目次
- 質問! 部下に信頼される上司の特長とは?
- 現場のメンバーが慕ってくれる、上司の行動や姿勢
2022.03.06
部下に信頼されるマネージャーになるためには何が必要なんだろう――新人や中堅社員を教育する人材育成担当者なら、一度は「部下からの信頼」について考えるのではないでしょうか。
信頼されるマネージャーと、信頼されないマネージャー。その差はどこにあると思いますか?
Schooの授業『【ケーススタディで学ぶ組織マネジメント】優秀なマネージャーが実践する、メンバーとのより良い関係の築き方』では、チームメンバーとのより良い関係の築き方や、メンバー育成のコツと具体的な方法を伝授。
講師を務めるのは、日本一の規模である研修プロジェクトを講師側総責任者としてプロデュースする株式会社ノビテク代表取締役の大林伸安先生です。
本記事では、企業研修でよく言われる「上司の姿勢」について、大林先生のお話を伺っていきます。
それでは次に、どんな行動や姿勢を示すことで、部下が「ついていきたい」と思える上司になれるか、大林先生にご説明いただきます。
1.自分のことを部下に話す
人間は見えないものや分からないものに不安を抱くもので、何を考えているか分からない上司は嫌煙されます。「上司は完璧じゃなくてもいい。私はどんな人間か、を部下に伝えることから始めてほしい」と、大林先生はアドバイス。
うまく自分のことを伝えられない、自分のことを語るのは苦手という人は、「私は、」から始まる自己紹介文を20個作ってみることがおすすめです。
2.自分と部下は異なると理解する
誰にでも自分とは合わない部下がいたとしても、「上司としての価値観」で見ないように気をつけましょう。たとえば、上司の立場として「臆病」な部下がいたとしても、当人の立場からすれば「慎重で堅実」な人とも言えます。
「この部下はダメだ」というレッテルを一度貼ってしまうと育成が止まってしまいます。そもそも違う人間であることを忘れずに!
3.お互い感謝し合える関係をつくる
まずはベターでも「ありがとう」を言い合えること。上司になれば、部下なかなか素直に御礼を言えない方もいるかもしれません。でも、どんな小さなことでも、上司から「ありがとう」と声をかけることが大切です。
さらに授業では、「現場が求めるリーダー」像についても言及。「〇〇〇くれる人」という切り口で、4つの回答があります。ひとつは、責任を取ってくれる人。さて、残り3つはなんでしょう? 正解は、実際の授業からご確認ください。
リーダーと部下である関係の前に、同じ人間同士だという当たり前の事実を忘れずに接することが、メンバーとのより良い関係を構築する第一歩。成果を出せる組織作りには信頼関係が欠かせません。信頼関係を厚くするリーダーを目指してみませんか?
文=田中ラン
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授業の冒頭に、大林先生は「部下に信頼される上司の特長」と「嫌われる上司の特長」はなにか、受講生に問いかけます。さまざまな意見が出たあと、大林先生はこう総括します。
「上司は『ついていきたくなる人』ということが、部下指導をする上での土台になる。どんなに立派なスキルで話しても、人間は感情の動物なので、聞く耳を持てなければ伝わらない。まず考えるべきは、部下との関係性。部下が『この人の話なら聞いてもいいな』と思ってもらえる人であるのが、一番大切なこと」
また、「この人の話なら聞いてもいいな」と思えない=嫌われる上司は、このような特長が挙げられます。
・上司の基本的な人間性が悪い
約束を守らない、怒って部下のせいにする、責任をとらない、といった、ビジネスパーソンとしての人間性がなっていない
・上司の行動(態度)や姿勢がなっていない
挨拶をしないなど、「基本的な人間性」よりも仕事上の態度が悪い
・役割と役割認識(行動)の一致していない
部長や課長という立場でありながら意思決定をしない、優柔不断など、役職に見合わない行動をとる
あなたもこんな上司になっていませんか?ささいな不信感から、メンバーの信頼は損なわれていきます。