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2018.02.06

interview

二頭を追って二頭を得られる社会へ。HARES西村創一朗氏に聞く、これからのパラレルキャリアの形

二頭を追って二頭を得られる社会へ。HARES西村創一朗氏に聞く、これからのパラレルキャリアの形

「知っておきたいキャリアの形」HARES西村創一朗さん

目次

  • これからは、「一億総複業時代」へ
  • 複業とは「価値創出活動」。誰かをハッピーにすること
  • 「消費的趣味」を「貢献的趣味」へ転換することが複業への近道
1つの会社にずっと勤め、全てを捧げることだけが生き方・働き方の選択肢ではない時代となり、さまざまな働き方を実践している方も多く見受けられるようになりました。

今回は、仕事、子育て、社外活動などパラレルキャリアを実践している株式会社HARES CEO、ランサーズ株式会社複業社員、「複業研究家」の西村創一朗先生に、これからのキャリア形成や、多様な生き方・働き方について伺いました。

西村 創一朗 先生

株式会社HARES CEO

江川 みどり

受講生代表

学びノート

SESSION新しい働き方とは、 “自分らしく働ける状態”をつくること

10

新しい働き方に取り組む上で必要となる考え方は何だと思いますか?

2043

僕は新しい働き方という言葉がすごく嫌いで、イノベーションという言葉と同じくらいふわっとしていると思います。

リモートワークとか、フレックスタイムとか副業OKとか「新しい働き方」一つ取っても、
10人10通り、100人100通りの解釈がある中で「新しい働き方」という言葉で議論してもあまり進まないと思います。

結局大事なことは、「自分が自分らしく、自分の好きなこと、やりたいことをやれている状態をつくること」が世の中でいう新しい働き方なのではないかと思っています。

必ずしも、新しくなくて良いと思っていて、超古い働き方でもいいんですけど、自分らしく働けたら、ハッピーなことですよね。

新しいことが大事なのではなく、自分らしいことが大事。質問に対する答えを変えると、「自分らしく働く個人を増やすとか、自分らしく働ける企業を増やす」ために大事な考え方は何か?自分がそうなるにはどうすればいいか。

「二頭を追って、二頭を得るという発想を持つ」ということ。副業解禁に関する考え方としては、「副業はやりたい人がやればいい」「全員がやる必要はない」という考え方なんです。

あえて「一億総副業時代」みたいな形で、やるかやらないかは別として、「副業やるとしたらどうしたい?」みたいなことを自分に問いかけることが、結果的に副業をやらなかったとしても、自分が本当にやりたいことを見つけることで、自分が本当にやりたかったことに出会うはずなんですよ。

副業をやるとしても、今の仕事をやりたいなって思うんだったら、本業に深く集中すればいいと思うんですよ。

ですから、そういう問いかけをすることで、やらなければいけないこととという「一頭目」、本当はやりたいことという「二頭目」、そしてこの二頭を追うことが、結果的に三頭目をもたらすと思います。

僕が本屋の経営者になっているみたいに思わぬ三頭目がやってくるんですよ(笑)

10

新しく本屋をはじめられましたしね!

2043

Schooから徒歩2分ぐらいのところの道玄坂にあるブックカフェ(BOOK LAB TOKYO)があります。

僕自身、本屋もコーヒー屋もやったことないんですけれども、「本はめちゃくちゃ好きで、イベントはめちゃくちゃやってます」みたいな、ただのお客さんだったのが今では、経営者になってるんですよ。

10

よりそれぞれの個人にあった働き方が必要ということですかね?

2043

自分がどう生きたいか、どう働きたいかっていうのがあって、初めて、「どう働くか」っていうHOWにいくし、そのHOWが新しい働き方だと思います。

そのHOWの前の「WHY」の部分、「なぜ?」とか「自分は何をしたいのか?」がなくして、新しい働き方を議論してもあまり意味がない気がしています。

10

自分がどう働きたいかやどういう風に生きたいかということをなかなか考える機会というのはなかなかないと思います。

自分の生活という現実もある中で、そこを考えるというのは、なかなか難しいなと思っているんですが、どうしたら皆んながそういうことを考えるきっかけを作れると思いますか?

