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2021.11.11

interview

“コミュニケーションには大切なことが3つある”ーー誰でも自分の考えをスマートに相手に伝えられる“ピラミッド・ストラクチャー”とは?

“コミュニケーションには大切なことが3つある”ーー誰でも自分の考えをスマートに相手に伝えられる“ピラミッド・ストラクチャー”とは?

ディスカッションに効く“ピラミッド・ストラクチャー”の活用

目次

  • “ピラミッド・ストラクチャー”が作れるとコミュニケーションが変わる
  • 相手の話を理解する時はピラミッドを活用
  • 【練習】相手の話をピラミッドに当てはめる
  • 意見が合わない人と議論をするときはどうする?
仕事のディスカッションやプレゼン、面接などでは話のロジカルさが求められます。
みなさんは自分の考えを相手に分かりやすく伝えることができていますか?

今回の授業ではZアカデミア学長の伊藤羊一先生にご登壇いただき、誰でも自分の考えを相手に伝えられるようになるコミュニケーション術を教えていただきます。

“ピラミッド・ストラクチャー”がコミュニケーションにおいて万能と解説する伊藤先生。一体ピラミッド・ストラクチャーとは何なのか?ワークをしながら学んでいきましょう!
 

伊藤 羊一 先生

Zホールディングス株式会社 Zアカデミア学長

中田 有香

受講生代表

学びノート

SESSION“ピラミッド・ストラクチャー”が作れるとコミュニケーションが変わる

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ディスカッションに効く「ピラミッド・ストラクチャー」とは何でしょうか?

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まずコミュニケーションの種類は大きく分けて3つあります。「話を伝える」「話を聞く」「対話、議論する」です。これら3つのコミュニケーションのコツを「ピラミッド・ストラクチャー」を使って解説します。

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まず「ピラミッド・ストラクチャー」とは何か。例えば、ある1つの結論から根拠を3つ出します。そこから根拠1つにつき事例を2つずつ考えます。そしてこれを並べるとちょうど三角形のピラミッドのような形になることから「ピラミッド・ストラクチャー」と呼んでいます。

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要するにコミュニケーションを取るときには、結論、根拠、事例が大切ということです。
もちろん気持ちや情熱だけで伝わることもあるのですが、この3つを押さえられるとより分かりやすくなります。

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なるほど、話す際にポイントが3つあるんですね。

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皆さんも考えてお話しされていると思いますが、この図を常に頭の中にイメージしながらお話しすると、より伝わりやすくなります。

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例えば話を伝えるときに、「この企画をやりたい」という結論があったとします。この根拠として「やらないと損」「やればこんなにおいしいことがあります」「こうすれば簡単にできます」など3つお話しするとスッと相手の頭に入ります。

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理由は大体3つ考えておくといいです。理由が「やらないと損」だけだと、それを否定されるとそこで終わってしまいます。理由があるかないかに関わらず、とにかく理由を3つ作る訓練をしてください。

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理由が3つあると否定されにくいんですね。

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次に、根拠1つに対して事例を2つずつ考えます。例えば「やらないと損」という根拠の事例は「この企画をしなかった会社がすごく損をした」「○○さんがこの企画をやるとこんなに得をすると言っていた」のような具合です。事例の部分は根拠を説明するものがあればいいです。

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とにかくこのピラミッド・ストラクチャーを頭の中にすぐに作れるようになりましょう。難しそうに見えますが、どんな結論でも大体5分でこの図を完成させられます。色んな所で色んな人にこの図を作ってもらったのですが、大抵5分くらいで作れていました。

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では早速練習をしてみましょう。事例は根拠を説明する事ができればいいので、ひとまず結論と根拠だけ作れるようになりましょう。テーマは「あなたの会社の自慢をしてください」です。
会社勤めでない方は家族でも何でもいいので何か自分の属しているものを自慢してみてください。留意点は「~だから最高だ」と繋がるように根拠を考えることです。それでは中田さんはSchooを自慢してみてください。

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はい。結論は「Schooは成長できる場だ」です。根拠1つ目は「授業が仕事中見放題」です。

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そうなんですか!?

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はい、仕事中でも見たい授業があれば見れます。そして根拠2つ目は「自分の学びたいコンテンツを講師の方と作れる」です。

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あ~いいですね。

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根拠3つ目は「活躍している講師の方と直接お話しできる」です。

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放送の時にということですね。

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はい。直接お話しして学ぶことができるので、本当に成長できる場だと思います。

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整理すると結論は「Schooは成長できる場」。根拠は「仕事中に授業が見放題」「自分の学びたいコンテンツを講師の方と作れる」「活躍している講師の方と直接お話しできる」。だから「Schooは成長できる場だ」ということですね。皆さんもこのような感じで考えてみてください。

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普段は結論や根拠を意識して話していませんが、根拠を3つと言われても意外とすぐ思い浮かびました。

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今、中田さんがお話ししてくれた根拠3つを僕が覚えていたじゃないですか。僕はそんなに記憶力が良くない方なのですが、このように説明されるとスッと頭に入ってきて覚えられます。

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長々と話されても記憶に残っていないこともありますよね。3つに整理されると伝わりそうです!

