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May.

2018年12月28日 公開

何を学べばハヤカワ五味さんのようになれるのか(株式会社ウツワ 代表取締役)

「2度の挫折が私を強くした」——何を学べば、ハヤカワ五味先生のようになれるのか?

「2度の挫折が私を強くした」——何を学べば、ハヤカワ五味先生のようになれるのか?

学びのエッセンス

  • 自分の居場所は、たくさんあったほうがいい
  • 大事なのは、全てを「自分ごと化」すること
  • 世の中から「コンプレックス」を減らしていきたい
毎週水曜22時から生放送している「何を学べば○○さんのようになれるのか(通称なにまな)」。学び続けることで自分らしい生き方を切り開く20人に、 スクーアナウンサー中田有香と受講生が直接問う30分の授業です。

「なにまな」第一回目の授業には、高校時代に女子高生デザイナーとして注目を浴び、女性起業家として進化を遂げ続ける株式会社ウツワ代表取締役のハヤカワ五味先生が出演されました。

ここでは、授業で語られたハヤカワ五味先生の人生の転機や挫折から得た学び、これから目指す先についてご紹介します。

ハヤカワ五味 先生

株式会社ウツワ 代表取締役

中田 有香

受講生代表

学びノート

SESSION「好きな服をもっと着てみたらいいじゃない」ハヤカワ五味先生を救った先生の一言

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ハヤカワ五味先生というと、高校時代は女子高生デザイナーと言われ、大学生時代は女子大生経営者と言われ。現在は、卒業されて。

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そうですね。専業社長になりました。

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今年は、原宿に常設店舗をオープンさせたということで。日々、進化し続けているハヤカワ五味先生。今までどのようなことを学んできたか、これからどのようなことを学ぶか、じっくりと伺っていきたいと思います。先生は高校生の頃に、人生の転機が訪れたと聞きました。

1869

はい、自分の転機は、予備校に通い始めた高校1年生の頃ですね。それまで、自分の好きな服を、なかなか認めてくれる人がいなくて。それが、予備校に入ってからは変わりました。

予備校の先生に、「好きならもっと着てみたら良いじゃん」と言われたんです。

1869

そこで、自分の好きな服を着ていったら、予備校のクラスメイトの人たちも「それかわいいじゃん」と言ってくれたり、「どこで買ったの?」と話してくれたり。

本当に自分の好きなものを着て良いんだなとか、もっと自分の感性を大事にしてあげて良いんだなとか、そういう自信を持てたのは、本当にターニングポイントだなと思いますね。

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予備校の先生の一言がきっかけで、自分の価値に自信を持ったり、自分の価値に改めて気づいたというところがポイントになったんですね。

1869

はい。自分の好きなものって極論、人のことを傷つけるわけでもなければ、何を好きでも良いですよね。でも、なかなか世の中的に、こういったものが良いとか、これは良くないみたいな先入観があって。

自分自身も、これを好きなのは良くないことなんだなと。特に私は、ロリータ服が好きだったんですけど。そういうふうに思っていたことが多くて。でも案外そんなこともないんだなと。

SESSION自分の世界が広がることで、価値観が180度変わった

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高校生のときって、学校や家族が世界の全てになってしまうじゃないですか。予備校に通うということで、自分の世界が広がることによって、価値観が変わっていったということなんですか?

1869

まさにその通りです。やっぱり、小中学生とかって、特に、受験で選ばれるわけでもないじゃないですか。住んでいる場所によって、決められているということで。

通う人たちの価値観が、みんながみんな合うわけがないんですよね、極論。

1869

その一方で、今だったら世界中と繋がれるインターネットも同じだと思うんですけど、私の場合だったら、高校と別に予備校に通い始めたことで、自分の価値観と近い人たちと出会えることって、一気に視界が広がりました。

自分の価値観が認められていること自体が、自信になるな、と本当に強く感じましたね。

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価値観を認められることによって、自信に繋がっていったのですね。

1869

自信になったし、自分としても、もっと知っていきたいなとか、もっと自分ことを他の人に知ってもらいたいなと思うようになりましたね。

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その頃から、自分の価値を知る力や自分の価値をどんどん自分で高めていくことが大切だと思われたんですか?

