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Apr.

2018年03月28日 公開

「ゆるやかな死」を自覚したデザイナーは結局どうすべきか -センス残高の増やし方を考えよう-

1億総クリエイター時代。“ゆるやかな死”を迎えずに「センス残高」を増やしつづける方法とは?

学びのエッセンス

  • 「ゆるやかな死」とはアイディアやセンスが「枯渇」すること
  • 「インプット」と「アウトプット」を怠ると「ゆるやかな死」が近づいてくる
  • 意識的にインプットを増やし、アウトプットする場をつくっていく
  • 筆者の場合は、会社を休みインプットを増やすことで「ゆるやかな死」を免れた
  • SNSはアウトプットに有効な場所
2018年2月、とあるブログ記事がネット上で急速に拡散されました。

その記事のタイトルは※『デザイナーとしての「ゆるやかな死」』。デザイナーの働き方を軸に記されていますが、デザイナー以外からの共感も呼び、話題となりました。

本記事のなかでも、特に共感を呼んだのは「センスは枯渇し得る」という考え方。日々の業務に悩殺される中でインプットとアウトプットを怠ると「センス」は無くなることがあると、執筆者のモンブラン先生は解きます。

今回は、誰にでも忍び寄るであろう「ゆるやかな死」と「センス残高の増やし方」について、モンブラン先生にお話しいただきました。

※『デザイナーとしての「ゆるやかな死」』
https://note.mu/montblanc04/n/n9f369b934c9a

モンブラン 先生

デザイナー/レタッチャー

江川 みどり

受講生代表

学びノート

SESSION誰にでも訪れる、「ゆるやかな死」

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先生、「ゆるやかな死」の記事は、一言でまとめるとどういった内容になりますか?

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ざっくりと言うと、ずっと同じデザインを作り続け「慢性的なスランプ」に陥っていた僕が、どうやってその状況を打破していったか、という内容になっています。

新しいアイディアが生まれなくなってしまって、ジリ貧になってしまったりとか、単純に体力的につらいな、デザイナーとしてつらくなってきたな、など、そういった方に向けて書いた記事となっています。

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なるほど。私はもちろん記事を読みました!

2

寿命が尽きたということでしょうか...

2252

そうですね。正確に言うと、デザインのスキルとしての寿命が、「うわっ、やばいかも」というところで捉えてもらえるといいとかと思います。

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受講生の皆さんからのコメントを見ていきたいと思います。

3

今もゆるやかに死んでいる気がしてならないです

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今まさにそうです…人出が足りず自分以外の業務をしてデザインから離れる時間が長くなるとインプット・アウトプットすることが減りました...

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切実ですね。

2

センスがなくなっていくという「実感」をどう得たらいいのかわかんないです...

SESSIONそれは、突然、目の前に現れた

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なるほど。実感…するのは、たしかに難しいところですよね。僕も、完全にゆるやかな死を実感したころには、もう、(デザイナーとして)死にそう…という感じでしたからね。

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ゆるやかな死ですもんね。いつのまにかというところがあると思います。全体の印象としては、ゆるやかな死に「陥っている」もしくは「陥りかけている」という人がけっこういるという印象でしょうか。

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そうですね。

1

毎晩、このままでいいのかなと漠然と不安になりますね…でも打開する勇気も体力もないです

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わかるー!「毎晩このままでいいのかな」というのは、僕は入社2,3年目でありましたね。わかるなあ~。

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これは、まさに、先生もわかる、わかると。改めて、先生が書かれた「ゆるやかな死」の記事について、それを書かれた背景もふまえてお話しいただけますか?

