目次
- あなたは他人からどう見られている?ソーシャルスタイル理論
- タイプ別で接し方を変えるテクニック
- 相手の視点に立った改善でコミュニケーションを円滑に
2021.09.11
仕事でもプライベートでも、人とのやりとり全般に苦手意識をもつ方は少なくありません。その苦手意識を分析していくと、初対面の人と話すことに対する苦手意識の強さが見えてきます。
Schooの授業『人間関係が上手くいく双方向コミュニケーション』では、株式会社CCI 代表取締役の山本洋子(やまもと・ようこ)先生を招き、初対面で会話するときの苦手意識を克服するためのポイントを学びます。本記事では授業の一部であるソーシャルスタイル理論の解説について取り上げました。
それぞれはコミュニケーションに対して求めるもの、こだわるポイントが異なります。例えば、「全新型・行動派」の人は結論を重視しているので、言葉をあやふやにせず、明確に意志を伝えたほうが好感を得られます。一方、「分析型・思考派」の人は結論を導き出すのに時間がかかるので、彼らが考えている間に結論を急ぐような言葉をかけないようにしてください。
また、「直感型・感覚派」の人は判断が早い一方、次々と意見が変わるので、相手の意見を傾聴しつつ、リスクヘッジしながら会話を進めるのがポイントです。「温和型・協調派」は周りに優しく、意見を聞くのが好きである一方、自分で判断するのは苦手だということを念頭に置いてコミュニケーションを取ると良いでしょう。
このように、相手のタイプに応じて細かな配慮を心がけると、相手も自分も気持ちよく話を進めることができます。初対面の人でも相手のソーシャルスタイルが分かれば、ずいぶんとコミュニケーションが取りやすくなるはずです。
授業内では、このほかにも初対面の印象を良くするためのポイントや、会話で使わないほうがいい言葉についてなどを紹介しています。ふだんのコミュニケーションで苦手意識を強く持っている方や、仕事で苦手な人と話さなければならない方は、ぜひ授業動画をチェックしてみてください。
文=宿木雪樹
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互いが心地よいコミュニケーションを実現するためには、相手がどのような人間かを理解する必要があります。その指標として役立つのが、ソーシャルスタイル理論です。ソーシャルスタイル理論とは、社会的に人がどのような性質を持つのかをマトリクスで表したもので、少し会話すれば相手がどのタイプか判別することができます。
上図のように、人は感情を出すか出さないか、意見を言うか言わないかの判断軸で、それぞれ4つのタイプに分けられます。感情を抑えつつ意見を言うタイプは「前進型・行動派」、感情を出して意見を言うタイプは「直感型・感覚派」、感情を抑え、意見を聞くタイプは「分析型・思考派」、感情を出しつつ意見を聞くタイプは「温和型・協調派」です。