1869

自分の価値を自分で知るとか、自分の好きなものを知るということも大事だと思いますね。なかでも自分のことを認めてくれる人たちと一緒にいるということが、すごく重要だなと感じています。

1869

正直、やっぱり、それぞれ、いろいろな正義があるので、どうしても合わない人とか、やっぱりいるじゃないですか。でも、小中高生ときって、その人たちといかに上手くやっていくか。

自分のアクのある部分とか、特徴のある部分を削って、いかに丸く収めるかみたいなところが、すごく必要とされていた感じが、自分はしていたんです。

1869

でも、尖った状態でもうまくはまる人って、きっといるはず。そういった人を持つこと自体が、すごく自分の心の余裕になるというか。

逆に、そういう人じゃない人と接した場合にでも、ちょっと一歩引いて接することができたりとか、フレキシブルに対応できるようになったかなと思いますね。

SESSION自分の居場所は、たくさんあったほうがいい

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そうなんですね。受講生の中には、自分も同じ価値のコミュニティに出会えていない方とか、今いるコミュニティがすごく息苦しいという方もいらっしゃると思うんですよね。

そういう、自分の居場所って、どういうふうに見つけていったら良いでしょうか?

1869

自分の居場所って、意外に、ぼーっとしていると、1箇所とか、せいぜい1,5とか、2箇所くらいになっちゃいがちだと思うんですよ。それこそ、職場と自宅の往復になったりとか。

でも、そういった場合って、例えば、実家で、何か揉め事が起きたりとか、会社で仕事がうまくいかなかったというときに、自分の軸足の半分を失っちゃうことになるって、けっこうリスキーじゃないですか。

27

たしかに。家と会社の往復で、会社でうまくいかなかったら…。

1869

家にこもるしかなくなっちゃって。相談できる人がいるのか、親に相談できるかと言ったら、なかなか難しいと思うし。

そういったときに、もう1箇所、それがバーとかでも良いし、例えば友達とか、高校の同級生とかでも良いと思うんですけれど。もう1箇所、2箇所くらい、自分の居場所があったら。

1869

シェルターじゃないですけど。自分がだめだったときに、それを受け入れてくれるというか。

ちょっとした逃げ場があるということは、すごく他の場所でうまくやっていくときにも、余裕を持てるという手段なのかなと思いますね。

27

そうですね。家と会社の往復ではなくて、もう1箇所、2箇所、自分の居場所を作っておくことも重要なのですかね。

1869

そうですね。意識的に作るのが、たぶん、重要なのだと思います。なかなか、それに気づかないままだと、1箇所、2箇所で、すごく突出しちゃって。

1869

結局、ちょっとした失敗で。本当だったら見過ごしちゃうような失敗でも、どうしようとすごく不安になっちゃったりとか。それで、寝れなくて、余計に仕事の成果が出なかったりとか。

そういう循環に入っちゃうと怖いですから。そういったところから抜けるためにも、軸足をいくつか持っておくと良いのかなと思いますね。

SESSION意識的にコミュニティを広げるために

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先生ご自身が、コミュニティを広げていくために、何か、意識していることとか、実際にされていることはありますか?

1869

自分自身、意識していることは、自分の好きなものとか、自分の得意なもの、逆にどういったものが苦手かとかは、すごく考えるようにしていますね。

27

好きなものだけではなくて、自分の苦手なものも。やはり、自分のことを、しっかりと自分自身が知るということが重要なんですね。

1869

そうですね。苦手なところに、あえて飛び込まなくても良い場合とかもあると思うんですよ。だから、「自分の苦手なことを知る」ということは、すごく大事かなと思っていますね。

27

そうですね。本当に、それで、自分に合うコミュニティが見つかれば、今後の人生も変わってきそうですよね。

コミュニティがあって、自分の好きなものを認めてくれる世界があって、いろいろな部分で変わってきましたか?

1869

はい。自分がいられる場所があるということで、自分の、本当に一番良いパフォーマンスが出せるようになってきたかなと思いますね。

27

なるほど。そういったことが転機として、予備校に通い始めた1年生のときに思ったということで。その後、高校を卒業されて、ご自身のブランドも立ち上げて、大学に通いながら、社長・経営者としてやっていくわけですけれども。

その中で、うまくいかなかったりとか、つまずいちゃったりとか、そういうことはありますか?

SESSION突然、スタッフが一気に“飛んだ”。そこから多くの学びが

1869

ありましたね。起業して2年目あたりにスタッフが一気に辞めてしまった時期があって…。

27

突然いなくなってしまったんですか?