2043

一番シンプルなことは、まずは、色々な将来のビジョンは?とか、5年後10年後何したいとかを就職活動で聞いてしまう、ダメな人事がいっぱいいると思うんです。

でも、そればかり考えていても仕方なくって、とにかくまず、やりたいこととか、もし、やりたいことがないんだったら、やりたいことをやってる先輩とか友達に巻き込まれてみる。

10

まずは行動してみるということですね。

2043

それに加えて、その前提としてそういう繋がりをたくさん作るということが大事だと思います。コミュニティですよね。僕も自分が理想的な本当に後悔しない就職ができたのは、ファザーリングジャパンというNPOに入り、その中で、100人100通りのお父さんの働き方を見ていたからです。

自分の働き方をデザインできたし、「〇〇さんは、こうやって仕事と子育て両立してるのか、じゃあ自分ならどうする?」ということを考える機会が必然的に多かったし、話しを聞く中で「じゃあ西村くんはどう思う?」と問いかけられるので、自分を「問い」に晒す場を設けることが必要かなとも思います。

SESSIONこれからの働き方に“主流”はなくなる。 100人100通りの生き方が叶う社会へ。

10

これから主流となる新しい生き方働き方は何だと思いますか

2043

これもまた逆説的なんですけど、主流がなくなると思います。今の日本のあり方ってこれが主流です、というモデルがありますよね。例えば、高校を卒業し、大学へ行き、卒業すると22、3歳で就職をします。

それで、新卒一括採用でバンて入って、総合職になって、終身雇用かなんかわからないですけど、一社に勤めたりとか、転職をしたりとか、基本的には副業禁止で一つのことをやり、2-30代で結婚をして、2人子供を設けて、家買ってみたいな、そういう主流があるのが、今の日本の働き方の難点だと思っています。

10

まさにそれだなと思って聞いてました。

2043

ですから、主流がなくなることが、これからの主流になると思いました。

100人100通りの生き方、働き方があっていいねっていう世の中にならないと、例えば、就職せずに、ニートの期間が2、3年ありますみたいな人もいますよね。

その2、3年ていうのは別にフラフラしているわけではなくて、やりたいことをやっているとか、やりたいことを探しているというようなすごく尊い期間なのに、それが主流から外れているとことで、親に怒られるとか、同世代から見下されるとかっていうのはすごくよくないなと思っていて、主流をなくすっていうのが、今の世の中に求められていることかなと思います。

10

主流がなくなった働き方がいいねってなるような働き方がいいってことですよね。

SESSION複業とは、「価値創出活動」を続けること。 誰かを幸せにし続けること。

10

複業はどんな人にオススメな働き方ですか?

2043

結論はですね、どんな人にでもおすすめできる働き方だなと思っています。

サブの副業と複業の違いは、複業採用などをされているサイボウズさんの定義では、サブの副業は、3つの観点から違います。

目的と位置付けとサブの副業は、副収入を得ること、稼ぐことが目的でパラレルの複業は、お金を稼ぐというのはポイントとしてはあるんですけれども、それは結果であって、副次的な効果ではあるんですけれども、一番重要なのは、「価値創出活動」ということなんですよ。

価値を生み出して、誰かをハッピーにすること。

なので、その定義に習えば、子育てすらも「複業」ですし、NPOやボランティアの活動ももちろん、複業ですし、それはお金を貰わなかったとしてもですね。

という風に捉えると、ある種の趣味なんですよね。で、普通の趣味というのは、「消費的」な趣味になります。

僕もアニメをみるのが好きなんですけど、好きなアニメを観て「あー面白かったー」という風に自己完結するのが、消費的な趣味だと思います。

その反対が「貢献的な趣味」で、好きなアニメの面白さを伝えたいと思って、ブログを書いて、ブログを読んだ人が、なにこれ面白そう!って、実際にみてもらって、面白ったーとなれば、それは価値創出活動になるということなんでよね。

という風に考えると、自分の中で完結する消費型の趣味ではなく、誰かに価値を提供する貢献型の趣味、これも複業と呼べるんですよね。それを積み重ねて行くと、貯信(信用を貯めて行くこと)の残高が一定を越えると、それがお金になってくる。というそういう順序なんです。

1

複業をしたいけど、なかなか踏み出せない人はどうすればいいですか?