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はい。noteという、誰でも書けるブログメディアがあるんです。そこで、自分の過去の経験とかも踏まえて「デザイナーとしての「ゆるやかな死」」というものを書かせていただいております。

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これを書いたきっかけなんですけれども最近、今自分がデザインのクリエイティブの作成以外にも、マーケティング・広告の運用なども並行してやっているんですが、作りものに携わる時間がどんどん減っていっていることを実感し始めたんです。

そのあとに久々にクリエイティブをつくってみたら、「あまり良いものをつくれなくなった」というのがあったりしたんです。

そういった僕の経験をきっかけに、そういえば「昔こういうことがあったな」とか、「昔こういう先輩がいたな」とか、過去の記憶が蘇ってきたことが、記事を書いたきっかけになります。

2252

内容としては、僕がSOD(ソフト・オン・デマンド)にいた頃の話しですね。当時、先輩のデザイナーがいたんですけれども、途中で辞められて…。

その状況を見た僕の上司の「センスって消えるんだなあ」というエピソードや、自分自身が「ゆるやかな死」みたいなものを経験したときのことですね。

それを感じたときの「クリエイティブを作ろうとしたときの作りづらさ」だったりとか、そういったことを書いています。

あとは、「インプットを怠らないほうが良いよ」というところの自分の思ったことだったりとか、知見というものを書いていったんです。

SESSIONゆるやかな死とは「センスが枯渇すること」

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では、ゆるやかな死について、さらに詳しく解説していただきたいと思います。

2252

ブログの記事ももとにしつつ、二つの事象をまとめています。

一つ目が、「ゆるやかな死=センスの枯渇」というところです。僕はいま30歳なんですが、会社の先輩が、当時30歳でSOD(ソフト・オン・デマンド)を退職されたんです。

そのときに、部長さんが「あいつはセンスがなくなったんだな」というふうにぼやいていたんですね。

僕からすると、当時、センスは湯水のごとく溢れるものだと思っていたので、「センスってなくなるんだ…」という衝撃を受けたんですね。

2252

当時の僕は、グラフィックデザインでパッケージを作っていたんですね。そのあとから、ウェブデザインのほうに転向しました。けっこう小さい会社だったので、ウェブデザインの担当者が僕だけだったんですよ。

ずっとウェブサイトを更新したりとか。更新作業って、毎月あったりするじゃないですか。

そのルーティンをずっと続けているうちに、いざロゴとかクリエイティブを作るときとかに、まさに「ゆるやかな死」に近づいていることを実感したんです。

もう同じものしか作れなくて、「やばいな…」と思って。そこでアイデアが枯渇するというのを経験したという感じですね。

2252

このときに思ったのが、センスには残高というものがあるということです。

インプットしたものをアウトプットするということを怠ってしまっていると、いつの間にかアイデアやセンスの残高がなくなってしまう...。

その状態で何かものをつくるときに、「ちゃんとしたものが作れない」というのをまとめたという感じですね。

2252

もう一つが、「ゆるやかな死=アウトプットの停止」だと思っています。

「負のルーティン化」っていうのがあると思っています。例えば、バナーを毎月20個作ります、30個作りますというのが、ただ毎月ルーティンが起き続けていると、同じものを作っていることによって、いわゆるつくるものに対してのマンネリ化が発生していくと思うんです。

ただ、バナーを30個作るって、クリエイティブのものにもよるんですけど、けっこう大変なことだったりするんです。

それに時間に追われて、インプットも減っていくというのがルーティン化していってしまうという感じですね。

例えると「料理のレパートリー問題」に近いところがあって。僕、自分でお弁当を作るんですよ。自炊をしていて、毎週作り置きみたいな形で、今週は何を作る、今週は何を作る、と考えているんですけど。

忙しいと、来週何を作ろうといって、同じものを作っちゃうんですよ。事実、僕、先月からずっとピーマンばっかを、刻んで、作って(笑)

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ピーマン炒めですか?

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そうです。ピーマン炒めとか、ピーマンをレンジでチンしたやつとか。自分のお弁当の中に負のルーティン化が発生しちゃったりするんですけど。

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ピーマン…(笑)

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そういうときは、例えば、自分の献立に鮭を入れようとか、牛肉を入れようとか。牛肉だったらどういう調理方法にすれば良いのかなとか、自分からインプットをしにいくというところが、まさしく「負のルーティン化から脱する」みたいなところの活量になると思います。

逆に、それをやらないということは、ずっとピーマンのレパートリーを作り続けることになる。もう、飽きちゃうじゃないですか。それと似ていると思っていて。

これも「インプットとアウトプット」料理で言うと、レシピを覚えることがインプットで、アウトプットを料理するということになってくると。

やっぱり、ずっとピーマンだけを作り続けるのは、アウトプットがずっと並列しすぎて、インプットは新しい料理のレパートリーが見つからない。

もしくは見つけることができないということによって同じピーマン料理しか作れないみたいな結果が起きてしまうっていう...。この二つのことが起きて、「ゆるやかな死」というのが起きると考えています。

SESSIONセンスの枯渇とは、「アウトプットの固定化」である

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皆さんから、共感や、「これってこういうことですか?」という声をいただいていましたので、ちょっと見ていきたいと思います。

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センスの枯渇、非常にこわい言葉ですね。

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いや~、こわいですよ。

1

枯渇=ネタ切れ感?