1869

そうですね。まさに、もう、読んで字のごとくというか。「飛んだ」というのが正しいと思うんですけれど。本当に、ある日、突然、連絡がつかなくなったりとか。

でも、正直、辞め方って、もっと穏便に辞めたりとか、何かお互いに良いかたちで辞めるということもあるじゃないですか。

1869

はじまりがある以上、どこかで終わりはあるはずで。その終わり方もいっぱいあるはずなのに。その中でも、一番最悪なパターンを選ばせてしまったのは、なんでなんだろうというのは、すごく自分なりに、そのとき、思いつめて…。

1869

でも、最初のちょっとしたコミュニケーションの手間を取るというか。正直、ちょっとしたコミュニケーションって、意外に面倒だったりすると思うんですけど、そこをちょっとサボるだけで、最後に大きなしっぺ返しがきてしまうというのは、すごく自分の中で教訓になっていますね。

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そうなんですね。やっぱり、そういった出来事から、日々のコミュニケーションをしっかりとるということを大切にされているんですね。

1869

はい。自分としては、オーバーなくらいコミュニケーションをとるようにしていて。

社長って1人じゃないですか。だから、社長から見て、10人に対して、1人ずつ話していたとしても、結局、社員の人から見たらそれは、1しか感じないわけじゃないですか。

1869

その人、1人に対してというときに、そこの認識の齟齬が起きやすいので。その人自身が、自分としてちょっと言いすぎじゃないかというくらいにしていますね。

例えば、一つのことを褒めたりとか。何か指摘をするときも、10倍、気を遣ったりとか。そういったように、ちょっと多すぎるくらいというのは、すごく気にしていますね。

SESSION大事なのは、全てを「自分ごと化」すること

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そうなんですね。そういった挫折を味わったときに、どういうふうにそういう考えに至った、どういうふうに学ばれたんですか?

1869

やっぱり、そういう中で、奢らないで。何か問題があったときに、自分ごと化するというのは、すごく気にしていることですね。

27

自分ごと化する。

1869

そうですね。それは、私がスタッフに対して何か、コミュニケーションをとるときとかも、すごく意識している部分ではあるのですけれど。やっぱり、自分の責任じゃなくするのって、意外に楽ちんなんですよね。正直、すごく楽だと思うんですよ。

でも、あえて、そこの苦労を買うというか。じゃあ、自分としては何ができたか。100%、どっちが正しい、悪いというのは、絶対にないはずで。じゃあ、それ以上…。ということは、つまり、1%以上は、自分にも非があるわけじゃないですか。

1869

そういうときに、自分は何ができただろうとか、逆に何がその人にそう言わせてしまっただろうというのは、いちいち、すごく考えるようにしていましたね。

それが、積もり積もって、ハヤカワ五味の人生の徳だったりとか。例えば、仕事でこういうときはこうしたほうが良いよねというところの学びになってくれているかなと思います。

SESSION文化や国を超えた、哲学のあるブランドをつくる

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ここまで、過去で、転機にあたる部分と、うまくいかなくて挫折して乗り越えた部分を伺ってきたのですが。最後に、ハヤカワ五味先生のこれから成し遂げたいこと、未来について教えてください。

1869

今まで、国内だけでブランド展開していたんですけど、あまり、国内とか、国外とかいう括りも、特に私のところはアパレルのブランドなので、あまり関係ないのかなというのは、すごく最近感じていて。

1869

なので、そういった意味で言うと、言語に関係なく、文化背景に関係なく、評価されるような哲学観を持ったアパレルブランドにしていきたいなと思っていますね。

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文化や国に関係ない、縛られない、哲学観を持ったブランド。

1869

そうですね。

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語学も勉強されているということで。

1869

はい。めっちゃ興味があって。元々、熱しやすいタイプではあるので。自分の好きなバンドが、英語圏のバンドだったら英語を覚えたりとか。

今、好きなドラマが中国語でやっているので、それで覚えてみたいなと思ったりとか。

1869

でも、やっぱり、言語が違うということは、何かしら、環境の要因も違うわけじゃないですか。

そうなったときに、例えば、かわいいとされる、憧れられる女子の定義とかも、国ごとに違ったりとかして。

1869

そういう意味で言うと、自分がすごく求めている、こういう女性って良いよなという女性が、意外に国外にあるなとか。逆に、それを国内に輸入してみたらどうなるんだろうとか。

割りと、選択肢が増えてきたなというのは、すごく最近感じますね。

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たしかに、海外に気軽に行けたりとか、インターネットでコミュニティがつくれるので、さらに、自分の居場所を広げられる時代になってきましたもんね。

1869

極論、国内で合う場所がなかったりとか、国内でこれはおかしいんじゃないかと意見として通らなかった場合、意外に外を見てみると、案外自分の意見が普通だったりとかすると思うんですよ。

実際、私自身、かっこいいと思う女性の定義が、やっぱり、国内よりも国外のほうが合っていたりしたので。

そういった意味で言うと、もっと外にコミュニティを求められたりとか、そういったことが服を通して繋がったりとか、そういったことが起きたら、もっと面白いんじゃないかなと思っています。

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そうですね。服を通して、本当に明るい未来が開けていくというか、夢が広がりますよね。

SESSION世の中から「コンプレックス」を減らしたい

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課題解決型アパレルブランドを展開されているということですが。このあとは、どういったところを解決されたいなど、考えていることはありますか?