2043

ある調査では「複業に興味があります」という人は、全体の7割ぐらいいるらしいんです。ただ、実際にやってますという人は、1割もいないようなんですよね。

この差分がなんなんのかと言うと、興味はあるんだけれども、なにかしらの要因で行動できてないって言うこの谷、溝があるわけですよね。実際に去年の12月からですね、ヘアーズカレッジって言う起業家ならぬ「複業家」と呼んでいるんですけれど、複業家のための学校をやっています。

そこに色んな方がいらっしゃるわけですが、複業に興味があるんだけれども、できないんです。という方も多いわけです。できない理由って、大枠三つに分けることができると思っています。

一つは、どんな複業をやったらいいか分かりません、という人です。これを「そもそも系」と呼んでいます。

二つ目は、やりたいんだけれども、やる時間がない、という人です。「時間がない系」。

三つ目は、やりたいことと時間もあるんですけど、会社が副業(複業)を禁止しているケースや、副業を禁止してはいないが、副業をしているとは言いづらい雰囲気の職場にいる、という人です。「職場系」おおよそ、この3つに集約されています。

一つ目と二つ目はその人の「マインド」の問題なので、そういった人には、「一緒に探そっか」という話しですし、「やりたいことから始める複業」と「できることから始める複業」という二つのアプローチがあるので、やりたいことがもしないのであれば、できることから、誰かに貢献するという複業やろうかという話しだと思います。

二つ目の時間に関しては、これは作るもんなんで、「なんでできてないの?」と聞くと、「いや、毎日終電で...」とか「土日も仕事で...」みたいになった時に「まずは働き方を変えよっか」ていう話しです。

しかし、三つ目は、個人だけではどうしようもない話しなんですよ。それで、僕が今、本気で進めているのが、「複業解禁」です。

とにかく2020年までに日本複業解禁率を100%にしたいと思っていまして、つまり、複業禁止の企業はゼロ!みたいな状態をつくることできれば、3つ目のボトルネック、ここが原因でできてない人もいっぱいいるので、そういう人がゼロになるかなと思っています。

SESSIONお金は後からついてくる。 そのために「信頼残高」を積み上げておく。

2

副業を始めた人が陥りやすい過ちはなんですか?

2043

まず、とにかく儲けに走ってしまう人。サブの副業に多いんですけど、儲けに走ってしまうと何が悪いのかというと、「楽して儲けたい」ってなっちゃうんですよ。

ダイエットと同じで、痩せたいという気持ちはある、稼ぎたいという気持ちはある、でもやるなら、楽して痩せたい、楽して稼ぎたい、そういう気持ちになってしまうと何が起こるかというと、複業リテラシーがある人は問題ないかと思いますが、TwitterやGoogleなどで「副業」と検索すると、怪しいのがいっぱい出てくるんですよ。

「このシステムを導入すれば、何もしなくても、毎月20-30万自動で入ってきます」というのを30万ぐらいで買ってみたら、「詐欺でした」みたいなことって、結構普通にあるんですよね。

怪しい情報商材やネットワークビジネスに引っ掛かってしまう。で、この根底にあるのは、「楽して稼ぎたい」というマインドだからですよね。ローマは一日にしてならず、副業も一日にしてならず。

なので、楽して儲けようとしない。

「先犠後利」の心、まずは自分が価値を提供するところから始めて、その価値の提供から始めて、信頼残高を積み重ねって一定の閾値を超えてお金になる
んだと。利益は後から付いてくる、という風に考えることが大事ですね。

SESSIONこれからは「ビュッフェキャリア」が当たり前の時代へ。

3

副業という働き方はどのように変化すると思いますか

2043

複業に対する、世の中からの捉えられ方の変化といことだとしますと、今の3-40代、5-60代の方からしたらは、「副業なんて」と思うわけですよね。

実際に僕も昭和63年生まれでギリギリ「ミレニアル世代」なんですけれども、僕ですら、就職をしたら、学生時代にやっていたような好きなことは一旦卒業して、本業に100%集中して本業で1人前になってはじめて、副業ができるみたいな固定概念がありました。

この1、2年で急速に変わりだしているのが、新卒、新人の価値観なんですよ。

去年くらいから急にロート製薬さんが、副業を解禁するなど、「副業解禁、副業解禁」みたいな機運が高まっていろんなメディアを騒がす中で、副業いいんだ!みたいなそういう発想が生まれて、みなさん、学生時代にそういう活動をされていて、その実績を認められて、錚々たる大手企業を難関を勝ち抜いて就職しました。

