、その時間に重要な行動を起こしてみてください。1日1回、本気の30分を設定するのもおすすめです。
また質を高めるには一定の量が必要ということも念頭に入れておきましょう。特に執筆やデザインなどの専門スキルを磨きたい方は、その作業に向き合う量が質に直結します。
インプットとアウトプットのバランスを取っていくことも大切です。人はつい得意なほうに偏りがちですので、それぞれ半々になるよう心がけていると行動の質が高まっていきます。
授業後半は大平先生から受講者への質問があり、その質問に回答(言語化)していくことで行動の質を高める実践の時間が設けられました。
1.行動の質を上げるために工夫していることはありますか?
2.2020年1月からの5カ月を振り返って上手くいったことはありますか?
3.思うように成果が出なかった「課題」はどんなことですか?
4.24時間以内に具体的にどんなことを実践していますか?
読者の皆さんもぜひ、それぞれへの回答を考えてみてください。授業内では、それぞれの回答に対して大平先生がアドバイスしています。一度下がってしまったモチベーションの復活方法、効果的なアウトプット方法、行動の質を高めるために“しないこと”を決めることの効果などの話題が上がりました。
授業終盤では、質疑応答を通じて受講者に向けたメッセージもありました。日々仕事が忙しく、なかなか自分のモチベーションやスキルに向き合う時間がない方もいるかもしれませんが、まずは小さな行動から始めてみることから始めましょう。それは10分でも構いません。その行動が、質の高い行動を作るための第一歩となるはずです。
毎週木曜にセルフマネジメントをテーマに配信される大平先生の本シリーズ、次回は8月6日(木)20:00からの放送が予定されています。次回テーマは『やる気に頼らず成果を上げる方法』です。気になる方はぜひチェックしてみてください。
『新しい時代に適応するためのセルフマネジメント 第三回 行動の質を上げ、成果に繋げる方法』http://schoo.jp/class/6835/room
『新しい時代に適応するためのセルフマネジメント 第五回 やる気に頼らず成果を上げる方法』 https://schoo.jp/class/6833
文=宿木雪樹
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2020年も7月に入り、下半期がスタートしました。コロナ禍で働き方や考え方を変えるきっかけが多くあるなか、設定した目標を成果につなげるためにはどのような意識が必要なのでしょうか。
今回は目標実現の専門家であり、メンタルコーチである株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役の大平信孝先生が、行動の質を高めることをテーマに授業を展開します。
大平先生に寄せられた一つの質問から本授業はスタートします。リモートワーク下で判断の“堂々巡り”について悩む方に対し、大平先生はまず思考の言語化と時間を区切ることから始めることを勧めています。
何について自分が考えているのかノートに書き出し、15分間解決方法について模索する。それすら難しいときは、迷わず他人に相談する。こういったルールを作ることで、悪循環を解決することができるでしょう。
またリモートワークでは、普段あまりコミュニケーションを取らなかった人と一層距離を感じる傾向があります。今まで以上にこまめな報連相(ほうれんそう)を心がけ、コミュニケーションの頻度を高める意識が大切です。
さて、今回のテーマである「行動の質」とは、分解するとモチベーションとスキル双方があってはじめて生まれるものです。例えば料理人はスキルを高めるだけでなく、それを高めるためのモチベーションがなければおいしい食事を作れます。
そしてモチベーションが上がらないときは上がるのを待つのではなく、まずはやってみることが大切です。行動を起こすことでモチベーションが上がっていくこともあるので、30分だけでも行動してみる習慣をつけましょう。
さて、皆さんはモチベーションとスキル、どちらに課題がありそうですか?