目次
- 自分自身の判断基準と向き合う「振り返り」と「整理」
- ダメ元チャレンジ課題を設定して、年末を充実させよう
2020.12.16
2020年もあとわずか。みなさんは今年やることはやり切れましたか? また、来年の抱負はもう決めましたか? メンタルコーチの大平信孝先生は、年始に向けて年末の数カ月で行動することは、あらゆる観点から効果的だといいます。今回は、年末までの目標をつくるための5つのステップを紹介します。
最後に、今年の振り返りを通じて来年の目標を決められたら、あとは年末に何をするか考えてみましょう。授業公開日から年末までの日数をもとに、大平先生は『ダメ元で60日間チャレンジ』と称して受講生に何をしたいか質問しています。
ここでポイントなのは、実現可能性にこだわらないことです。60日間という区切りがあると、少しハードルの高いものもがんばろうという意欲がわきやすくなります。
大平先生は、年末に目標設定すると3つの効果があるといいます。順に、期限が明確であることによる『締め切り効果』、来年のことを先取りできることでヤル気が起こる『フライング効果』、一年の区切りがあることによる『リセット』効果です。それぞれふだんはなかなか手につかないことの背中を押してくれる要因ですので、これを上手に活かして挑戦してみましょう。
授業では、受講者の皆さんから寄せられたそれぞれの振り返りや、それに対する大平先生のフィードバックも見られます。
文=宿木雪樹
今回はシリーズ「新しい時代に適応するためのセルフマネジメント」の中から、第8回授業「年末までのオススメ行動5選」の内容をお届けしました。
自分の行動を変えたい、来年こそ変わりたいと考えている皆さんは、ぜひ授業をチェックしてみてください。
『新しい時代に適応するためのセルフマネジメント 第8回 年末までのオススメ行動5選』http://schoo.jp/class/7343/room
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まずおすすめしたいのは、片付けです。片付けは自分軸を明確にする効果があります。自分の持っているものが必要か判断していくと、何が自分にとって大切なのかがわかるからです。
衣服や本など、部屋やクローゼットを占有しているものを一度整理して、新しいものを入れられるスペースを確保しましょう。そのスペースが、来年新しいものを取り入れる場所になります。より自分に似合う衣服や必要な本を置く場所をつくることで、新しいことに前向きになる準備ができます。
次に、直近の10カ月の自分自身を振り返る時間を取ってみましょう。振り返る項目は、「よかったこと」、「うれしかったこと」、「感謝していること」です。今年はコロナ禍で混乱の大きな一年だったと思いますが、ポジティブな項目で振り返ることでイメージは変わります。自分の成長や良い変化を実感するために、あえてポジティブな項目から一年を振り返る時間は大切です。
3つ目に、上記と反して「悩み」、「不安」、「課題」などの項目についても振り返ってみましょう。この順番には意味があります。はじめから自分の悩みに向き合ってしまうと、コロナ禍で抱えているストレスや不安に心がおしつぶされてしまうかもしれません。まずこの一年の明るい側面を認識してから、課題に向き合うようにしましょう。
こうした振り返りを経て、来年の目標を立てましょう。目標は抽象的でも具体的でも構いません。自分がどうなりたいのかイメージして、令和三年をどんな一年にしたいのか書いてみます。
この目標は、先ほど書き出した振り返りから掘り下げた内容でもいいでしょう。例えば、「自分がうれしかったことを続けるためにどうするか」、「不安だったことを解決するためにどうしたいか」といった目標ならば、より明確なビジョンを思い描けるはずです。