みたいな人って学生時代にやっていたことがあるんですよ。

それを一回無しにしてとか、後輩に引き継いで、自分は会社員としての仕事を引き継ぐ、集中する。これが当たり前だったのが、「あれこれ(今ままでやってきたこと)捨てなくていいんじゃね?」ってなって、みんな一年目からガンガン複業をはじめてます。

人によっては、学生時代のやっていたことがあるんだけれども、昔の僕と同じようにこれを、学生の毛が生えたような形で続けていても、スケールしないし、あまりうまくいかないから、とりあえず、会社員になって、大きな会社でしか学べないことを学んだら、自分のやりたいことにシフトしよう。

みたいな考え方である種、受験でいう「滑り留め」みたいな発想で就職をしている人が増えていますよね。

僕らの世代にとっては、特別ですが、今の若い世代にとっては、複業はあたりまえで、「だってやりたいことやるの当たり前じゃん」と。

これを「複業女子」「パラキャリ女子」で有名なソニーの正能茉優さんはこれを「ビュッフェキャリア」というような表現をして、一つのものを頼んで、一つのものを食べるんじゃなくて、食べたいものを食べたいだけ食べる、こういうキャリアの仕方がこれからは当たり前になっていくと思いますね。

SESSIONあえて、ビジョンは決めない。 「計画的偶発性」のある生き方を目指す

10

5年後10年後、生き方働き方の分野でどんな事にチャレンジしたいですか

2043

細かくは決めていないです。

ただ一個だけ決めていることがあって、2022年にファミリーファースト、ワークセカンド、ソーシャルサードっていうのが、僕の人生の優先順位なんですけれども、これが少し変わるのが、2022年です。

それは何かっていうと、今、一歳半の娘が、小学校に入学するのが、2022年なんです。その時にはおそらく、ファミリーファーストていうあり方からはおそらく変わっていると思います。

その頃には、長男も次男も中学生とか小学校高学年なわけですよ。家にいる必要、あんまりないですよね。究極。

そのタイミングで、今は少しセーブしている仕事に対して、アクセルめちゃぶみでいけるわけですよ。となった時に、僕の本当の起業が2022年になってくると思うんです。

その時にやりたいこととしては、まだ暫定ですけど、長男と次男の夢が、宇宙飛行士なんですよね。

なので、宇宙に関係する事業をやろうと思っています。ということを暫定ですけど決めています。なので、JAXAの方やNASAで研究していた方、宇宙ベンチャーをやっている方などにお話しを聞いています。

10

先生はなんでビジョンが決まっているのに、決まってないとおっしゃったんですか?(笑)

2043

決めないことが大事だと思っているからですね。

キャリアビジョン思考って、キャリアビジョンバイアスって結構危ないなと思っていて、自分が何か目標を達成するためには、5年後10年後こうあるべきだみたいなのを、いったん決めて、それにしたがって、逆算して、階段を登るようにキャリアを築いていかなければいけないんだっていう山登り型の思考じゃないですか。

僕は川下り型の思考で今は確かにこれをやるんだけど、ある時、いろんなチャンスが降ってきて、やっぱこっち、やっぱこっちって、みたいなリアルタイムでシフトチェンジできた方が、結果的に楽しく生きれるなと。

ですから、夢やビジョンに縛られないことが大事かなと思っています。なので、あえて決めています。

クランボルンという教授が唱えている「計画的偶発性」理論というのがあるのですが、そういった生き方がビジネスリーダーにとって、重要だという議論なのですが、その考え方を参考にしています。

ビジョンはあえて決めないですが、仮説は持ち続けながら走り続けたいと思います。

10

西村さんは、二頭を追って二頭を得たいなら、とにかくチャレンジするということが大事だということを強調しています。

自分がやりたいこと、本当はこうすべきだということが、わかっているならば、やれる方法を考える。それが一人でやるのが難しいのならば、自分の友達、自分の周りの人を巻き込みながら、一緒にやることが大事なのでしょう。

みなさんも、「自分一人でできないな、遠いな」と思ったら、皆んなを巻き込んで、皆んなで行けばいいので、うまく周りを巻き込んで、孤立せずに一人にならずに、二頭を追って、二頭を得てみてはいかがでしょうか。

SESSION複業を活用して、「ギャンブル的転職」から、 「グラデーショナルな転職」へ。

10

パラレルキャリアが進んだ先どんなビジネスが広がっていくと思いますか?

