目次
- “言葉によって脳のプログラミングを書き換えていく” NLP
- 「焦点化の原則」があなたをポジティブ(ネガティブ)にしている
- ポジティブに重要なのは“行動”すること
2021.07.16
みなさんは、ポジティブ・ネガティブどちら寄りでしょうか? もっとポジティブになりたいなと思ったことはありますか。
『人生を変えるポジティブサプリ~前向きになれるテクニックを毎月学ぶ~』は経営コンサルタントで「予材管理」の理論を体系的に構築した人物として知られる、アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長の横山信弘先生より、ポジティブ思考を手に入れるためのコツが毎月伝授されるSchooの授業シリーズです。
同シリーズ第3回の授業タイトルは『NLPを知ってポジティブになろう』。いったいNLPとは何なのでしょうか? 先生の授業でその基本と生かし方を知っていきましょう!
ここで「ポジティブ(あるいはネガティブ)になったインパクトの強い過去の体験を教えてください」と先生からクエスチョンが。
タイムラインには以下のような受講生の体験談が並びます。
・3度目のチャレンジでフルマラソンを完走した
・海外への一人旅
・資格試験に合格した
「このような体験を時折思い出すといいですね」と先生は語ります。
さらに先生から紹介されたのが「焦点化の原則」。例えば営業先へ訪問するために、電車に乗っていて話の内容を考えているとします。すると、目の前に知人が立っていても気づかない。そんな体験をしたことはないでしょうか。
意識は一つの物事だけに向く傾向があるという特徴があるのです。例えば「今日一日赤色を意識してください」と言われたら、今まで気づかなかったような赤いものの存在を生活の中に発見することになるでしょう。同様に、例えば「転職」を意識し始めると、転職のCMや転職エージェントのWeb広告など転職にまつわるあらゆる存在が視界に入ってくるように感じられるはずです。
すなわち、ネガティブ思考な人は、「ネガティブなこと」に集中してしまっていると考えられるのです。あなたがいいことなんて全然ない、と感じられるのは自分の意識が向いている方向の問題かもしれません。
ネガティブとポジティブを同時に意識することはできません。普段から焦点をポジティブに当てることをまずは意識してみましょう。
続いて、「意外な盲点」として先生は以下の文言を提示しました。
・ポジティブな人→行動
・ネガティブな人→勉強
よくNLPの話をすると、「NLPの勉強がしたい」「NLPのセミナーを紹介して」と言われると横山先生。「その前に行動をした方がいいんじゃないかな」と考えていると先生は話します。
リアルタイム受講生に「具体的な行動よりも先に勉強を始めてしまった経験」を尋ねたところ、「なんでも勉強より先に情報収集してしまいます」「情報を集めすぎておぼれてしまう」と先生に同意する意見が多数寄せられました。
ポジティブ思考の実践方法として先生から授けられたのが「ポジティブサプリシート」です。こちらは、ノートやPCで自作しても問題ないとのこと。
同シートに対し、日付や今日のポジティブとともに詳細に書き込んでほしいのが「サムシングポジティブ」。利用手順は以下の通りです。
1.サムシングポジティブ(何か前向きになった出来事)を毎回10個書きだす
2.これまで書き出したサムシングポジティブと照らし合わせる
3.どんな法則があるかを見つける→常にアップデートする
授業では実際に書き出すための時間が設けられました。「10個も思いつかない……」という方に先生が授ける書き出すためのコツが、以下。
・10個書き出すことを目標にしない
・30個以上、書き出す
・30個から10個に減らす
・思考トレーニングなので、吟味せずに書く
「今日も仕事した」「おいしく食べた」など当たり前と思えるようなことで問題ありません。まずは質を問わずに数を出してそこから絞ればいい、と考えてみてください。
さて、10個サムシングポジティブは書き出せたでしょうか?
先に述べた通り、ポジティブな思考な何度もポジティブ化の実践をすることで定着していきます。
ぜひこの受業シリーズも毎回受講して、ポジティブな性格を身につけていきましょう!
文=宮田文机
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NLPとは「神経言語プログラミング」のこと。リアルタイム受講生の知名度を調べたところ、セミナーに参加したことがあるという人もいれば、初耳という人もいます。
先生曰く、経営者や営業パーソンではコミュニケーションで活用するための知識として知っている人も多いとのことです。
NLPの辞書的な定義は以下の通り。
ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラが、3人の天才セラピスト(フリッツ・パールズ、バージニア・サティア、ミルトン・H・エリクソン)を研究し、体系化したセラピー理論。治療分野のみならず、コミュニケーションや能力開発にも応用される。
先生が説明するところによると、ざっくり“言葉によって脳のプログラミングを書き換えていく”と理解すればよいそうです。「NLPはとにかく『ロジカル』なんですよ」と横山先生。コンサルタントである先生の場合、お客様とどのように関係を構築していくのかなどにNLPを活用しているといいます。
最も重要なポイントとして先生が提示するのが「思考プログラムとは過去の体験の『インパクト×回数』でできている」ということ。この表現を初めて知ったとき先生は衝撃を受けたそう。24~27歳の3年間青年海外協力隊に参加し、中央アフリカのグアテマラに派遣されていた先生。船便でたまに両親から梅干を送ってもらっていました。
──ここで梅干を食べている想像をしてみてください。
酸っぱい味を思い出して、つばが湧いてきたのではないですか?
これは、あなたが今まで何度も梅干を食べて思考プログラムができているからです。グアテマラの人に梅干を見せてもほとんどの場合、同じ反応は帰ってきません。しかし、グアテマラの人にも何度か梅干を食べる経験をしてもらえば、やはり日本人と同じようにつばが湧いてくるようになります。
これが、脳のプログラミングが変わったということです。ちなみによく巷で言われているような脳のタイプ(論理思考/デザイン思考、右脳思考/左脳思考、ポジティブ思考/ネガティブ思考……)は、すべてインパクト×回数で少しずつ変えていくことができるということです。
だからこそ、先生はこの授業をサプリと表現し、受講を重ねることでポジティブになれる効果があると考えているのです。