目次
- スタートアップの挑戦が少ない、日本の現状
- グローバル企業が生まれていないわけではない。しかし現代における課題は多く克服は難しい
- こんなことが学べた!授業のポイント
2020.02.01
現代のグローバルビジネス界は“GAFA”と“BATH”の時代といっても過言ではありません。一方、日本は、一部の産業を除き撤退を余儀なくされ、成功事例は未だに生み出せていない状態です。
1970年代~80年代にかけて、世界のビジネス界を席巻していたはずの日本……。今後、日本発のグローバル企業が生まれることはないのでしょうか。また生むためにはどのような策を講じれば良いのでしょうか。
この授業の講師は、株式会社iSGSインベストメントワークス代表取締役・五嶋一人先生、株式会社Progate FOUNDER/CEO・加藤將倫先生、ANRI アソシエイト・江原ニーナ先生の3名。それぞれの先生が持つ考え方と経験をもとに、日本と世界のスタートアップ企業の実態や、今後、日本発のグローバル企業を生むための着眼点について学びました。
現代ビジネスやグローバル企業の現状と展望を知るだけではなく、自分と世の中のビジネスギャップを埋められる1時間となったでしょう。
そんな授業の中で、注目すべきポイントをご紹介します。ビジネス界のトップランナーが考える「グローバル企業」の生み出し方とは?
国内外問わず、オールジャンル・オールステージを対象に幅広く企業を支援してきた実績を持つ五嶋先生がまず触れたのは、「グローバル企業の定義が曖昧である」という点。
「例えば、任天堂、スクウェア・エニックスは日本企業でありながら世界に幅広く知られている。食で言えば吉野家や丸亀正麺は、いまや世界中どこにでもありますよね。そういった意味では、日本からもグローバルに活躍している企業は生まれているんです」と五嶋先生は語ります。
しかし、ユニコーン企業やスタートアップ企業という文脈でとらえると、日本はまだグローバル企業を生み出せていないとのこと。その要因は、巨大な資本力のある会社しかグローバル展開で大勝ちができないという仮説が成り立っている点にあるそうです。
では今後、日本はどのようにしてグローバル企業を生み出していけば良いのでしょう。五嶋先生が授業内で熱く語ったポイントは
の2点。
加藤先生、江原先生も思わず共感してしまった「札束の殴り合い」と「揺るがないモノ」とは?
第4回目となる次回の放送は2020年2月3日、テーマは「DX、データ活用。既存産業はどう変わるのか」(出演者:須藤憲司/金山裕樹)です。ぜひチェックしてみてください!
文=トヤカン
ペンシルからのプッシュ通知を設定しておくと、新着記事のお知らせなどをブラウザ上で受信できて便利です。
通知を受信しますか?
オンラインプログラミングサービスを提供、2018年からインドの現地法人を設立した「Progate」の加藤先生。彼が日本におけるスタートアップ企業の実態として取り上げたのは、「そもそもスタートアップとして世界を相手に挑戦している企業が少ない」という点です。
そして、その少なさゆえに生じるのが現地の「情報不足」問題。特にローカルな部分(宗教や文化、金銭面の感覚など)に対しての情報は手に入れにくく、「自分達でひとつずつ試行錯誤を繰り返し、確認していく必要がある」と加藤先生は語ります。
授業内ではもうひとつ、日本企業におけるスタートアップ企業の実態が取り上げられています。それは企業や日本人のとあるものの実用率の少なさ。
このあるものの実用率の低さは、現地の会社との情報共有や海外社員の教育、チーム作りのハードルを上げており、結果としてスタートアップ展開をより難しくしているかもしれないと加藤先生は語っています。
一体、何の実用率が低いのでしょうか。その答えはぜひ動画をご覧ください。