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2021.06.15

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人気スピーチライターが伝授する、気弱な人が自分の思いを伝えるテク

人気スピーチライターが伝授する、気弱な人が自分の思いを伝えるテク

環境や他者を過度に意識してしまい、自分の意見を犠牲にしてしまいがちな“気弱さん”。最近若い人を中心に増えてきたこの気弱さんが、とくに困るのがプレゼンの場や、気弱な性質を理解しない職場の人々とのコミュニケーションです。

Schooの授業『「気弱な人」の失敗しない話し方~思いが伝わる5つのステップ~』はスピーチライターの蔭山洋介先生から、気弱な人が自分の意見を伝える場で意識したいポイントを学びます。その授業から、本記事では、気弱さんが自分の意見を押し込めないための護身術と、コミュニケーションで役立つテクニックを紹介します。

目次

  • マニピュレーターと事情を察さない人を見極める
  • 気弱さんが意見を伝えるための3ステップ
  • 自己犠牲が少ないコミュニケーションを目指そう

 

 

マニピュレーターと事情を察さない人を見極める

 

 

気弱さんは、自分の考えや希望を伝えるのが苦手です。したがって、自分の希望とは異なる結果を相手から提案されたり、強要されたりすると、どうしてもそちらに寄り添ってしまいます。

 

こうした性質を持つ気弱さんの大敵が、自分の思い通りに物事を進めるために他者を操作しがちなマニピュレーターです。たとえば、飲み会のあとに「今日はこれで失礼します」と伝えた同僚に対し、「空気読めよ!次も行こうぜ」と押し切るタイプの人間がこれにあたります。

 

 

 

マニピュレーターと気弱さんの相性は最悪です。自覚なく人を操作してしまうマニピュレーターが、気弱さんを慮ることはできません。気弱さんは察してもらう以外に自分の意見を通す方法がないので、マニピュレーターの言いなりになり続けてしまいます。したがって、気弱さんはマニピュレーターとは無理に戦わず、うまく逃げることに注力しましょう。

 

また、マニピュレーターではないけれど、相手の事情や感情を察してくれない人もいます。たとえば、時計をちらちら見る動作から相手の帰りたい気持ちを察知できないタイプがこれにあたります。このタイプには「本日は18:00に帰りたいです」と具体的な希望を伝えれば、理解してもらえることが多いです。ただし、気弱さんはその一言を伝えることに苦労するでしょうから、まずは伝えることに慣れる練習が必要かもしれません。

 

ビジネスシーンで気弱さんを苦しめる人の大半は、マニピュレーターと事情を察さない人です。この2タイプに分類される人を見極め、うまく距離を取りながらコミュニケーションを取るようにしましょう。

 


気弱さんが意見を伝えるための3ステップ

次に、気弱さんが相手に意見を伝えやすくなるコミュニケーションの3ステップを解説します。

 

 

 

まず、相手に質問を投げかけ、返答された意見に共感するところから始めてみてください。気弱さんは相手から意見を求められると委縮してしまう傾向があるので、勇気をもって自分がコミュニケーションの手綱を握る側に回るほうが、コミュニケーションが取りやすくなります。そして、相手から得た意見に共感しながら、その相手の意見に便乗する形で自分の意見を展開していけば、自己犠牲を伴わずに自分の意見を言う仕組みが作れます。

 

たとえば、同僚とランチに自分が好きな店を選びたいとします。気弱さんは、先に同僚から「この店行きたい!」と言われてしまうと、だいたいそれに合わせてしまいます。ですから、先に同僚に対し、「どういうジャンルのランチによく行くの?」、「どういう店が好き?」というような質問を投げかけ、意見を聞きましょう。その意見に共感したうえで、「じゃあ、私が好きな店が合うかもしれない。コスパが良くて、おすすめのメニューが好みに合うかも」といった形で価値説明を続けます。

 

最終的に「その店に行こう」とクロージングすれば、自分の意思を尊重することができるはずです。もちろん、思った通りにいかないケースも多々あるでしょうが、相手からの意見を待ってしまうと、自分の意見を出すチャンスすら失われてしまいます。

 


自己犠牲が少ないコミュニケーションを目指そう

気弱さんは自分の意見をなかなか口に出せないため、「意思がない」、「なんでもいい人」と誤解されがちです。しかし、本当は気弱さんにも希望や欲望があるはず。気弱さんは自己犠牲を続けず、少しでもストレスを軽減できる習慣を身につけていきましょう。

 

今回は『「気弱な人」の失敗しない話し方〜思いが伝わる5つのステップ〜』の授業内容の一部をお届けしました。自分が気弱さんかもしれないと感じた方は、今回紹介したテクニックを活かしてみてください。また、授業ではこのほかにも気弱さんの生きやすさを支えるノウハウを解説していますので、ぜひ授業動画もご覧ください。

 

文=宿木雪樹

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