1869

そうですね。直近で言うとコンプレックスという部分は、もう少し薄くなっても良いんじゃないかなと思っていて。

コンプレックスって、基本的に世の中の、こうあるべきという定義と解離したときに、起きると思うんですよ。なので、それ自身が自然に弱点になるときって、ほぼないと思っていて。

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そうじゃなくて、社会的な、こうあるべきという際に起きるということは、つまり社会的な価値を変えたら、コンプレックスが起き得ないというか。

少なくとも薄くなっていくとか、減っていくことはできると思っていて。そういった意味で、コンプレックスをより減らしていくという部分を、すごく自分の中で課題としてありますね。

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コンプレックスを減らす。

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そうですね。そのためには、より社会の行動とか、価値観から変えていけたらと。

少なくとも、最近、シンデレラバストという単語を、自分が使うようになってから、あまり貧乳というふうにダイレクトに聞くことが、けっこう減ったなと思っていて。

そういったことって、もう少しクリティカルにできるのかなとは思っていますね。

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そうですよね。それこそ、胸が小さいのがコンプレックスというのも、大きな女性がもてはやされるというか、そういった雰囲気があって生まれたものですもんね。

1869

うん。それこそ、恵方巻みたいなものなので。別に、恵方巻って誰が決めたの?みたいな感じじゃないですか。

こうあるべきという、2月3日は恵方巻を食べると決めた人がいるように、それがある意味、プロモーションだったりとかして。

実は、そういった誰かの意図によって、コンプレックスが埋め込まれているんじゃないかなというのは、自分の中で、もう少し探求していきたい点だなと思います。

SESSIONハヤカワ五味先生流SNSの発信法。 意識したのは、「しないこと」を決めること

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ハヤカワさんというと、SNSの発信力が強いというイメージがあります。ご自身や、会社の発信力を上げるために、日頃から気をつけていることはありますか?

1869

発信力を上げるという意識は、正直していないんですが、各SNSでこういったことは「しない」みたいなことは、すごく決めていますね。

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しないこと。

1869

そうですね。しないこと。ハヤカワ五味がこれをしていたら「ダサいな」みたいなものは、すごく決めているのですよ。

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例えば、Twitterで、私がすごく愚痴を言っていたら、ダサいじゃないですか。キュート&クレバーじゃないじゃん、となるわけですよ。

キュートでクレーバーなハヤカワ五味としては、こんなことは自分で言いたくて言っているわけじゃない。

1869

キュートでクレーバーな経営者というのは、自分なりに作っているもので。

そういった発信をしていく上で、これはキュートなのか、これはクレーバーなのか、そういう発言の足切りは、すごくするようにしていますね。

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SNSでの発言は、今年の4月以降、すごく専門的に振っているんですよね。

だから、いわゆる、一般的なというか、「ハヤカワさん、かわいい!」みたいなファンの方って、掴めないような発信をしているんですよ。

1869

noteでは、すごく真面目なマーケティングの話をしていますし、Twitterでは、コスメの話をしたと思ったら、コスメの商標の話をしはじめるし(笑)

一般ウケはしないんですけど、あくまで、キュートでクレーバーなハヤカワ五味的には、そういったことをしていてほしいなという部分だったりとか。

より、今後、自分と仕事をしたいなと思ってもらえるような発言という部分で、そういったことを、あえてしているというのはありますね。

1869

だから、どれくらいの声の大きさで発信するかというよりも、「何を言うか」という部分をすごく意識しているかもしれないですね。

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キュートでクレーバーなハヤカワ五味が、こういうことを発信してほしいと、客観的に思うものを見て。

1869

そうですね、見ていますね。これは発信してはいけないな、みたいなことは、お酒の場くらいにしておくとか、そんな感じにしていますね。

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本日のお話の中でお伺いした、学ぶべきこと、身につけるべき能力について、気になるものは、ぜひビジログで学びはじめてみてください。

都内でワークショップも行っているので、興味のある方は、ぜひそちらもご参加ください。

これからも学ぶべきことについて一緒に考えていきましょう。それでは、さようなら。

EDITOR'S NOTE

〈編集/ 青野祐治〉
https://twitter.com/yuji_blfd

2018年12月28日 公開

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