目次
- 楽しい未来を描いて自分を洗脳しよう
- 未来がうまく描けなければ憧れの人を探そ
2021.02.23
筋トレやダイエット、語学の勉強など、毎日やろうと決めたものの、途中で投げ出してしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。自分の成長につながるとわかっているのに習慣化に失敗してしまうのは、その先にある未来がはっきりと見えないからかもしれません。
今回は有限会社シンプルタスクの代表取締役吉井雅之先生に、習慣をつくるための未来の描き方を学びます。
本記事では未来を視覚化する3つの方法について、具体的に掘り下げていきます。
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明るい未来を繰り返し脳に焼きつけることで習慣は続けられる、と吉井先生は語ります。
逆に言うと習慣が続かないのは未来が描けていないからです。まずは未来を視覚化しておきましょう。具体的な方法は3つあり、すべてをセットで実行することで効果を発揮します。
1つ目は『未来の年表』を作ること。「◯年◯月◯◯達成」というふうに、具体的に書きます。できるといいなではなく、「できる」と断言して書くのがポイントです。
たとえば高校球児なら「2021年8月20日甲子園優勝」といった具合ですね。さらに「2021年7月◯日県大会チャンピオン」、「2021年6月◯日レギュラー背番号6番ゲット」のように逆算して予定を書き込んでいきます。
完成した年表は目につく場所に貼ったり、スケジュール帳に挟んでおいたりしましょう。これは「将来こうなるんだから、今のうちにこれをやっておこう」という思考を作り出すスタート地点です。繰り返し脳に焼きつけられるように、よく見える場所に貼ってくださいね。
2つ目は『成幸アルバム』を作ること。未来のアルバムをあらかじめ作っておくのです。写真の横にはかっこいいビジョンタイトルや、なぜ叶えたいか、誰を喜ばせたいかについても書いておきましょう。
加えて、それに対する現状や予想できる障害についても書けるといいのですが、考えすぎると気持ちが暗くなってしまうので、無理に書く必要はありません。
たとえば海外旅行に行きたいという夢があれば、旅行パンフレットから写真を切り出してアルバムにペタペタと貼ります。
鍛え上げた身体になりたい方が、海外の俳優さんの身体の写真と自分の顔写真とをコラージュして貼っていたのも印象的でした。そんな風に自由に貼ってかまいません。今はインターネットを活用すれば、いろんな画像が手に入りますからね。
大事なポイントは、自分の喜んだ顔の写真も貼ることです。写真を撮られるのが苦手な方も多いかもしれませんが、大切なのは未来の自分。今は撮りたくなくても、未来の自分はきっと笑って撮りたいと思っているはずです。満面の笑みで達成感のある顔の写真を貼っておきましょう。
そして3つ目が『未来日記』です。ロンドンオリンピック金メダリストのプロボクサー、村田諒太選手も未来日記を書いていました。オリンピックの前から「オリンピックで金メダルを取れました。ありがとうございました」と書いた紙を家に貼っていたのは有名な話です。
成功した日の日記を前もって書き、実際に思うであろうことや周囲へのお礼も記しておきます。脳は冗談や嘘、まだ起こっていないことと現実との区別がつきません。だから未来の夢を書き、繰り返し脳に刻んでおくと、すべてその通りになっていきます。
いずれの方法も、ワクワクするような未来をポジティブな言葉で綴りましょう。脳は正しさよりも楽しさを重視するため、正しいことをやらなければと思うと、余計にできなくなってしまいます。楽しい未来を描ければ、自然と動けるようになるはずです。マイナスなことではなく楽しいことを想像し、自分で自分を洗脳していきましょう。
未来がうまく描けなければ憧れの人を探そう
自分の未来がうまく描けないこともあると先生は語ります。
当たり前ですが未来はまだ経験したことがなく、手放しで肯定的な感情にはなかなかなりにくいですよね。また、脳は経験していない未来をイメージするのは難しいものです。
そこで、「なりたい自分をすでに経験している憧れの人」を探してみましょう。それは友達かもしれないし、芸能人かもしれません。たとえば英語がペラペラになりたいのであれば、アナウンサーなどでもいいでしょう。
夢への起点は自分の未来ではなく、憧れでもかまわないのです。こんな人に憧れるなと思ったら、その人の行動に自分の行動も近づけていけば、未来がイメージできるようになるはずです。
授業ではこの他にも夢を語り合える友人を持つことの重要性などについてもご紹介しています。
今回はシリーズ「『習慣が10割』-習慣ひとつで仕事も人生もうまくいく-」の中から第4回授業「未来の夢を描けば習慣はもっと強固になる」の内容をお届けしました。
脳と言葉の関係や、言葉の持つ力について興味のある人はぜひご覧ください。
文=宿木雪樹
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