目次
- 理想のキャリアを言語化できている人は20代の5%!?
- Schoo受講生が仕事で喜びを感じるのはどんなとき?
- ぺそ先生が「挫折」を経て編み出したキャリアプランの描き方
2022.02.19
20代のみなさん、理想のキャリアをすでに描けているでしょうか。
現代においてキャリアの選択肢はどんどん増加し、それに伴って見定めることは難しくなっています。しかし、だからこそ若いうちからキャリアの言語化に取り組むことで同世代に大きな差をつけられるはずです。
登録者数24万人の人気YouTubeチャンネルを運営するハック大学ぺそ先生と一緒に20代のキャリアについて考えていく対話型授業が「20代のための同期に負けないキャリアアップ戦略」。第一回の内容では理想のキャリアの言語化方法がメインテーマとなりました。
この記事ではリアルタイム受講生の意見を募りながら進められた前半部分のハイライトをお届けします!
「いやだなと思う瞬間」とは反対に、「仕事で『喜び』を感じるときか」についても尋ねます。うってかわって、以下のようにポジティブな例が挙げられます。
・普段厳しい先輩に褒められたとき
・人の役に立ったとき
・お礼をいわれたとき
・目標を達成してすっきりしたとき
・効率化が成功したとき
・チーム全員が予定通り作業完了したとき
さらにポジティブな話題として「自分が得意だと思っていること」についてもリアルタイム受講生に回答してもらいます。意外と自己評価は難しいと受講生代表の徳田さん、加藤さんやぺそ先生の意見は一致します。
・チームに必要なことを考えてサポートに回ること
・人の話を聞くこと
・人前で話すこと
・着手の速さ
・光学系のシミュレーションと評価
・レポートをまとめたり、まとめからのサポートをすること
専門的なものから汎用性の高いものまで多様な意見が寄せられました。専門性の高いスキルについては、ほかにライバルのいない市場に思い切って飛び込むことで年収アップが見込めると、ぺそ先生からヒントが出されました。
「そんな皆さんは普段どんなことをお願いされることが多いですか?」と徳田さんが尋ねると、加藤さんは「最近丸投げされることが多い」と思いを吐露します。それを受けて「色々なことを引き受けてしまうようなキャラクターになっちゃう人もいるじゃないですか」とぺそ先生。本来の役割に支障が生じてしまっては本末転倒です。断り方や人への仕事の振り方も重要になってくるのかもしれません。
次が最期の質問です。それは、「チャレンジしたいことは何ですか」。ぺそ先生曰く、この質問に答えられるということがなんとなくキャリアを前向きに考えられている証拠となる重要な問いです。
・一人でクライアントとのMTGに出る
・プログラミングを活用して自分たちの仕事を自動化する
・何かのスペシャリストになりたい
・起業・独立したい
・コーチング・コンサル
やや漠然としたものからはっきりとした目標までやはり人それぞれに固有の目標があるようです。「起業する」という目的は一見意識が高そうですが、それを目標としてしまうと意外とうまくいかないというのがぺそ先生の意見。やりたいことのための手段として起業を選択するという流れの方が上手くいく確率が高いと、ぺそ先生は考えているそうです。
さて、多くの質問を経ていよいよ話題はキャリアプランをどのように描くかに進みます。 キャリアプランを策定するための基準としては、何が考えられるでしょうか。タイムライン上では、以下のような意見が挙げられました。
・これまでの経験とやりたいこと
・人生の目標・ゴール
・自分が生き生きしていること
ぺそ先生がキャリアプランを定めたのは24~25歳くらいのこと。はっきりと目標を持たず、ネットの掲示板で最も就職偏差値が高いといわれるところに勤め始めたぺそ先生が感じたのは「余裕だわ」という思いでした。そしてベンチャー企業への転職を決意します。
しかし、結果はほとんどの企業からの採用見送り。その理由は、大企業の歯車の一つとして動いているぺそ先生に何ができるかが明確にわからないというものでした。そこでショックを受けたぺそ先生は、「自社」ではなく「市場」で活躍できる人間になるために、キャリアについて真剣に考え始めたということです。
先生がキャリアを考える上で大切だと考えているのが「視野を広く持つこと」。大企業であれ、ベンチャー企業であれ、特定の企業の文化や価値観に染まってしまってはそれ以上に視野は広がりません。一社目の大企業からコンサルティングファームに転職したぺそ先生は、その激務をよしとする文化を絶対のものと思い精神的に落ち込んでしまったと語ります。加えて、広く持った視野の中で進みたいキャリアが見つかったときのために、市場価値を高めることが求められるということです。
とはいえ、究極的には「自分の理想のキャリアを完全に見極めることは不可能」だとぺそ先生。それは、人それぞれで価値観に違いがあり、また時間軸によっても変化が生じるから。だからこそ確固たるひとつを定めるというよりは「常に考え続ける」というマインドセットを維持することが重要だということです。
ぺそ先生が挫折を経て編み出したキャリアへの姿勢、意外なものながら説得力があると感じられたのではないでしょうか。
文=宮田文机
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「理想のキャリアを言語化できているかどうか」リアルタイム受講生に伺ったところ、仕事の忙しさなどを理由にできていないという声が多数寄せられました。ぺそ先生の体感でも言語化できていると感じられる20代は全体の5%に過ぎないといいます。
しかし、「目的が明確かどうかによって行動のレベルはすごく変わってくる」とぺそ先生が語る通り、理想のキャリアの言語化は今日しなくてもすぐに困りごとが起こるわけではありませんが、早く着手し成功体験を積むことが将来的には大きな違いを生むようです。
続いての質問は「みなさんは今の仕事に満足していますか」。満足していると断言できる方は少ないのではないでしょうか。タイムラインにもいくつか満足しているという文章も見られるものの、どちらかと言えば満足していないという意見が多数を占めます。ぺそ先生は今働いている会社で満足できるのだろうかという観点を持つことがまず大事だと示唆します。
「仕事で『いやだな』と感じるのはどんなときか」についても問いが発せられました。下記のような意見がタイムラインに並びます。
・理不尽なことを言われたとき
・自分の力不足を感じたとき
・成長が見込めない作業をしているとき
・相手との温度差を感じるとき
・誰でもできる仕事をやっているなと感じたとき
ぺそ先生曰く、「『いやだな』と感じた時には原因の切り分けが必要」。パワハラやセクハラなどは必ず排除しなければなりませんが、一時の感情で逃げてしまってはその後の成長につながりません。「いやだな」と感じたときこそ、冷静にその原因が自責なのか他責なのかを見極める必要がありそうです。