“学びたい”を刺激するメディア。

2021.03.17

column

無理心中、無期停学を経験したひとりの男性は、どのようにして社会的成功を収めたのか

無理心中、無期停学を経験したひとりの男性は、どのようにして社会的成功を収めたのか

社会投資家として、国内外の課題解決に出資や寄付を続ける竹井佑介先生。著書『真・億万長者思考』には、竹井先生がどんな人生を歩み、社会投資家になったのかが描かれています。

本授業では、書籍に書かれたメッセージを紐解きながら、竹井先生が大切にしている考え方や社会投資家という生き方について学びます。

目次

  • 社会投資家とは投資によって社会課題の解決を目指すこと
  • 周囲への意識を変えることから社会投資家になれる
  • お金を稼ぐことに注力せず、目の前のことに全力で取り組む

 

 

社会投資家とは投資によって社会課題の解決を目指すこと

 

 

まず、社会投資家について説明します。社会投資家とは、投資で得た資金をもとに社会貢献する人のことを指します。そう定義することで、より多くの人に社会投資の考え方が広まることを願い、竹井先生自らが社会投資家という肩書を使い始めました。

 

 

 

社会投資の事例はさまざまですが、例えば発展途上国の貧困層に対する投資などを行っています。例えば、政治の都合で悪辣な環境にあったスラム街に出資して養豚場を作り、そこで生まれた利益を村の人々の借金返済や教育施設の設営に充てるようなシステムを作り上げました。

 

何らかの投資をすることによって、地域の復興や社会課題の解決を目指すのが社会投資です。時と場合によって出資ではなく寄付をする場合もありますが、基本的に投資したお金は自分には返ってきません。自分が儲けるために投資するのではなく、人々の豊かな生活のために投資します。

 


周囲への意識を変えることから社会投資家になれる

社会投資家になろうと思ったきっかけは、かつて世界中を旅した際に触れた海外の様子です。貧しさによって生活に窮したり、自分の身を傷つけてでもお金を稼いだりしなければならない人々を見て、彼らに対して自分ができることはないだろうか、と考えるようになりました。

 

 

 

他の誰かに任せず自分がやらなければと考えたのは、相互扶助の関係が築かれた離島で生まれ育ったからかもしれません。誰か困っている人がいたら互いに助け合う。この感覚の延長線上に、社会投資家という答えがありました。

 

「私は和顔施(わがんせ)という仏教用語がとても好きです。にこやかに、穏やかに人と接するという意味の言葉なのですが、まさにそうやって人と関わることが大切なんです。人が暗闇の中にいるとき、一筋の光に敏感になるものです。私自身がかつて暗闇の中で光を感じた側の人間でしたから、今度は自分が光になるべく、普段かにこやかにあいさつしたり、話しかけたりするよう心がけるようになりました」

 

こうした周囲への心配りは、全て自分自身とつながっているのだと思います。もしも自分の足を怪我していたら、無視せずに治療しますよね。それと同じように、誰かが困っていたら、自分の足が痛んでいるのと同じように無視しない。そうすることで、社会全体がより豊かになっていくでしょう。

 


お金を稼ぐことに注力せず、目の前のことに全力で取り組む

 

 

社会投資家とは、自分が持てる意識です。お金の投資だけでなく、周囲への心配りやあいさつなどから社会投資は始められます。実はお金が重要視されてきたのはここ百年ほどで、お金持ちであることが偉いという価値観は新しいものなんです。もしかしたら百年後には、お金持ちが恥ずかしい時代になっているかもしれません。

 

お金をどう稼ぐかより、何に使うかが重要です。社会貢献や人助けなど、必要とされることに使う人のもとには、自然とお金が集まってきます。そして、くだらないと感じることでも、自分が与えられた使命は一生けん命にやる。自分ができることは、与えていただいた仕事。そういう感覚で周囲の物事を捉えられるようになると、自然と人生は楽しくなってくるものです。お金持ちになることを目的にせず、目の前にあるものに魂をこめるよう生きてみましょう。

 

今回は「著者が解説・人気ビジネス書」シリーズから、『真・億万長者思考』著者の竹井佑介さんを招いた授業を紹介しました。本質的に豊かな人生を築いていきたいと考えている方は、ぜひ授業動画もチェックしてみてください。

 

文=宿木雪樹

今回取り上げたSchooの授業はこちら!
『真・億万長者思考 貧乏・無理心中・無期停学・銃まで向けられた少年が「起きた出来事をすべてプラスに解釈する」と決めたら幸せなお金持ちになった』著者:竹井佑介さん

 

おすすめ記事

ペンシルからのプッシュ通知を設定しておくと、新着記事のお知らせなどをブラウザ上で受信できて便利です。

通知を受信しますか?