目次
- 日常のできごと×仕事のキーワードで自分なりの視点を発信
- 抽象化と具体化を繰り返して伝えたいことをあぶり出す
2020.12.18
サービスや商品を売るために、今やSNSは欠かせません。とはいえ、どのように発信したらいいのか悩んでいる人は多いでしょう。ビジネスにおけるこれからのSNS投稿には「どうせ広告でしょ?」と思わせない、自分らしさや企業らしさのあふれる発信が求められます。
今回は『売れ続けるネット文章講座』の著者でコピーライターのさわらぎ寛子先生に、SNS投稿でファンを増やすための秘訣を学びます。
本記事では「あなたから買いたい」、「あなただから買いたい」と思わせるのに必要な、自分なりの視点をつくる方法について深堀りしていきます。
自分なりの視点の文章をつくるコツは抽象化と具体化、とさわらぎ先生は語ります。
日常のできごとは具体的な事象です。そこへもう一歩踏み込み、「つまりはどういうこと?」や「どう感じた?」などと自分へ問いを立て、抽象化すると本質が見えてきます。
その内容を自分の仕事の話にスライドさせ、最後に具体的な話として発信しましょう。頭の中で抽象化と具体化を繰り返すことで、日常のできごとを単なる日記に終わらせず、自分なりの視点を加えた発信ができるのではないかなと思います。
単に仕事の話につなげるだけではなく、自分がどんな思いで取り組んでいるかというミッションまで発信できるとベターですね。
授業ではこの他にも「バズる投稿」などによる一時的な集客に力を入れず、ファンを増やすことに注力すべき理由などについても詳しく解説しています。
今回は「“らしさ”で集客し続けるネット文章講座」の授業内容をお送りいたしました。
文=宿木雪樹
さらに、受講者からは「発信に顔出しは必要?」や「自信がなくても堂々と発信してもいい?」などの質問が寄せられ、さわらぎ先生からはご自身の経験を元にした実践的かつ明快な回答がありました。詳しくは授業動画をご覧ください。
『“らしさ”で集客し続けるネット文章講座』
ペンシルからのプッシュ通知を設定しておくと、新着記事のお知らせなどをブラウザ上で受信できて便利です。
通知を受信しますか?
ここ2~3年で「売れるネットの文章」は変わってきた、とさわらぎ先生は語ります。
以前は商品やサービスの価値を伝えれば売れていましたが、最近では誰かの価値観に共感することで購入につながるパターンが多くなっています。
そのためには発信者の人間性が垣間見えるような、思わず会いたくなる、応援したくなる人や企業であることが肝心です。ビジネスの側面だけでなく、多面性のあるさまざまな表情をSNS発信にプラスすることで自分らしい投稿ができるようになり、ファンの獲得、さらには集客、購入につながります。
「自分らしい発信」とは、自分なりの視点を交えた発信のことです。告知やイベント開催報告などはもちろん、プライベートなできごとにも自分らしい視点をプラスして発信できたらファンの獲得につながる最強の投稿となるはずです。
自分なりの視点は「日常のできごと」と「仕事のキーワード」を掛け合わせることで生まれます。
仕事のキーワードとは、あなたの商品やビジネスをひとことで表す言葉や単語のこと。コピーライターであれば「文章の書き方」や「わかりやすく伝える」などが挙げられます。とくにひねった言葉にする必要はありません。
たとえば「ブランドバッグをデパートで買うかネットショップで買うか悩んだ」というできごとがありました。この内容をそのまま発信すると、ただの日記や感想文になってしまいますよね。
そこでコピーライターという仕事におけるキーワード、「価値の伝わり方」を掛け合わせます。すると「買う場所が違うだけで気分も変わりますよね」と、日常のできごとに自分なりの視点を加えて発信できます。
このように、単なる日常の一コマに仕事のキーワードを掛け合わせることで、自分なりの視点を持った投稿へと変化させられます。さらに「ビジネスに関係ないと思わせながら読ませる」という側面もあり、あくまで自然に読み手の興味を惹けるメリットもあります。