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言ってしまえば、それにかなり近いですね。

ただ、ネタ切れもあるんですけど、自分の作るものにそのネタを生かせなくなったりとかもします...。おっしゃっているところは、けっこう合っているなという印象ですね。

4

記事読みました!センスの枯渇というより、アウトプットが固定化したことにより、その人にとっての「普通」がそのままアウトプットに反映されてしまった状態なのかな、という印象を受けました。

2252

なるほど。そうですね。

まさに、さっきお話したピーマン。ずっとピーマンを使い続けるみたいな話ですよね。

10

負のピーマンのルーティンがあるということですね。それこそ、これはデザイナーの方以外にも共通するなと思いましたね。特にお弁当の話。

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そうなんですよ。けっこう記事も、デザイナーさんから記事を共有いただいたことも、もちろんあるんですけど。次に多かったのがライターさん。

こわいとか、いろいろ反響をいただいていて。やっぱり、何かものを作るにはネタが必要という方からの共感は、すごくいただいているしだいですね。

4

インプットをしないとアレンジが出来なくなる...

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インプットとアウトプットのバランスが崩れると死に向かうのだな...

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そうです、そうです。

1

アウトプットの一定化は、環境に起因することも大きいように思います...

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そうですね。僕がまさに、そのゆるやかな死に陥ったときというのが、ひたすら激務で...。さっきお話した先輩さんとは別で。ウェブデザイナーを当時二人やっていたんですけど、突然、一人お辞めになってしまって。

そこから、何個だったか…。めちゃくちゃ、いろんなサイトを引き継がなければならないということに陥ってしまいました。

毎週、毎週更新に追われていたというのもあって、かなり環境も影響してくるかなという。だから、僕、記事にも書いたんですけど、一回、「休みます」と言って会社を休んだんです。

ひたすら、ベッドに寝そべりながら、スマホで溜まりきっていたデザインの記事とか、もしくはちょっと外に出て仕事をやってみたりとか、切り替えをした感じですね。そこでちょっとだけ活路が見えたという感じですね。

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想像するだけで本当につらい…

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そうですね。つらい時期でしたね、本当。

SESSIONゆるやかに死なない未来のためにーーインプットしたものに「自分の意見」をプラスする

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ここからは「ゆるやかな死を防ぐ」にはどうしたら良いのかということを、先生と一緒に考えていきたいと思います。

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本筋をいえば、ゆるやかな死にはなりたくないじゃないですか。

じゃあ「ゆるやかな死を防ぐにはどうすれば良いんだっけ?」というところについて、お話します。

これは、半分、僕の自論にも近いところなので、ご容赦というか、優しい目で見ていただければと思います。

「ゆるやかな死を防ぐ」というところで、何個かポイントがあります。一つは「どうインプットするのか」というところですね。

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まずは、「人と話す、議論する」こと。

例えば、自分の記事を書いた、自分が何か記事を見たときに、「自分はこう思った」とか、「こういうふうに、これって違うんじゃないかな?」とか、そういうことを誰かと話すというのが大事だと思っています。

要は、自分の中だけにインプットすると、いずれ忘れるんですよ。僕も、Feedly(RSSリーダー)を使って記事を流し読みするんです。

でも、流し読みをしたものって、だいたいの場合は忘れるんですよね。それに対して、「この記事おもしろかったよね!」とか、誰かと話したりすると、やっぱり記憶に残りやすいと思います。

なので、「自分の感想、意見を持ってしっかりアウトプットする」自分の意見を持つというのは、ポイントですね。人と話すというのが、自分が間違った解釈をしているときに「いや、それって違うくない?」というのを直してくれる。