SESSION相手の話を理解する時はピラミッドを活用

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次に「話を聞く時」について解説します。話を聞く時もこのピラミッド・ストラクチャーを使うことができます。
基本的にコミュニケーションは結論と根拠の組み合わせでできています。ただ、相手がこのピラミッドを意識してお話ししているかどうかはわかりません。

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では話を聞く時にどうすれば相手の話したいことがわかるのか。このピラミッドを相手の話に当てはめていきます。
例えば中田さんが僕に「Schooは最高です」と話しかけてきたとします。「時間割がいいし、チャットができるシステムがいいし」と根拠を2つお話ししてくれました。あともう1つ根拠が埋まっていません。

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自分が講師をやっているから、「講師がいい」と言ってくれればいいですね。そこで「講師はどう?」と聞いてみます。すると中田さんは「講師もいいです」と言ってくれるかもしれませんし、また違う根拠を挙げてくれるかもしれません。

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このようにピラミッドをイメージしながら相手の話を聞くと、相手がどんな話をするか予測することできます。「今結論来た」「根拠の1個目?2個目?」「あ、根拠1個目に話が戻った」などと考えながら話を聞くと、相手の言いたいことが分かります。

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慣れるまで難しそうですね。

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これは結構難しいです。早速練習してみましょう。

SESSION【練習】相手の話をピラミッドに当てはめる

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こちらの文章をピラミッドで構成してみてください。

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すごく分かりづらいですが、普段の会話ってこんな感じですよね。

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そうですね。この文章の結論と根拠3つを考えてみてください。

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結論は最後の「テレワークは最高」ですよね。

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はい。根拠の1つ目だけヒントを出します。赤線で囲ってあるのが根拠1つ目ですね。「出勤しなくていい」から「テレワークが最高だ」ということです。こんな感じで考えてみてください。

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先ほど自分が話をするときはピラミッドがすぐにできましたが、こんなにつらつらと話されると難しいですね。

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なんとなく言いたいことはわかりますが、内容が入ってこないですよね。根拠2つ目からピラミッドで整理してみてください。

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2つ目の根拠は…6行目の「対面で仕事するより効率よかったりする。」でしょうか?

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正解です。2つ目の根拠は「対面で仕事をするより効率がいい」ですね。では3つ目の根拠は何でしょう?

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「子どもが熱を出したときに家で仕事してるから対応できる」は根拠の1つ目「出勤しなくていい」に入りますね。

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その通りです。この場合は「子どもの対応ができる」が根拠①「出勤しなくていい」の事例になります。

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では9行目の「Wi-fiさえしっかり繋がっていれば仕事ができる」でしょうか?

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そうです。「Wi-fiさえしっかり繋がっていれば仕事ができる」から「テレワーク最高」と言えます。

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受講生の方から「根拠のレベルがそろわない」というコメントが来ていますが、根拠のレベルはそろえた方がいいのでしょうか?

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なるべくそろえた方がいいと思います。「やらないとまずい」「やるとこんなにいいことがある」「こうすればできる」という感じで根拠を並べられるといいと思います。

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難しいですが、ざっくり語感や抽象度をそろえると頭に入りやすいと思います。結論から下に降ろしていく形で考えてみたり、事例から上に上げていく形で考えてみたりを繰り返してピラミッドが作られていきます。数式ではないので、ざっくり納得感があればそれで良いと思います。
ちなみに根拠が4つ以上ある時は、大きく3つに括れないか考えてみてください。

SESSION意見が合わない人と議論をするときはどうする?

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最後に「議論する時」のピラミッドの使い方をお話しします。議論はピラミッドのやり取りです。ただ注意しなくてはいけないのは、「私とあなた、どっちのピラミッドがいいか考えましょう」という考え方だと、議論になりません。

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議論は皆でベストな解を模索することが大切です。なので「あなたと私のピラミッドはあるけれども、それを踏まえてベストな解は何なんだろうか」と新しいピラミッドを作る必要があります。

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どうしても議論が熱くなってくると、ピラミッド対ピラミッドで熱くなってしまうのですが、それらを踏まえてベストな解を模索するようにしてほしいです。

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中田さんは意見がぶつかること、ありませんか?

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ありますね。例えば、私は割とリモートワークが気に入っているのですが、上司はやはり対面がいいと言っています。

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こういう時に、お互いのピラミッドを認め合った上で議論するようにしてほしいです。この2つのピラミッドは戦わせても結論が出ないことがすぐにわかりますよね。

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そうですね。

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この場合新しい結論を出すとすれば、「ハイブリッドでやること」ですね。「週5日のうち3日は対面であとはリモートにする」などの結論が考えられます。
自分のピラミッドを理解して、さらに相手のピラミッドを理解する。その後に、ではどうするかを議論してください。そうするといい結論にたどりつけると思います。

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相手のピラミッドがわかりやすいと、どこなら納得できるのか、納得できないのか、何なら寄り添えるのか考えやすいですね。

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そうですよね。

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自分はピラミッドで論理的に話していても、相手が感情的になることもあると思いますが、そういう時はどうしたらいいでしょうか?

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「なるほど」と一拍置くことが大切です。そもそもなぜ感情的になるかというと、相手に理解されていない、受け止めてもらえていないと思うからです。なので一旦「つまりあなたの言いたいことはこうですよね」と言って納得してもらってください。

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相手の話を整理して受け止めると共感してもらえるということですね。

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はい。「相手の靴を履く」という表現がありますが、相手の立場になることがすごく重要です。

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なるほど。ありがとうございました。ぜひみなさんもピラミッドに当てはめてコミュニケーションを取ってみてください。

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この授業は以下の著書を元にお届けしました。もっと詳しく学びたい方はこちらもチェックしてみてください!

『1分で話せ』著:伊藤羊一さん
https://www.amazon.co.jp/dp/4797395230

『1分で話せ2【超実践編】』著:伊藤羊一さん
https://www.amazon.co.jp/dp/4815609004

2021年11月11日 公開

この授業の動画をSchooで観る

2021年10月14日 放送分
ディスカッションに効く“ピラミッド・ストラクチャー”の活用

ディスカッションに効く“ピラミッド・ストラクチャー”の活用

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