2043

「複業研究家」という肩書きでパラレルキャリアを軸として仕事をしていると色々なことに気付きます。

例えば、今朝もセミナーでお話しをしたんですけれども、今、実は副業からの転職がものすごく増えているんですよ。

どういうことかというと、今の仕事や働き方に違和感を感じているし、転職したいなと思っているんだけれども、転職によって、自分の理想を実現できるかっていうと、転職してみないと、わからないっていうのが今の世の中じゃないですか。

求人サイト見ても、どうせいいこと言ってるだけでしょ、とか面接官に色々聞いても、いいことしか言わないからやっぱり賭け事みたいになっちゃうんですよ。

転職はギャンブルって言ってて、当たるのも発見、当たらないのも発見みたいになってしまってるんです。

副業みたいな形で週に1〜2時間とかでもいいから、実際に働いてみると、この会社自分にあってるなとか、この仕事自分に向いてないなとかがわかるので、「試職」的な副業でまずは小さくはじめてみて、いいなっと思ったら溶け込んでいって、白か黒ではなく、グラデーショナルな転職を実現するっていうのが副業だと思うので、副業に特化したマッチングビジネスみたいなものも増えて行くかと思います。

もう一つ、副業を解禁する企業がどんどん増えてくると、完全に自社の社員の副業を管理、監督するみたいなことはやらないにしても、社員が実はこんな副業をやってて、というのは、マネジメントに絶対生きるはずなんですよ。

ていう意味で社員の副業管理システムPMSっていうんですけど、パラレルキャリアマネジメントシステムみたいなものがあると、Aさんっていう人は、今営業をやっているけれども、いづれ実は新規事業をやりたいと思っている時に理想と現実にギャップがあるじゃないですか。

そのギャップを異動によって埋められないんであれば、複業によって埋めるみたいなことの、Aさんにこんな複業はどうですか?みたいなレコメンドをシステム上でされるみたいな。

そうすると、会社はお金も時間もかけずに、勝手に複業でやってくれて、勝手に理想のキャリアに近づいてくれる。みたいな、そういうことがPMSならできると思っています。

SESSION複業のほとんどは「趣味的」複業。本業のエネルギーになっている

10

副業が本業になることについてどう思われますか?

2043

当初は複業としてはじめていたことがそっちが楽しくなってしまって、あるいはうまくいってしまってシフトして、本業になっていく。

これは全然、あると思います。これをどう捉えるのか、というところですが、考え方によっては、企業によっては損失と捉える人もいますよね。

じゃあ、複業解禁したらみんなやめちゃうじゃないかと。実はそんなこともなくて、副業はあくまで副業として、会社員を軸にしながら、副業としてやっている、実はそういう方も多くて、どっちの割合が多いのかが重要。

ここで重要なのは、起業的複業か、あくまで趣味的複業なのか。どっちの割合が多いのか、実際のところは趣味的副業が圧倒的に多いです。

フリーランスになるとか、起業するとか流行ってる風には見えますが、実際のところそんな多くはないです。

なので、副業をはじめて、それが本業になって、企業や転職していく。

それもあると思うんですけど、あくまで会社員としてのライスワークをベースにしながら、プライベートな時間は好きなことをやるそういう副業が8割を占めているので、副業を解禁するとみんな出てっちゃうんじゃないかみたいなことが悲劇が起こるわけではないでしょう。

むしろやりたいことをプライベートの時間にやることで、エネルギーが満たされて本業もモチベーションが上がるので、そういう心配は大丈夫だと思います。

10

副業によって本業がより充実すると聞いたことがありますがどのようにお考えでしょうか?

2043

明確にデータとして出ているのが、クラウドワークスが提供しているデータなのですが、従業員の副業を認める働きを開始したんですね。

それで、副業を解禁した社員にどんないい影響があったかと、聞いたところ、本業のモチベーションが上がった、という風に回答したことが確か、6割ほどだったかなと思います。

副業を始めたことで日々生き生きと、いつもモノクロだった日々の目の前の仕事に追われて、モノクロだった世界が、副業でやりたいことをやれていることで、カラーで見えることになる。

本業もそういう視野で向き合えるようになって、パフォーマンスも上がったと、そういう人が増えているので、副業によって、本業がより充実するっていうのは、間違いなくあります。

2018年02月06日 公開

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2017年09月07日 放送分
「知っておきたいキャリアの形」HARES西村創一朗さん

「知っておきたいキャリアの形」HARES西村創一朗さん

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