だから、世間的に見て正しい方向にインプットするという意味でも、「人と話す、議論する」ってすごく大事だと思っています。

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もう一つは「刺激あるインプット」ですね。

これは、自分にとって「興味・関心が強いものでインプットしていく」ということが大事だと思っています。一つは、「自分の好きなものでインプットする」。

僕は、Nintendo Switchだとか、あとは今はやっていないですけどコールオブデューティとか、そういう普通のコンシューマー型のゲームが好きなんです。

最近、Switchだと、ゼルダの伝説が出たんです。ただ見るだけだと、ゼルダの伝説って普通におもしろいゲームですが、そこからもうちょっと深掘ってみる。

ゲームをしているときでも、この画面に出てくる「地形の波」とか「高低差」はなぜこのようなデザインになっているんだろう?とか考えるんです。実はあれってユーザーを飽きさせないために意図的にデザインされているはずなので、そういったところからもインプットすることができると思います。

SESSION少しでもいいから環境を変え、角度を変えたインプットを

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あともう一つが「環境を変える」というところですね。これはもう「旅行」だったり、「美術館」だったり、自分の環境が変わっていると、刺激が強くなるというか、記憶に残りやすいですよね。

少なくとも、旅行に行ったという記憶って、なかなか忘れないじゃないですか。

「箱根?箱根行ったかな…」みたいな、なかなかないと思うんですけど、それと繋がって、「箱根のここに行ったよね」とかっていうので、ツリー式に記憶の、インプットの枝を持っていくというところは、大事かなと思っていますね。

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でもこれって、旅行とか美術館というふうに書いていますけど、例えばいつもと違う場所であればいいと思っています。

いつもは家で勉強とかしているけど、たまにはカフェに行くとか、スタバでパソコンを開いて、じゃないですけど(笑) 違う環境でインプットしてみたりとか、スイッチングをするみたいなところに近いですね。

スイッチングに近いんですけれども「角度を変えたインプット」というのもそれで。これ、ちょっと、上の二つ(「自分の好きなものでインプット」「環境を変える」)に若干かかってはいるんですけれども。

自分が「デザインの記事、デザインの記事!デザインの記事!」というふうに、全部まったく同じカテゴリー以外にも、例えば、「デザインって、作るときに何を考えるんだっけ?」となってくると、心理学を学ぶのもいいと思います。

要は、ユーザーがどう受け入れるのかというのを心理的にどうやれば良いんだとか。あとは、建築ですかね。

建築だと、「この支えはこういう意味なんだよ」とかっていうのを、曲解ですけど、例えばそれをウェブの考え方に取り入れたりとか。

自分がインプットしたことがないジャンルとかを気分的に角度を変えてインプットしていくと良いと思います。「刺激あるインプット」という形なんですけれども。

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最後になりますが、「アウトプットを目標としたインプット」というのもありだなと思っています。これ、僕、実はめちゃくちゃ実行していて、僕の2018年の目標は「可視化」なんですよ。

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可視化?

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僕、さっき自己紹介にも書きましたけど、SOD(ソフト・オンデ・マンド)という、けっこうネタになる職場にいたので(笑)

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けっこうインパクトはありますね(笑)

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実際、僕は、noteの記事以外にも、モザイクだったりとか、あと目線の記事とかもあったりするんですけれども。あれも、自分の中で意見を持っていたわけではなくて...。

でも書いたことによって、新たに意見を持ったりするんです。書いたことによってその記事を読んでくれた人から「実は僕も同じ業界にいて、実はこういうふうに作っていたんですよ」って、実際ツイートをもらったこともあるんですよね。

自分でアウトプットしたことによって得られるインプットというものもあるので、それは一つ。「発表を目的にしてインプットする」というのは、そういうことですね。

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あと「ブログで発信するためにインプットする」っていうのは、まさしく僕がnoteをはじめた理由なんです。ブログで発信するときって、下手すると炎上するじゃないですか。変なことを書いたりすると。

だから、自分が正しいことを書かなければいけないというか…。そうなってくると、自分で正しいことを知るために、自分で書こうと思ったテーマからさらにインプットしないといけないんですよね。

