目次
- # 心理学の種類にはどんなものがある?
- # 心理学を勉強するメリット
- # 目的別の心理学の勉強方法
2021.07.20
心理学を勉強する際、臨床心理士などの資格取得のため、仕事や日常生活のためといった目的によって勉強方法も変わってきます。
この記事では、心理学の種類と勉強するメリット、そして目的別のおすすめな勉強方法について解説します。
心理学を勉強することでどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは主なメリットを3つ解説します。
## 1.仕事に活かせる
心理学で学んだ知識は多くの職業で活かすことができます。
例えば、営業やマーケティングの職業に就いている場合、顧客の考えや行動を分析し、相手の心動かして購買行動につなげるためのヒントを得られるでしょう。
心理学は、ビジネスに活かせる多くのテクニックに応用されているので、勉強する価値があると言えます。
## 2.人間関係が改善される
心理学は、人の心を対象に研究する学問であるため、自分を知り、他人を知ることにもつながります。
他人の個々の心を推測したり、考察しやすくなることで、コミュニケーションの過程で何が起きているのかを理解しやすくなることで、周囲の人間と良い関係を築きやすくなります。
職場や学校、家庭や友人関係といった人間関係に悩んでいる方にも心理学の勉強はおすすめです。
## 3.自身のメンタルケアができる
日々の仕事や人間関係など、社会で生活する我々は日々何かしらのストレスにさらされています。
精神的な負荷を軽くするため、ストレスがかからないように対処することも大切ですが、自身でうまくストレスを消化する方法を知ることも重要です。心理学を学ぶことで、自分の感情を客観的に捉え、ストレスに対してうまく対処する方法を身に着けることができます。
心理学の種類や勉強するメリットについて解説してきましたが、心理学を勉強する目的は人によって様々かと思います。
そこで、ここでは目的によってどのように心理学を勉強するのが効果的なのかについて解説します。
## 資格取得のための勉強方法
心理学における主な資格には、「臨床心理士」、「公認心理師」が挙げられます。これらの受験資格には、「大学または大学院で特定の科目の修了」が必要とされており、独学での取得は難しいと言えます。
また、その他の民間資格に「メンタル心理カウンセラー」や「産業カウンセラー」がありますが、これらも専門のスクールで講座の受講が必要となっています。
受験へのハードルが高いと感じるかもしれませんが、多くの人の心の問題をケアするだけに、正確な知識を備えていることが必要とされているのでしょう。
産業カウンセラーなどの民間資格における講座の受講は通学だけでなく、eラーニングも用意されているところもあるので興味のある方はぜひ調べてみてください。
## 社会人が職場で心理学を活かすための勉強方法
職場で心理学を活かしたいと考えている方には、知識とその実践方法について一緒に学ぶことができるセミナーやワークショップへの参加がおすすめです。
1日体験のような短い期間で開かれているものも多く、学習にかかる費用も安価に抑えることができます。
書籍での学習はインプットの要素が強く、実際に職場でどう活かせばわからないという人も、セミナーに参加することで専門講師が丁寧に教えてくれるので最適です。
## 単に心理学の知識を身に着けるための勉強方法
特に心理学を何かに活かす予定はないものの、単純に知識や教養として心理学を学びたいという方には、書籍やeラーニングがおすすめです。
書籍に関しては、初心者向けから専門書までレベルに応じて多くの書籍が出版されていますので、欲しい情報を得ることは容易になっています。
また、個人の学習向けにeラーニングコンテンツを提供している企業もあり、月額の利用料も1,000円以下であったりと安価に学習することができるためおすすめの学習方法です。
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そもそも心理学は人間の感情や行動メカニズムを科学する学問であり、幅広いテーマで研究が行われています。そのため、心理学と一口に言ってもその種類は多岐に渡ります。ここでは、代表的な6つの分野について特徴を解説します。
## 発達心理学
発達心理学とは、人が一生を通じて心と体を成長・発達させ、変化していく過程を研究する学問です。幼少期から青年期、成熟期、老年期のステージにおいての心理的な変化を研究します。
発達心理学では、この変化を情緒、社会性、認知、身体能力という4つのカテゴリーに分けて見ていきます。これらが成長の過程で変化することで、自分や人がなぜそのような行動をとるのか、なぜそのような感情を持つのかといったことを学んでいきます。
教育心理学とは、教育という事象を理論的・実証的明らかにし、その改善に資することを目指すが学問です。これは、言い換えると教育を行う中で発生する課題を心理学を使って解決を図るための学問とも言えます。
教育心理学は主に学校などで活用されることが多く、子どもたちの心理を理解し、援助することで、成長をサポートすることに役立ちます。発達心理学と同様に、親や教育関係への就職を考えている人にはおすすめです。
社会心理学は、社会の中において複数の人間が関わりを持つことで起こる感情の動きや行動特性などについて研究する分野です。
社会というと、国や企業といった大きな枠組みのみを指すのではなく、家庭や学校、友人関係などの小規模の集団も対象となります。
現代の経済格差や少子高齢化など、社会の変化が自分たちの生き方や考え方をどのように変えるのか、また親や友人といった人間関係がどのように影響するのかといったことも研究テーマとなっています。
認知心理学とは、知ることや認識することに関わる心理的な家庭を研究する学問です。認知は感情と密接に結びついていると考えられており、人間が認知によってどのように思考して、どのように行動するのかを考えます。
具体的には、アンカリング効果という「最初に印象に強く残った数字がその後の判断に影響を及ぼす」ことも認知心理学の一例です。認知心理学はマーケティングといったビジネスや日常生活でも役立てることができます。
臨床心理学とは、心に問題を抱える人に対して、その原因を探り、心の回復を支援するための専門知識や儀表を学ぶ分野です。人が抱える心の問題は、うつ病や発達障害、神経症、ひきこもり、人間関係の悩みなど多岐に渡ります。
このようなクライアントの悩みを汲み取り、心の回復を手助けするのが、臨床心理士や心理カウンセラーです。臨床心理学はクライアントの治療を目的としているため、他の心理学の分野と比較して実践的な点が特徴です。
犯罪心理学とは、罪を犯したり、非行に走ったりした人がなぜ犯罪行動をとったかを研究する学問です。
犯罪と人の心理は深くかかわっていると考えられています。生まれながらにして犯罪者はおらず、犯罪に至るまでに、さまざまな生育歴や体験ががあります。
犯罪心理学はこうした犯罪者の行為や心理を、事例検討や統計調査などを用いて分析します。