目次
- 多くの社会人は1カ月に1冊も本を読まない
- 正しい本の読み方とは
- 人それぞれのアウトプットスタイル
- ニュースサイトに自分の記事を掲載したいと思ったら?
2020.11.16
積読になっている本が何冊もある。昔は読書家だったのにめっきり本を読まなくなってしまった。自分の興味のない分野の本は仕事に必要でもどうしても読み進められない。
上記のような悩みは世の中において普遍的なものではないでしょうか。
知識を身につけるにあたってもっとも基本的な方法のひとつが読書です。成功者や知識人には当然ながら読書家が多く、自身ももっと本を読みたい・読まなければと考えている人は少なくないでしょう。
しかし、『一冊を10分でインプットし30分でアウトプットする技術』の講師である尾藤克之先生は「本は全部読まなくていい」「読みたくない本は、読まなくていい」と語ります。
議員秘書、コンサルタント、IT系上場企業の役員といった様々な経歴を経て現在はコラムニスト・著述家として活躍する尾藤先生。2020年2月に上梓した『頭がいい人の読書術』(すばる舎)は発売から2週間で重版が決定した人気書籍です。授業ではその中でつづられている、読書をストレスなく続けアウトプットにつなげる技術のエッセンスがレクチャーされました。
続いて先生から第二の質問がなされました。それは、以下の4つのうちどれが正しい本の読み方かを問うものです。
・スキマ時間に読む
・決めた時間に集中して読む
・出勤の移動中に読む
・休日に寝そべりながら気ままに読む
「自身がどのように本を読んでいるのか考えながら回答してください」と先生。さまざまな形で受講生の皆さんは読書に取り組んでいるようです。
そして、この問題の答えは「本の読み方に正解はありません」。人それぞれの読み方が尊重されるのです。
なお、先生は「決めた時間に集中して読む」という読書スタイルを持っているとのことです。特に夜読むことが多いと先生は話します。朝読書など最近良いとされる定説からは外れた読み方ですが、「自分なりの読む作法を決めていくと読書は続くし、より楽しくなると思います」と先生。「皆さんの読みたいように読んでいければいいのかな」と考えがまとめられました。
つづいて問われたのがアウトプットのスタイルです。インプット(読書)と同じく以下のどのスタイルをとっているのかがリアルタイム受講生に問われました。
・ブログやSNSにアップ
・ニュース記事にして掲載
・読書会でシェア
・マイ読書メモを作成
「以前はちゃんと書かなければならないという意識が働いてなかなかアウトプットできていなかった」という受講生代表の中田さん。読書感想投稿サイトである読書メーターを経て、現在は感想をいただいた方がいいという考えの元SNSに投稿しているそうです。
それを受けて先生は「SNSは反響があるので叩かれもするしほめられもする。色んな意見を吸い上げることができますよね」といい、「ほかの人にアウトプットを見てもらうこと」の重要性を語ります。
リアルタイム受講生のコメントでは以下のように多様な回答が寄せられました。
・日記にメモ
・SNSに載せます!
・社内のSNSにアップします
・主にブログやSNSですがたまに読書会という場合もあります。
先生からの答えはまたもや「どんな方法でもいい」というもの。「なんでもいいのでアウトプットすることで学びが深くなる」と先生は語ります。先生自身は、ニュース記事にしてメディアに掲載することでアウトプットを実現しているそうです。
先生のようにニュースサイトにアウトプットがしたいと思ったらいったいどうすればいいのでしょうか。
授業では、その疑問の答えについても特別にレクチャーがなされました。
まず前提条件が設定されます。それは、ブログを始めてから3年が経過し、バズる記事もあり、フォロワーも1,000名を超しているという“あなた”が、情報発信者としてのポジションを獲得するためにニュース記事を投稿したいと考えているというもの。
このような場合、あなたはいったいどのようにしてニュース社にコンタクトしますか?
最初に考えるべきなのがコンタクトするニュース社を取捨選択することです。このとき選ぶべき道として先生が語るのが「大手ではなく中堅サイトを狙う」ということ。就職と同じく大手から一員として認められるハードルは決して高くありません。そこで、中堅サイトでまず実績を作ることが求められます。
ついつい自分の好きなサイトや影響力の大きそうな有名サイトにコンタクトを取りたくなりますが、まずは足元を固めるところからスタートした方がベターということです。
尾藤先生自身、かつて本を出したときに販促会社から連絡がきて「主要サイトのほとんどに乗ります」と聞かされたのにも関わらず、まったく掲載されなかったという経験があるといいます。そこで大手サイトに自らコンタクトを取りましたが反応はけんもほろろ。そこで中堅以下のサイトにコンタクトを取ったところ反応が得られ、現在までのキャリアがスタートしたということです。
ここから話はさらに進み、具体的なコンタクト方法、その際の文面などについてのレクチャーも行われました。その内容についてはぜひ実際の授業動画にてご確認ください。先生がコラムニストとして現在の環境を手に入れるまでの試みやそこで手に入れた知見が赤裸々に語られています。ぜひ授業でチェックしてみてください。
『一冊を10分でインプットし30分でアウトプットする技術』(未会員の方は1時間無料で視聴できます)
http://schoo.jp/class/7328/room
文=宮田文机
生放送は無料!365日放送のSchoo生放送カレンダーはこちら(未会員の方は1時間無料で視聴できます)。
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最初に先生が提示したのが「社会人の読書量が少なすぎる」という問題提起です。2019年に行われた文化庁の調査によると、社会人の1カ月の読書量のボリュームゾーンはなんと1冊以下。実に47.3%の人が1カ月に1冊も本を読まない生活を送っているのです。
ですが、状況には変化の兆しがみられます。その原因となったのがコロナ禍。 2020年10月26日(月)の共同通信の記事において、「コロナ禍で読書量が24%増加した」ことが報告されています。調査によると全国の17~19歳の男女千人のうち1カ月に読む本の冊数で最も多かったのは「1~2冊(44.8%)」だったとのこと。
「そこで一つ質問があります」と先生。
「10月26日~11月9日は何の日?」という問題がリアルタイム受講生のみなさんに問われました。正解は読書週間。正解者には『頭がいい人の読書術』がプレゼントされました。このようにSchooの授業をリアルタイムで受講することで知識以外にも思わぬ収穫が得られることがあります。