目次
- エラー率わずか0.4%!顔認証技術はここまで進化していた
- 旅行が全て「顔パス」で完結!顔認証でこんな未来が待っている
2022.03.24
カメラに映った顔の情報で本人確認をする「顔認証AI」。非接触の認証方法ということで、ウィズコロナの今、社会で広がりを見せています。
顔認証技術はどのような仕組みでAI活用されているのか、そして、今後、どのようにわたしたちの生活を変えていくのか、一緒に考えてみませんか?
Schooの授業『「顔認証AI」とは何か?これからどうなるか?』は、顔認証の理解を深め、生活に導入された未来を一緒に考える授業です。講師は、顔認証技術で世界をリードするNECで研究開発に従事してきた“ミスター顔認証”今岡仁先生。
本記事では、顔認証の導入事例から始まり、この技術によってどんな風に世界が変わるか、今岡先生の解説を深掘りしてご紹介していきます。
精度がかなり高くなっている顔認証。社会に定着すると、どんな未来になるのでしょう? 今岡先生が行ってきた実証実験や最新の導入例を教えてくれました。
和歌山県の南紀白浜エリアで行われた「おもてなし顔認証」は、観光のあらゆるサービスを1回の顔認証で完結できるかの実証実験でした。自宅で顔を登録すると、空港で「Welcome 〇〇さん」のメッセージから始まり、ホテルのチェックインや自室の開閉、観光施設での手ぶら決済など、観光のわずらわしさからの解放やちょっとした喜びを感じられる工夫が。このように、顔認証でストレスフリーな観光ができる日も近いかもしれません。
観光のわずらわしさといえば、国際空港での搭乗手続きも挙げられますが、成田空港では「Face Express」と名付けられた顔認証を導入した搭乗手続きシステムも採用。チェックイン、手荷物預け、保安検査場への入場から搭乗まで、誰とも会話することなく顔認証だけで飛行機に乗れます。
旅行が自由にできるのはもう少し先になりそうですが、こんなワクワクの技術が待っていると思うと、さらに夢が膨らみますね!
ここまで読んで、顔認証技術についてもっと詳しく知りたくなったら、授業を要チェック。「顔認証AI」の“AIとは何か”から始まり、顔認証がどのように行われているかを今岡先生が丁寧に説明しています。わずか160万人のうちわずか0.4%のエラー率という驚異的な最新の顔認証技術、その裏側に触れてみましょう!
Schooの授業『「顔認証AI」とは何か?これからどうなるか?』についてご紹介してきました。日に日に進化する認証技術で私たちの生活はより便利に暮らしやすく進化しています。ビジネスの小ネタにもなる最新技術について、授業で学んでみませんか?
文=田中ラン
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さて、あなたは顔認証で本人確認したことがありますか? まだ街中で出会ったことがないという人もいると思いますが、現在、さまざまな場所で利用されるシーンが急増しています。
たとえば、ホテルのチェックイン、オフィスやセキュリティゾーンの入室のほか、試験のなりすまし対策、病院での医療事故防止などにも採用され始めているそうです。
そして実は、2020年に開催された東京五輪でも、全競技会場での選手含む大会関係者の入場時に顔認証による本人確認が実装。
「“人種の祭典”といえるくらい各国から人が集まるので、どの人種でも判別できるのかという不安がありましたが、いろんな国の方々も判別できました」と、今岡先生。「無観客だったため皆さんにはお目にかかれませんでしたが選手には喜ばれました」と振り返ります。
人種もさることながら、表情の違い、顔のケガ、マスクで口元が隠れている顔も判別可能!一卵性双生児も見分けがつくというのだから驚きです。
事実、2018年に160万人を対象とした顔認証の結果、NEC製のエラー率はわずか0.4%。「顔認証ってちゃんと見分けがつくの?」と懐疑的だった方も、この数字を聞くと見方が変わるのでは。