ウェブの記事であれば、本当はこのウェブで書いているコードのタグって、「本当にこうすると良いんだっけ?」って。

「本来はこの使い方だけど、この使い方ができるよ」というふうにやると、それは「本来だと」と言った部分って、「新たなインプット」になります。そうなると、インプット癖がついていくところがありますね。

SESSION強制的にアウトプットの場へ出ていく

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もう一つは「アウトプットの場を強制的に設ける」っていう。これもそうです(笑)

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Schooの登壇も(笑)

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こうやってSchooに出演させていただくこともそうですし(笑)

最近ですと、「ポートフォリオナイト」や「クリエイターズ交流会」っていう、けっこうデザイナーさんが主催しているところでもライトニングトークという短い発表の場があるんです。主催者さんには申し訳ないんですけど、何も考えずに、とにかく参加したんですよ。

参加するってなると、もちろん資料が必要なんです。だから、資料を作るために、いろんなものをインプットしないといけない。

その「ポートフォリオナイト」の参加条件が当たり前ですけど「ポートフォリオサイトを持っている」ことだったんですね。

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でも、僕、ポートフォリオサイトないんですよ、実は(笑) ないけど、「出たい!」と思って、主催者の方に直談判したんです。

あと、ポートフォリオの記事がnoteにあったりはするので、それをネタに「お会いさせてください!」と。そうなったときに「ポートフォリオサイトがないのに、普通にポートフォリオの説明をしても、厳しいな」と思って…。

別の切り口から攻めることにしたんです。「Adobe XD」という、プロトタイピングツールを使ってプレゼンテーションをするという荒技を思いついて、やったんですよ。

「Adobe XD」は、ポートフォリオサイトをつくるためのツールではなく、スマホのデザインなどを見るツールなのに、です。でもそうすることで、「こいつ面白いな」って注目してもらえると思ったんです。

今まで使ったことなかったんですが、実際それで僕、XDを始めて…(笑)  そのためにいろいろ、「XDでスライドを作るためには」というところを通して、XDの触り方だったりとかを自らインプットしていったという感じですね。

なので、アウトプットを意識してインプットをしていくという、本来とは逆転しているかもしれないんですけど、そういった切り口でもゆるやかな死を防いでいけるのではないかなと思います。そんな感じですね。

SESSIONポジティブな気分でインプットを

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「ゆるやかな死」を防ぐための対処方を教えていただきました。デザイナーの方以外にも役に立つそうなことばかりですね。受講生の皆さんからもたくさんのコメントをもらっています。

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例えば、先ほど、「環境を変える」というところがありましたよね。そこで、「カフェに行って作業場を変えるということも良いことなんですか?」みたいな質問も来ていました。これは、もちろん良いんですよね?

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大事だと思います。自分の気分が高揚している状態でインプットするときのほうが「あ~良かったなあ」っていう自分の気持ちとともにインプットできるので。

単純にポジティブなインプットになると思うんですよ。仕事に追われて、インプットを無理やりするよりかは。さっきはカフェって言いましたけど。青空がカーッと綺麗なところ、野原とかで、ゆっくりインプットすると気持ち良いじゃないですか。

「自分の気持ちを高めるために」も場所を変えてインプットすることもいいことだと思います。

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何人かの方が「このSchooもまさにインプットとアウトプットの場なんじゃないか」とおっしゃってくださっていて、それはすごくありがたいことです。

3

私も以前「ゆるやかな死」に直面したときがありました。でも、Schooに出会って復帰することができました。

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良いですね~。

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ありがとうございます。実際にゆるやかな死を経験されたけど、ということですよね。

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Schoo自体も良質なインプットの場という感じですよね。

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まさにそうです!ありがとうございます。嬉し~い!

