目次
- アイディアの実現可能性を高めるための「マインドマップ」とは
- 右脳と左脳を使ってマインドマップを作成!
2021.04.16
日々の業務や企業経営を良い方向へ進展させるには、課題を明確にし、それに対するアイディアを生み出すことが大切。しかし、単にアイディアを生み出すだけでは課題を解決するのは難しいでしょう。実現できる段階まで内容を具体的に詰めていく必要があります。
今回紹介する『企画倒れにならない「アイディア具体化の方法」』は、シリーズ授業『課題解決力を学ぶギモンの法則 - 居酒屋の再建アイディアをガチ提案!』の3回目をかざる授業であり、生み出されたアイディアの実現可能性を高める方法が紹介されています。講師を務めるのは、株式会社ヒューマン・リスペクト代表取締役の塚原美樹先生。そして課題を抱えるギモンビトは、お笑いコンビ「ゾフィー」のサイトウさんです。
彼が経営する居酒屋「やまよこ鮮魚店」は、コロナウイルスの影響で借金が4000万円までふくらみ、3店舗中2店舗を閉店せざるを得なくなりました。そんな彼の店舗を再建へ近づけるにあたり、塚原先生が授業内で用いたのは「マインドマップ」と手法。一体どのようにアイディアの実現可能性を高めるのでしょうか。本記事では、その一部をご紹介。
さっそく先生は、サイトウさんにヒアリングをしながらマインドマップを作成していきます。まず先生がしたのは、右脳で考える以下のような質問です。
「この質問を取り上げてマインドマップを作成すると、サイトウさん自身がどんなアイディアに興味を持っているのか、またその中でも特にワクワクするアイディアを可視化できるようになる」と先生は語ります。以下は、実際にサイトウさんのイメージから作成されたマインドマップで、ピンク色で囲まれているアイディアは、サイトウさんが特に興味があると回答したものです。
ただこれは、あくまで現実的な内容にあまり触れずに作成されたマップです。先生はこれに左脳で考える以下のような質問をして、現実的な内容を付け加えていきます。
左脳で考える質問は、右脳のそれよりも「利益」「コスト」「人員」「社員」「お客さん」といった、より現実的なキーワードが含まれていることがわかります。先生いわく、このようにイメージによって作成されたマインドマップに現実的な内容を付け加えることで、要望や現実を俯瞰的に見渡せるようになり、課題解決に向けてやるべきことの優先順位が明確化するそうです。ちなみに、左脳で考えた内容が付け加えられたマインドマップがこちら。
右脳だけで作成されたマインドマップよりも、色のついた記号が多く付け加えられているのがわかります。そして番号が振られている3つのアイディアは、課題解決に向けてサイトウさんが取り組んだ方が良いと考えるものです。
授業の後半は、優先順位が高いアイディア「ポイントの管理」が実現できた状態をイメージしながら、ゴールイメージやプロセスイメージを考えていきます。これらを考えた結果として導き出されたのは、「ポイントの管理」を実現可能にするために必要なタスクとそれぞれのタスクにかける時間でした。塚原先生は、どのようにタスクを導き出していくのでしょうか? また、サイトウさんがすぐに手掛けるべきタスクとは?詳細は、実際の授業で確認してみましょう!
文=トヤカン
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上の画像は、先生がアイディアを具体化して実行に移すまでのプロセスを表したものです。この手順を踏んでいくことで、課題解決のために生み出されたアイディアがより具体的にイメージできるようになり、実行しやすくなるとのこと。
そして、先生が授業内で時間をかけておこなったのは、右脳と左脳を使ったアイディアの収束です。ここでいう収束とは、たくさんあるアイディアの中からいくつか実現できそうなものや、実行することで再建に繋がりそうなものを選ぶことであり、用いた手法は「マインドマップ」と呼ばれるものです。
これは、先生が他の授業で用いたマインドマップの一例です。人の絵を中心にさまざまな方向に曲線が引かれており、その上にテーマや課題に関するアイディアが数多く書き込まれています。先生いわく、マインドマップは落書きをするようなイメージで書き込んで構わないそうです。ただ、必ずその線が何を意味しているのかを理解しながら書くことは大切とのこと。