目次
- 仕事の時間割を作り、無駄な時間を削減する
- SMARTを意識した目標設定でダンドリよくチームで挑む
- 目標からブレないために逆算思考を育てよう
- SMARTを意識した目標設定でダンドリよくチームで挑む
2021.05.18
これさえ意識すればプロジェクトが回りだす！ 成功するダンドリのポイント
プロジェクトやタスクが思うように進まず、自分は仕事ができない……と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。その悩みの原因は、ダンドリのスキルが欠けていることかもしれません。
Schooの授業『仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる！』の著者であり、ビジネスファイターズ合同会社代表の飯田剛弘先生に教わるのは、ダンドリをつけるために必要な心構えや有効な思考のフレームワーク。授業内容のうち、本記事ではダンドリの基礎となる考え方についてピックアップしてお届けします。
仕事の時間割を作り、無駄な時間を削減する
SMARTを意識した目標設定でダンドリよくチームで挑む
次に、チーム単位でダンドリをより良くするためのポイントを解説します。チームでプロジェクトをスムーズに進めるためには、メンバー全員が同じゴールを見ることが重要です。しかし、日ごろのコミュニケーションでは、互いの考えにズレが生じることがよくあります。
チームの認識を合わせるために役立つ指標が、SMARTです。SMARTとは、Specific(具体的に)、Measurable（測定可能）、Achievable（達成可能）、Related（経営目標に関連した）、Time-bound（時間制約がある）の頭文字をとった、目標設定の際に意識したいポイントをまとめた言葉です。
例えば、『会社を良くしたい』という目標からイメージするアクションは、メンバーの立場によって大きく異なります。これを、『今年度末までに1000万円の利益を出す』といった具体的な指標にすれば、各ポジションで期限までに数字を達成するためのアクションを考えることができます。
SMARTに基づいた目標を設定し、顧客やチームメンバーとの認識を合わせれば、手戻りしないでダンドリよく仕事を進めていくことができるでしょう。
目標からブレないために逆算思考を育てよう
最後に、先ほど設定した目標に向けてプロジェクトを進めるときは、逆算して自分の行動を定めるようにしましょう。ゴールから一つずつステップを設計すれば、目標からずれることはまずありません。しかし、この逆算思考にはスキルや知識が必要です。うまく逆算思考ができない人は、おそらく今の自分には目標を達成できるスキルや知識が足りていないのでしょう。
こういった場合、逆算思考を育てるためにできることは3つです。まず自分で調べ、学び、知識を増やすこと。次に人に教えてもらうこと。最後に、それらをまとめてWBS（Work Breakdown Structure）を描き、目標までの道筋をツリー構造で示すことです。特に人に教えてもらうことは、今ないスキルや知識を補うために有効です。わからないことは悪いことではありません。積極的に周囲の人に教えてもらいましょう。
SMARTを意識した目標設定でダンドリよくチームで挑む
今回は「仕事はダンドリが9割〜業務完遂プロジェクトの計画指南〜」の授業内容の一部をお届けしました。ダンドリはあらゆる職種で仕事をスムーズに進めるためのスキルです。今回の授業内容をもとに、時間の使い方や計画の立て方を見直してみてください。
文＝宿木雪樹
- 今回取り上げたSchooの授業はこちら！
- 『仕事はダンドリが9割〜業務完遂プロジェクトの計画指南〜』
まず、自分の仕事を8割減らす意識をもつことから始めてみましょう。仕事における無駄な時間を削減するためには、そのくらい劇的な意識改革が必要です。
仕事を減らすために意識したいのは、切り替えを減らすこと、タスク置き場を減らすこと、そして仕事の時間割を作ることです。
一つのタスクに集中して進めたほうがいい理由は、いくつもの作業が同時進行していて切り替えが続くと脳が疲れてしまうからです。また、資料やデータの置き場が複数あると、探すという行為に時間を取られて非効率的です。
こうした無駄な時間を整理しつつ、仕事の時間割を作ると、自身の時間の使い方が可視化されます。時間割が明確になっていれば、その時間割にある仕事に集中するようになるため、時間の使い方を改善することができるでしょう。これが、自分でできるダンドリのための事前準備となります。