目次
- 平均時間が世界最短、かつ「寝溜め」で体調を崩す日本人
- withコロナの時代だからこそ取り入れるべき、良質の睡眠を取る方法
2021.01.07
睡眠は、仕事で溜まった心身の疲労を取り除くだけの行動ではありません。翌日を健康に過ごすために必要な行動でもあります。ただ、いくら睡眠が大事だとわかっていても「寝ようと思っても寝られない」「寝たはずなのにスッキリしない」「眠りが浅く、朝起きても疲れが残ってしまう」といった悩みを抱えている人は少なくありません。
本授業は、そんな睡眠に関する悩みを抱える人たちにこそ見て欲しい内容となっています。講師を担当するのは、書籍「最強の睡眠」(SBクリエイティブ)の著者で、昭和西川株式会社 代表取締役副社長の西川ユカコ先生。今日から始められる「睡眠の超実践的方法」はこの授業で学べます。
「睡眠不足になると体調を崩しやすい」というのは、一般的な知識として多くの人が知っているはず。こと昨今はコロナウイルスの影響もあり、免疫力の向上や感染予防行動の徹底、体調管理の重要性が今までより周知されるようになりました。
西川先生も授業内で「コロナのことを踏まえると、7~9時間は睡眠時間を取るべきです」と語ります。ちなみにこの時間数は、睡眠医学が最も進んだアメリカの国立睡眠財団が割り出したものであるため、かなり信憑性が高いとのこと。
また先生は、睡眠時間が不足している人には起きやすい弊害「免疫力低下による感染率の増加」についても述べています。免疫力とは「細菌やウイルスといった病原体から、体を守る防御能力」のこと。睡眠不足は、免疫力を低下させ細菌やウイルスの感染率を上げてしまうそうで、実際にカリフォルニア大学で行われた研究でも「睡眠時間が6時間未満の人は7時間の人と比べてウイルスの感染率が4倍以上高くなる」という結果が出ていると西川先生は述べています。
では、実際にどうすれば「睡眠の質」を上げられるのでしょう。西川先生は以下の6つの方法を挙げています。
・眠くなるまでベッドや布団にいかない
・日中に太陽光を浴びてセロトニンというホルモン分泌させる
・夜間はなるべく照明を落として生活する
・季節問わず、寝る1~1.5時間前に38~40度の湯船に浸かる
・いつもより30分早く寝てみる、1週間経過したらもう30分早めてみる
・リセット食の導入
文=トヤカン
これらを実践する上で大切なのは、それぞれの方法がなぜ睡眠の質向上につながるのかを理解すること。これら方法の詳細と根拠については、授業後半で西川先生がじっくり語ってくださっています。根拠を元にした実践につなげ、毎日の健康を維持するためにも本授業をぜひ最後までご覧になってみてください。
『『最強の睡眠』著者:西川ユカコさん(著者が解説 人気ビジネス書シリーズ)』http://schoo.jp/class/6927/room
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睡眠の質を上げる方法を紹介するにあたり、授業冒頭で西川先生が触れたのは「日本の平均睡眠時間の短さについて」でした。
OECD(経済開発協力機構)の調査結果によると、日本の平均睡眠時間は33の加盟国の中で最下位とのこと。今までは韓国とワースト争いをしていたものの、最近の調査でついに単独のワースト1になってしまったそうです。実際に生放送に参加している受講生に行なったアンケートでも、6時間未満の方が数多くいることが判明しました。
ではなぜ、日本は睡眠時間が世界と比べて短いのでしょう。その要因の1つとして先生は「日本の睡眠に対する認識」を挙げています。
「日本は寝ないことが美徳になっているのかもしれません。子どもの頃は『寝ること=良いこと』として認識されているのに、社会人になると『寝る間も惜しんで働くことが美徳』『寝ていると怠け者』というような認識へと変わってしまうんです。結果として、その認識が慢性的な睡眠不足を引き起こして、『寝ようと思っても寝れらない』とか『寝たのに疲れが取れない』といった状態を作り出してしまっているのかもしれません」
また睡眠時間が少ない人の中に一定数存在するのが、休日に寝溜めをする人。先生はこの「寝溜め」についても以下のように言及しています。
「実は、寝溜めが次の日の体調を狂わせているんです。よく土日休みの人で『月曜日なのに疲れが取れていない』という人がいます。もしその人が寝溜めをしているなら、それが要因でしょう。寝すぎたせいで体が時差ボケを起こしてしまっているんです。なので、週明けの2~3日はしっかり睡眠が取れていないはず。休日の寝だめはあまり好ましくありません。」