目次
- 可能性と将来性があるWeb系エンジニア
- Web系エンジニアの職種と目指す狙い目
- 学び続けるWeb系エンジニアとして自由に働こう
2021.02.18
時代と共にニーズが高まり、将来性のある仕事として人気のあるWeb系エンジニア。ジョブチェンジの選択肢として興味を抱くものの、どこから学び始めればいいのか悩む人も多いでしょう。
今回の授業では『21世紀最強の職業 Web系エンジニアになろう AI/DX時代を生き抜くためのキャリアガイドブック』著者の勝又健太先生を招き、Web系エンジニアの将来性や職種、ジョブチェンジするときの準備について聞きました。
Web系エンジニアには大きく分けて5つの職種があります。まず、バックエンドエンジニアはサーバーと呼ばれるコンピュータ上で動くプログラムを作ります。そしてインフラエンジニアはそのサーバーを構築する人、フロントエンドエンジニアはWebブラウザ上で動くプログラムを作る人です。加えて、スマートフォン向けのプログラムを書くiOSエンジニアとAndroidエンジニアがいます。
「同じエンジニアでも、やはり向き不向きがあります。例えば、僕が主にやっているバックエンドやインフラは人の目に触れるところではないので、とても地味な仕事が多いです。
一方で、正解は技術者にしかわからないため、技術がわからない人から指示を受けることがほとんどないというメリットがあります。目に見える部分を作るフロントエンドエンジニアは若い方に人気ですが、色や見た目など感覚的な指示を受けやすいので、そういう点ではストレスが多いかもしれません」
人数の少ない企業では、フロントエンドとバックエンド両方できる人を求めることが多いです。中には先ほど挙げた5つの職種全てを一人が担うケースもありますから、複数のスキルを持っておくことはプラスになるでしょう。
ちなみに、この中で一番ニーズがあるのはバックエンドエンジニアです。業務量が多いということもあり、業界全体の5割程度を占めています。これからジョブチェンジしたい人は、まずは間口が広いバックエンドエンジニアを目指すと確実です。
まずやるべきはポートフォリオを作ることです。そのために必要な基礎知識を1~2カ月でざっと学ぶことから始めましょう。ポートフォリオは、自分の原体験に基づいた内容を作ることをおすすめします。ただ技術力を伝えるのではなく、熱意や企業理念への共感なども含め、ポートフォリオで人柄を伝えていくことを意識しましょう。
Web系エンジニアは服装や就業時間などワークスタイルの自由度も高く、比較的高水準の月収を目指すことも可能です。また、短期間で転職を続け、技術力を高めていくキャリアが一般的で、フリーランスとして独立することも珍しくありません。そうしたキャリアの選択肢が広いことも、Web系エンジニアの魅力です。
その他にも、書籍『21世紀最強の職業 Web系エンジニアになろう AI/DX時代を生き抜くためのキャリアガイドブック』には詳細なWeb系エンジニアの仕事内容が書かれています。Web系エンジニアへのジョブチェンジを検討している方は、ぜひ書籍もチェックしてみてください。
文=宿木雪樹
ペンシルからのプッシュ通知を設定しておくと、新着記事のお知らせなどをブラウザ上で受信できて便利です。
通知を受信しますか?
まずWeb系エンジニアの定義を知りましょう。Web系エンジニアとは、自社サービスの開発に携わるエンジニアの総称です。つまり、特定のスキルを持っていることではなく、どのような企業で働いているかによってWeb系エンジニアと定義しています。
Web系エンジニアのメリットは、需要と将来性、単価、スキルの可搬性、ワークスタイルの柔軟性、ジョブチェンジの実現性などさまざまな視点から挙げられます。これらの条件のいくつかを叶えられる仕事は他にもありますが、全てバランスよく備えた職種はWeb系エンジニア以外ないでしょう。Web系エンジニアが最強たる所以は、このバランスの良さにあります。
また、スキルを身につけるためにかかる期間がさほど長くないという特徴もあります。資格取得などのハードルがある専門職と比べ、最短半年ほどでジョブチェンジできるところが魅力です。ただし、これは簡単という意味ではありません。就職できるレベルまでスキルを高められるのは、意欲をもって学ぶことができるほんの一部の人です。