SESSION本屋こそ、偶発的に「意図しない情報」に出会える場

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ここからはディスカッションに入っていきたいと思います。先生、一つ目のお題をお願いします。

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一つ目はですね。「皆さんのインプットの方法」を聞いてみたいですね。どういった場でも良いですし、どういった手段でインプットするのか。

主語で言うと、「デザインのアイディアやスキルを、どこで、どうインプットしているか」をお聞きしたいですね。

2

ネットでの検索がメインですが、図書館で本を借りることもあります。

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ネットと本というのを両方使い分けているということですね。

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ネットと本って、やっぱり、けっこう違いがあると思っています。ネットは、目的があって探すじゃないですか。ほとんどの場合。「自分の目的のためのもの」だけをピックアップしていくと思うんです。

でも図書館に限らず、本を買って読むとなると、目的以外の情報にも出会えると思うんです。

「なんでこの本があるんだっけ?」とか、そういう過程も全体的に見れたりするので、自分が思っている以上のインプットができて、けっこう便利だったりしますね。

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そうですね。あと、それこそ本屋さんに行くと、自分が興味のないものとかのタイトルとかでも目に入りますし。

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見ますよね~。

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知らない角度からのものもあったりするので。いるだけで、いろんな角度から刺激がきているなって、いつも思っています。

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そうですね。自分が買いたいものがあって来たはずなのに、いつの間にか違う本を見ているとか、ありますもんね!

SESSIONTwitterをアウトプットの場にする方法。 それは1行でいいから意見を書くこと

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先生、二つ目のお題をお願いします。

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ここまではインプットの話をしてきました。こんどは「皆さんはどうやってアウトプットをしているのか」についてお聞きしたいですね。

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「インプットはできるけど、アウトプットがなかなかできない」や、「インプットに対してアウトプットが1割にも満たない」みたいなコメントもいただいています。

やっぱりアウトプットは、インプットよりもハードルが高いんですかね?

2252

けっこうハードルが高いと思います。

僕も記事を書いていますけど、やっぱり忙しいとぜんぜん書けなくなっちゃいますし...。「これどう言えば良いかな?」みたいなものってあるんですけど。

アウトプットに関して、気を付けていることがあって、「些細なことでも書く」というのを大事にしています。例えば、Twitterで記事を共有することも、あるじゃないですか。

2252

そのときも、ただ記事をリツイートするだけではなく、例えば「引用リツイート」をして、「この記事はこう思ったよ」というのを1行でも良いから書くんですよ。

極端な話をすると、最初のうちは、「学びがあった」みたいなことで良いんですよ。じゃあ「学びがあった」と書けたら、次は「なんで学びになったんだっけ?」みたいなところを2行目に書いたりとか、そういたことがけっこうありかなと思っていますね。

あとは、そのために「プラットフォームを利用する」というのもありかと思っています。僕だと、「Pocket」っていう、記事の内容を保存するサービスとか。

あとは、最近デザイナー界隈で、Twitterでけっこう話題になっている、「siori」というサービス(https://siori.design/)も使っています。

デザイナー向けのブックマークレットツールなんですけど、そこには、ただ共有するんじゃなくて、コメントを書く欄があるので、コメントに必ず1行書くというのを心がけていますね。

SESSION自分の考えを、とにかく紙に書き出してみる

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アウトプットの方法論で言うと、自分が今思っていることとかを紙に書くっていうのがけっこう大事らしいんです。紙に書くと俯瞰できるんですって。

なので、自分で今思っていることをただもう殴り書きでもいいから書く。

それを改めて、その日でも良いし、次の日でも良いし、振り返って見る。するとけっこう自分が考えていることが整理できます。それは結局、各事業とか、アイディア発想とかに、使えるみたいですね。

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なるほど。たしかに「紙に書く」良いですね。私も何かに成功したなって思うときは、それ用のノートを作ったことが多いなって、さっき振り返って思いました。

SESSIONアウトプットすることの"恐怖心"をどう克服するか

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アウトプットすることって、勇気がいるし怖いと思ってしまうことがあります。

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怖いという気持ちは、めちゃめちゃわかりますね。

ただ、いまって、アウトプットができるサービスやツールがいろいろありますよね。たしかに、アウトプットすることは勇気がいるし怖いです。その原因は「外に発信すること」からきていると思うんです。

だから、まずは、一旦はクローズド。例えば、Twitterだと鍵アカ(特定の人だけが見れるアカウント)にできるじゃないですか。

鍵アカで、アウトプットする用みたいなものを用意しておく。そこで、誰にも見えないですけど、あとで自分で振り返るために、1個、1行でも良いから感想を書いたりして続ける。

