目次
- あなたはどのタイプ?人間のやる気を引き出す3つの「欲求」
- 欲求タイプごとにおすすめのやる気の引き出し方
2023.05.18
「今日中に終わらせなきゃいけない仕事なのに、やる気が出なくて終わらない……」
「朝からやる気が出なくて、気付いたら数時間過ぎていた」
「リモートワークになるとどうしても仕事をやる気になれない」
ビジネスパーソンなら誰でもどれか1つは経験したことがあるはず。こんな時、みなさんはどのようにやる気を引き出していますか?
Schooの人気授業『ビジネスで使える賢い心理学』シリーズ、第25回目のテーマは『やる気が出ないを克服するセルフコントロール』。本授業では、自分のやる気を引き出しコントロールするための方法が学べます!講師を務めるのは、一般社団法人日本マインドリーディング協会理事の岸正龍先生です。
続けて授業で触れられたのは、やる気の引き出し方についてです。欲求タイプごとに異なる引き出し方が紹介されました。ここでは「達成欲求タイプ」のやる気の引き出し方として提示された「WOOPの法則」について触れていきます。
「WOOPの法則」とは、「Wish(願望)」「Outcome(成果)」「Obstacle(障害)」「Plan(計画)」の頭文字を取って名付けられた法則で、先生曰く「この順番で行動すると、やる気を引き出せるようになる」とのこと。
では具体的にどのような行動をとれば良いのでしょうか。まず「Wish(願望)」は、自己の目標を明確にする段階。目標はやる気を引き出す最初のきっかけになるそうです。ポイントは、達成するのは難しいけれど、頑張れば何とかなりそうな目標を立てること。自分が頑張らなくても達成する目標を立てても、やる気は引き出せないそうです。
2つ目「Outcome(成果)」は、目標に対する達成内容や成果を想像する段階。ポイントは「達成時、自分にどんな変化が起きるのか」を想像することです。先生曰く「成果や起きる変化が明確になるほど良い」とのこと。
3つ目「Obstacle(障害)」は、目標を達成するための障害をあらかじめ考える段階です。ちなみに障害の具体性は「Outcome(成果)」がどれだけ明確に想像できるかによって変わってくるのだそう。
4つ目「Plan(計画)」は、いままでを踏まえた上で計画を立てていく段階。特に障害に対する計画の立て方がポイントです。「達成欲求タイプの人は、このようにバッチリ道筋を立ててられればやる気が引き出されますし、途中で切れることもありません」と先生は語ります。
ちなみに、権力欲求タイプには「VISUALIZE」、親和欲求タイプには「Draw a Line」というやる気の引き出し方が有効とのこと。これら2つの引き出し方の詳細は、実際の授業で確かめてみてください!
授業で他にも、引き出したやる気を持続させる方法についても触れられます。引き出し方と同時に持続させる方法も分かれば、より思い通りにやる気をコントロールできるはずです。「やる気を持続させて仕事に集中したい!」という人は、こちらも併せて学んでみましょう!
文=トヤカン
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本授業はまず、やる気の源になるものの解説から始まります。岸先生は、心理学者のDavid McClelland氏が提唱する「人間のやる気は3つの欲求から成り立っている」という説を提示しました。
上のスライドにあるように、3つの欲求とは「達成欲求」「権力欲求」「親和欲求」を意味しており、私たちのやる気はどれか1つないし2つの欲求タイプによって引き出されると考えられています。また先生は「3つすべてが引き金になることはほぼありません。それぞれの欲求タイプの特徴から自分に合ったものを見つけることが大事」と語ります。
まずは以下の特徴から、自分に当てはまる欲求タイプを探ってみましょう。
<達成欲求>
・物事を自分の力でやり遂げたい
・挑戦的な目標を達成することで大きな喜びを感じる
・ときどき他者からのフィードバックが必要
<権力欲求>
・自分の力が他者に対して大きな影響や変化を与えることに喜びを感じる
・高い地位や身分へのあこがれが強い
・競争環境を好み、ライバルがいると成長が早い
<親和欲求>
・他者との親しい関係、協調、チームワークを望む
・心理的ストレスに自分だけで対処することが難しい傾向がある
・高いリスクを好まない