目次
- オンラインイベントの成功事例①新しいファンを獲得
- オンラインイベントの成功事例②ユニークな双方向性を実現
- オンラインイベントの成功事例③オンラインならではの企画
2021.01.20
自社の製品やサービスのファンを増やすために、あらゆるビジネスにおいて「コミュニティづくり」がキーワードとなっています。
最近では、新型コロナウィルスの危機を経て、オンライン上のコミュニティイベントが盛んです。しかしオンライン上となると、集客の方法やファンの育て方はより一層ハードルが高く感じられますよね。
Schooではコミュニティ・アクセラレーターの河原あずさんとPeatix Japan株式会社 共同創業者 取締役・CMOの藤田祐司さんを講師としてお招きし、『「コミュニティ」づくりの教科書』と題した連載講座をスタート!
総参加者数6万人のデータからみる、オンラインイベントがうまくいった工夫などを解説していただきます。
■川崎フロンターレ「オフロ計画」
川崎フロンターレの施策も成功事例として挙げられました。リアルで行っていたファンイベントをオンラインに切り替え、見事に双方向性のあるイベントを実現したためです。
使用したツールは「Remo」。バーチャル空間の同席した人同士でコミュニケーションを取れるシステムで、選手たちも同じように座って一緒に話せるという、ファンにとっては夢のようなオンラインイベントを開催しました。
「なかなかオフラインだと実施しにくいことを、オンラインだからこそできるファンとの接点の作り方」ができたからこそ成功した例だと、藤田先生は解説しました。
■劇団ノーミーツ「門外不出モラトリアム」
いわゆる“リモート演劇”。演者やスタッフが一回も会わずにオーディションも含めて公演を実施。今まで二作品を開催しましたが、どちらも数千人規模で集客されて、有料イベントとして大成功を収めました。
「利益率がこれまでの演劇界の非じゃない。(オンラインイベントによって)彼らは新たな収益構造も生み出した」と、河原先生は絶賛。
劇場に足を運べない期間が長く続き、現在もソーシャルディスタンスによって集客が思うようにできないなど、演劇界は苦しい状況が続いていますが、“リモート演劇”という新たな形が誕生したことは、ニューノーマル時代の大きな一歩となったに違いありません。
これまでにご紹介してきたいずれのイベントも、「オンラインである意義」が明確になっているものばかりです。リアルイベントが開きにくいからオンラインでやろう……といった漠然とした理由ではなく、オンラインだからこそ楽しめる仕掛けづくりが大切であることが分かりました。
文=田中ラン
授業では、コロナ禍のイベント動向など、Peatixが集積した貴重なデータをもとに解説。オンラインイベントのマネタイズは皆どうしている?参加者が考えるオンラインイベントのメリットは?赤裸々に明かされるデータと解説をぜひご確認ください。
『「コミュニティ」づくりの教科書 第1回 参加者6万人データに見るオンラインイベント最前線』http://schoo.jp/class/7323/room
Schooの連載授業『「コミュニティ」づくりの教科書』、第二回のテーマは「人が集まるオンラインイベントのつくり方」。成功事例からヒントを得たら、多くの人に興味を持ってもらえるオンラインイベントのつくり方を学んでいきましょう!
『第2回 人が集まるオンラインイベントのつくり方』http://schoo.jp/class/7353/room
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コロナ禍ということも後押しし、「1週間で3000以上のオンラインイベントが実施されている」と藤田先生。その中でも、藤田先生、河原先生が成功事例と位置付けるオンラインイベントを理由とともにいくつかご紹介いただきました。
■Ridilover「#リディズバ」
4月~5月の1カ月間、夜の時間帯でなんと毎日開催。最終的の1カ月間の参加者は7000人に達しました。社会問題を考える活動をしてきたRidiloverが主催で、これにより一気にこの団体のファンを獲得できました。
藤田先生は「リアルだとなかなか開催頻度が上げられないところを、オンラインであることをうまく活用して毎日行った事例」と紹介。非常事態宣言真っただ中で行ったタイミングも、成功の後押しになったようです。