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2021.01.22

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成功するオンラインサロンとは? 人が自ら動くコミュニティの秘密

成功するオンラインサロンとは? 人が自ら動くコミュニティの秘密

キャリアを模索する過程で、挑戦の足掛かりとして注目されやすい「オンラインサロン」。著名人が主催するものや、共通目的を持った人の集いなどその種類はさまざまですが、いずれもコミュニティのエネルギー源は「人を熱狂させるしくみ」です。

今回はオンラインサロンの“生みの親”であるmint株式会社代表取締役の田村健太郎先生を講師に招き、成功事例をもとにオンラインサロンの型や成功のコツを学びます。

本記事では、特に成功するオンラインサロンの共通点と特徴について掘り下げていきます。

目次

  • 成功してきたオンラインサロンの特徴
  • オンラインサロンから学ぶ人が熱狂するしくみとは

 

 

成功してきたオンラインサロンの特徴

 

田村先生は授業内で世代に分けてオンラインサロンの特徴を解説しています。

 

オンラインサロン第一次ブーム期は、SNSで炎上していたオピニオンリーダーが会員限定でコンテンツ配信を行う場としてサロンが求められました。当時の参加者のモチベーションは、会員費を投資することで承認欲求が満たされるパトロン的な快感が主でした。

 

 

続く第二次ブーム期は、参加者自身の欲望を肯定する場としてのニーズが増えます。仕事や遊びに全力で取り組む、起業を志すといった目的意識を持つメンバーが集い、互いの欲望を承認し合う場としてオンラインサロンが求められます。この時代に、主催者を神格化するような傾向も生まれました。明確なビジョンを掲げて旗を振る主催者は、参加者がなれるかもしれない姿として目標化されたのです。

 

 

そして直近の第三次ブームでは、誰もが“お祭り”に貢献できる場としてオンラインサロンが求められています。未経験でも成果を出しやすい構造があることで、誰もが大きな流れの一員となっているような感覚を共有できるのです。

 

これまで成功してきたオンラインサロンの特徴はそれぞれですが、参加者がどのように貢献できるかが明確であること、主催者からの承認が参加者の欲求を満たすことなどが成功の根本にあります。そしてこれらの特徴こそが、人々を熱狂させる構造なのです。

 


オンラインサロンから学ぶ人が熱狂するしくみとは

成功するオンラインサロンは、参加者が熱狂するためのしくみが明確に存在します。

 

 

まず、目標やストーリーの明確な主催者が参加者にクローズドな情報を開示することから関係構築を始めます。次に参加者がコミュニティに貢献できる仕事を依頼し、その成果物を褒めて承認しましょう。

 

いい行動をすれば褒められる。この繰り返しの中で参加者は熱狂し、主体的な行動が生まれていきます。そして特に行動する人が認知されていくと、オンラインサロン内に階層が生じ、主催者代理としてふるまうコアメンバーが生まれるわけです。

 

こうした流れの中でオンラインサロンの規模は拡大し、活動が活性化する好循環が生まれます。

 

 

オンラインサロンは、参加者自身の力で伸びていくものです。主催者の知名度やビジョンを足掛かりに、参加者たちが自ら楽しみ、行動していくしくみを作ることが、オンラインサロンの成功につながります。

 

そのためには、細やかなレスポンスやリアクションを通じた承認と、ギブアンドテイクを生み出すきっかけが必要です。

 

オンラインサロンが参加者に提供するきっかけは、できるだけハードルが低いものが好まれます。どんな人でも気軽に参加でき、未経験でも挑戦できる機会をあらゆる形で提供し続けることが、参加者のニーズを満たすでしょう。

 

授業では、このほかにも最新のオンラインサロンの成功例や、それぞれのサロンの優れたポイントなどを紹介しています。

 

 

また、受講者からはオンラインサロンに関するリアルな質問も寄せられました。参加者側から見たオンラインサロンへの疑問には、田村先生からオンラインサロンの本質を突いた回答が……。詳しくは授業動画をご覧ください。

 

文=宿木雪樹

今回は、シリーズ「コミュニティの熱狂デザイン設計」から、初回授業の内容をお届けしました。2020年10月1日に放送された第2回では、ここで語られたフレームワークを活かして実践的なコミュニティデザインを考えていく授業を展開しています。

 

オンラインサロンだけでなく、コミュニティデザイン全体に興味がある人、これからコミュニティを自ら作りたいと考えている人はぜひご覧ください。

 

『オンラインサロンの生みの親が語る「コミュニティ」の熱狂デザイン設計 第1回 オンラインサロンに学ぶコミュニティ熱狂構造』http://schoo.jp/class/7324/room

 

『第2回 「ファンを生む」体験設計から考えるコミュニティデザイン』http://schoo.jp/class/7326/room
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