目次
- コンセプトデザインの三つのステップ
2022.10.13
商品やサービスなどを企画する上でとても重要なのが、コンセプトです。「コンセプト」は商品の受け手となるユーザーに本質的な価値を伝えるのはもちろんのこと、商品を取り巻く作り手側にとっても共通認識として非常に重要な要素です。
今回は「コンセプト」の定義をコンセプターの吉田将英氏が解説します。
※この記事は、『選ばれるコンセプトデザインーー第2回コンセプトデザインの手法』を再編集しています。
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コンセプトデザインをする上で、三つの大事なポイントがあります。
一つ目が、社会が見落としてる本当の欲求は何なのか。言い換えるとインサイトの発見です。
これは、言われてみれば当たり前だと思うようなことです。例えば「子供は本当は何十時間でもゲームしたい」とか、「アイドルに会えるんだったらそりゃ会いたい」とか、そういう隠された欲求にちゃんと気づくことが大切になります。
二つ目が、「思い込み」の存在にいかに気づけるかです。
社会が見落としている欲求を否定したり、あるいは無いことにするような「思い込み」が意外と多かったりします。
思い込みと言うだけあって、そもそも思い込んでるということに気が付いていない場合もあります。でもこれにいかに気づけるか。
三つ目が、思い込みによって見落とされていた欲求の叶え方をいかに「企画」に仕立て上げるかです。これがコンセプトです。
「本当は皆こうしたいでしょ」というだけではダメで、そこにこういうことをしたらきっとそれが叶えられる、と提案できるような企画になるまで仕立て上げられるかということです。 コンセプトデザインは、この三つの要素で構成していくものだと考えています。