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2020.06.29

column

他の社員に差をつける! 仕事を抱え込まず、成果を出す3つのポイント

他の社員に差をつける! 仕事を抱え込まず、成果を出す3つのポイント

仕事が多すぎてワークライフバランスが保てておらず、つらい。勤務時間が長いわりに成果につながっていない気がする……。

そのような悩みを持つ人は、もしかしたら「仕事の抱え込み」をしてしまっているのかもしれません。

アーサーアンダーセン、PwC、マーサー、アクセンチュアなどの外資系コンサルティング企業にプリンシパル(部長クラス)として勤め、5万人以上のリストラと6,500人以上のリーダー選定・育成にかかわってきた人事・戦略コンサルタントの松本利明先生は長年「ちょっとした仕事のやり方・コツの違いで大きな結果の差が生じることを目にしてきた」といいます。

目次

  • 無駄な仕事は「みんな」で止めれば怖くない
  • 仕事は緊急度よりも「〇〇」を優先に
  • モチベーションは他人の力を借りる

 


無駄な仕事は「みんな」で止めれば怖くない

 

 

 

そんな松本先生から仕事を抱え込まないための16のメソッドを学ぶことができるのが、朝Schooの授業『仕事を抱え込まない方法』。その中でも今日から実践したい3つのポイントをお届けします。

 

仕事を抱え込まないためにはいらない仕事、無駄な仕事を削減することです。しかし、「個人が無駄な仕事をなくそうとしてもうまくいかないことが多い」と松本先生はいいます。

 

「この仕事は無駄なのでなくします」と社長や上司にいえる人がどれだけいるでしょうか? 現場ではそれぞれの忖度がはたらくため、個人単位ではなかなか止める意思決定はできないのです。

 

 

無駄な仕事を会議で挙げるというと難しそうですが、「例えばあそこのごみ箱は誰も使っていないからなくしたほうがいいといったちょっとしたことでも結構です」と先生。

 

一覧にすれば考えているよりも鷹揚に経営陣はサクサク無駄を取り除く決定をしてくれるものだということです。

 


仕事は緊急度よりも「〇〇」を優先に

続いて紹介するのは仕事の優先度を決めるためのメソッド。

 

下図のように、「緊急度・重要度」を軸に仕事の優先度を決めている人が多いのではないでしょうか?

 

 

しかし、この方法には欠点があると先生は指摘します。

 

それは、緊急度は上司や先方によって設定された締め切りに左右されるため、自分で判断できないということ。また人は緊急度を最優先してしまう傾向にあるため、「重要度が高く緊急度が低い仕事」が後回しにされてしまう可能性が高まってしまいます。

 

そこで、先生が提唱する新しい仕事の優先度の軸が「成果が出る/出にくい・やりたい/やりたくない」。

 

まずは「成果が出てやりたい」仕事に最初に手を付けましょう。その時間を最大化することで自分のやりたいことに注力できます。

 

一方、「成果は出るけどやりたくない」仕事は習慣化して、無理なく進めるのがベターです。「成果が出ずやりたくもない」仕事はなくしてしまいましょう。

 

「やりたいけど成果が出にくい」仕事は、労働時間の10%程度を割いてご褒美的に取り組みます。その時間で成果を出すことができれば、「成果が出てやりたい」仕事の時間のウェイトをより大きくすることができます。その分不足したリソースは、「成果が出てやりたい仕事」の一部を部下や後輩に任せたり自動化したりすることで調整するとよいでしょう。

 

 

このように成果とやりたい気持ちで仕事の優先度をつけることで、より有効的に時間を使えるようになり、やがて成果につながるということです。

 


モチベーションは他人の力を借りる

仕事に取り組むなかで、どうしてもモチベーションが発揮できないというタイミングはやってきます。そんなとき、先生がおすすめするのが『「他人の力」を借りる』というメソッドです。

 

以下の図の通り、モチベーションを回復させる手段は「他力/自力・(課題に対処する)能力がある・ない」で4象限にわけられます。

 

 

「他力・能力がある」場合に有効な手段が「ジェットストリームアタックをかける」と「バトンタッチ」。同じくらいのレベルの仲間と協力して乗り越えるもしくは自分が倒れる前に交代してもらうという方法です。

 

もしも自分の能力では越えられない壁が目の前にそびえたっている場合は、「自分より強い人に助けてもらう」か「逃げる」が有効です。せっかく協力しあって仕事に取り組める仲間がいるのだから、遠慮なく肩を貸してもらいましょう。

 

自力で乗り越える手段も授業ではいくつか紹介されました。「能力がある」場合は、「自己啓発の世界で頑張る」「ドラマの主人公になりきる」といった手段で気持ちを回復させることが重要です。

 

一方、「能力がない場合」は「召喚する」メソッドを使って自分の尊敬する人物が同様の事態で取る行動を予想し、トレースしてみてください。能力のある人物のモノマネをしてみるだけでも自分にない発想が湧いてくるものです。

 

授業ではほかにも以下のような「仕事を抱え込まない方法」が紹介されました。

 

・力の「入れ所」と「○○所」を押さえる
・なぜ? ではなく「○○」できるかを考える
・PDCAの「C」振り返りは「○○」をもとに行う
・やりたい仕事より「○○」仕事を優先する
・「やらせてください」と言わず、「○○」の3点セットで語る
・「自分1人の仕事」より、「○○がいる仕事」から着手する
・どんなにイヤな仕事でも、まず「○○」と言う
・そのまま伝えるより、「○○」に訴えかけて動かす
・根回しは「縦」だけでなく「○○」もある
・仕事のできない人は「○○のタイプ」しか存在せず、タイプ別に存在する
・仕事は「巻き込み」より、「○○」とはっきり言う
・仕事は教わるのではなく「○○」する

 

穴埋めの部分に何が入るかはぜひ、実際の授業動画でご確認ください。

 

今回の授業は「あさ10時始業のビジネスパーソンが”仕事を始める直前”に参加できる」をコンセプトにした『朝Schoo』の第二回として配信されました。

 

毎週月曜日朝9:00~の朝Schooではほかにも「仕事のやり直しの予防策」「伝え方の技術」などその日出勤してすぐに使える技術を学べます。

 

文=宮田文机

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