目次
- メモは“思考と行動"の間にあるもの
- 音声入力を実践してみよう
- 写真に紐づけたメモの方法とは?
- 舘神先生おすすめの蔵書管理アプリ「Readee」
2021.12.10
今や現代人の必須ツールとなったスマホ。その中でも、日本国内で最も多くのシェアを占めるのがiPhoneです。iPhoneを活用するかどうかでビジネスや生活の質が大きく左右されるといっても過言ではありません。
そんななか、iPhoneを手帳として活用することで多くのメリットが得られると語るのが手帳評論家の館神龍彦先生。『凄いiPhone仕事術』(えい出版社)、『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)など、iPhone・手帳を活用したビジネス書籍を多く出版している先生は、自ら作詞作曲した「手帳音頭」をメディアで披露するなど歌手としての一面も持つユニークな人物です。
授業シリーズ第2回の今回テーマとなるのは「メモ」としてのiPhoneの活用法。前回の「スケジュール・タスク管理」編と合わせてぜひご一読ください。
「それでは早速やってみましょう」と先生。音声入力の実践です。
「Hey Siri メモして」と先生が話しかけるとSiriは「メモの内容はどうしますか?」と答えます。そこで「明日例の企画Aをまとめるときに、ゾンバルト参考」と話すと、以下の画像右側の通り、しゃべったことがそのままテキストに変換されて保存されました。
たまに日本語としておかしい部分がありますが、「後で直せばいいので」「記憶するよりはよっぽど正確です」と舘神先生。「今すぐメモしたいというときに便利ですね」と受講生代表の田原さんも感嘆の声を漏らしました。
「人間はすぐに忘れてしまうからこそiPhoneのメモが役に立つ」と先生は話します。暗いところでは書けない紙のメモ帳や、アイディアが思いつくスピードに手による入力では追いつかないというときにもiPhoneの音声入力は有効です。「ぜひiPhoneに向かって話しかけるのは恥ずかしい」と敬遠せず、人のいないところでまずは音声入力を実践してみてください。
続いてのデモンストレーションは「写真を撮ってメモに送る」。写真を撮ったらカメラロールを開いて写真を選びます。1枚選択したらその左下にあるアクションアイコンをタップして「メモ」を選択。この時点でメモに写真が送られています。写真に紐づけてタイトル付きでメモを入力することができます。
大量に撮影することのできる写真は写真フォルダの奥底に埋まっていきがちなもの。そこでタイトルをつけることで検索性を高めるというわけです。日記のように使っていくことも可能でしょう。ちなみにアンドロイドでも「OK Google、メモして」と話しかければ、Siriと同じように音声入力でメモを行うことができます。
続いては「メモのフォルダに名前を付ける」。メモをフォルダ分けして管理する際、有効な名前の付け方がレクチャーされました。同操作はフォルダ右上の「…」をタップして出てきた項目から「名称変更」を選択すれば、行えます。「フォルダ名を変えてフォルダを複数持つ」というのはPCでは当たり前に行われていますが、iPhoneで実行している人はまだまだ少ないでしょう。
しかし、舘神先生は「(iPhoneを)バリバリ使いこなしている人はたぶんみんなこれやっています」と語ります。
PCのiCloudからiPhoneに保存したファイルを閲覧することも可能です。端末がクラウド上でつながっている利点をもっと活用していきましょう! メモに対してリマインダーを設定するという操作もiPhoneには用意されています。例えば位置情報と紐づけて「この駅に来たら周辺のおいしいお店の情報をリマインダーで知らせる」といった形で活用することができるということです。
ちなみにメモアプリとして有名なサービスに「Evernote」もあり、先生はそちらも利用しています。日常の生活でちょくちょく見る情報はiPhoneのメモに、PCでクリップした情報や仕事のアイディアメモはEvernoteに、と使い分けているということです。
つづいて紹介されたのが書籍の情報を管理するアプリ「Readee」です。「もし今できたらインストールしてみてください」と先生。このアプリの役割は、蔵書管理。書籍の裏表紙に印刷されているバーコードを「Readee」アプリ内の「バーコードで登録」ボタンをかざして読み取ることで、タイトル、著者名、表紙などの情報を登録することが可能です。
登録後には購入日や読書ステータス、タグなどさまざまな情報を書籍と紐づけてメモできるように。先生はリアルな本棚と「Readee」の本棚を対応させることで「書籍を紛失してしまう」事態に対応しているといいます。ほかに、シリーズ物の漫画をどこまで購入したのかを「Readee」で確認する、処分した本をタグ付けして記録を残す、という使い方も提案されました。
「バーコードをスキャンして本の情報を残していくのが結構気持ちいいんですよ」と舘神先生。無料でダウンロードできるということですから、みなさんもぜひ一度活用してみてはいかがでしょうか。
文=宮田文机
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授業の最初に問いかけられたのが「あなたは今iPhoneをメモとして使っていますか?」という質問。Schoo受講生の間でも使っている、使っていない両方の回答が混在している様子です。中には「使おうとしているものの使いこなせていない」という声も。
「そもそものメモの役割」というテーマで先生が掲げるのが“思考と行動の間にあるもの”という定義です。例えばカレーを作るとき、材料をメモとして書き出します。それは、「カレーを作ろう」という思考と、「実際にカレーを作る」という行動の間にあり、スムーズに両者の間をつなぐための橋渡しとしての役割を担います。また、情報を蓄積するための道具としてももちろんメモは活用可能です。
そのような役割を鑑みると、常に持ち歩くiPhoneにメモをするのが合理的なことがわかります。とはいえ、iPhoneには画面が小さく、多くの文字を入力するのに向いていないという問題も。そのため、PCや音声入力、Bluetoothキーボードと掛け合わせて活用することが先生により推奨されました。