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でもそれだと、議論の場がなくなってしまうんですけどね。「自分がそのときにどう思っていたか」というのをあとで振り返ることができるので。

例えば、それを2か月後や3か月後とか、別の機会で、同じ内容のインプットをして、自分が別の鍵アカに書いた内容と同じ内容をインプットしたときに、違う感情を持ったりとかすると思うんです。

そのときに「私はこういうふうに思っていたんだ」と。「これやっぱり違っていたな」とか、そういうのを振り返ることも大事なことだと思うんです。ちょっと時間はかかっちゃうかもしれないんですけど、そういったところからでも良いんじゃないかなと思いますね。

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いきなり大きいところに発表という形じゃなくていい。

まずは、「自分って今どんな気持ちだったんだろう」とか「なんでこういうことを考えたんだろう」というところを文字にしたり、書いていくところから始めるということもあるんですね。

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そうですね。それで言うと、さっき言ったポートフォリオナイトとかは、もう恐怖でしかなかったですけどね(笑)「ポートフォリオサイトがないのに何を発表するんだ?」みたいな。

結果的には、けっこういろんな方から「おもしろかったです」とか、記事としてレポートしていただいていたので、結果オーライではあったんですけどね。

そこを克服するっていうのも、ある意味大変なことではあります。「そういうことをしたからこそ、良い経験を得ることはできる」という感じはあると思います。

SESSION「意識高い系」と思われたくないんですが…

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アウトプットする際に、周りから「意識高い系」とドン引きされそうで怖いと思うことは多々あります...

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本当に「意識高い系」な人って、意見がない人が多いですよね。そういう人のTwitterを見ると自分のツイートじゃなくて、「ただひたすらRTばっかり流れている」というのはあったりするので。

「意識高い人」は、自分のアウトプットした内容に対して、けっこうな責任を持っている気がするんですよね。

意識高い人ってごく少数だと思うんですよ。本当に気持ちを高く持ってやっている人とか、著名人とかっていうふうに限定しちゃっていますけど。

だから、意識高い系と思われるのが怖いとかは、思わなくても良いんじゃないかなっていうふうには思います。気にしなきゃいいですよ。

SESSIONセンスの正体

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三つ目、最後のお題は「センスとは何だと思いますか?」です。

2

ニュアンスを表現する力

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「ひらめき」と「機転」

1

空気感

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何が「好き」で何が「嫌い」か

2252

僕、この意見にちょっと似ていて。たぶん、センスって、何かものがあるときに、「これは良い」「これは悪い」というものを選択した結果だと思っているんですよ。

これ、さっきの一つ目と二つ目のものに繋がってきていると思っているんです。インプットをして、アウトプットをするじゃないですか。

そのインプットした内容のなかから「これ、良い」「これ、悪い」というのを選択しているはずなんです。それで、嫌だと、たぶん捨てると思うんですよ。見なくなるというか。

となってくると、「好きというものの集合体」になってくると思っているんですよね。

2252

例えば、絵も一緒だと思うんですよね。

この絵を見ました。「この絵、良いと思う」「この絵、悪いと思う」というのは、たぶんその人のセンスだと思うんですよね。

たまにあるじゃないですか。ボールペンで描いたようなイラストに対して、いろんな金額がつけられることとか。たぶん、そこに正解はないと思っています。1円で買う人もいれば、20万円で買う人もいたりとかするので。

そういうのが、「センスの違い」だったりとか、あとは「センスのズレ」、あとはネガティブになっちゃうんですけど「センスがない」って言われるところの、所以はそういうところなのかなっていうふうには感じていますね。

10

なるほど!

それでは、最後に先生のほうから、今日の授業のまとめをお願いしたいと思います。

2252

ものすごく短絡的なんですけど、「「ゆるやかな死」から抜け出そう!」というのが今日のまとめですね。ゆるやかな死って、誰しも起こり得ることなので。

今回お話させていただいたこともそうですし、あとは、ディスカッションも有効です。僕もあとで、自分のこの見識を深めるために、皆さんのコメントを拝見させていただこうと思っています。

インプットと、アウトプットを繰り返して、「ゆるやかな死」が訪れないよう、一緒に頑張っていきましょう。

2018年03月28日 公開

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