2020.06.12
全業界が注目!平等な世界の実現を目指す“SDGs”ってなに?日本ではどんな取り組みが行われているの?【1分でわかるキーワード解説】
最新のビジネス用語を知ることでトレンドや経済の潮流を読み取ることは、ビジネスパーソンにとって重要なタスクのひとつです。
PENCIL by Schooでは、影響力の高いビジネス界の最新キーワードを1分で解説。
今回のキーワードは “SDGs”です。授業の内容をより深く理解するために、本記事の基礎知識をチェックしてみてください。
SDGsとは……
具体的な取り組み事例
では、日本企業ではSDGsに対してどのような取り組みがなされているのでしょうか。
いくつかの事例を紹介します。
通信教育や出版事業を展開するベネッセ・コーポレーションでは、SDGsに関わる取り組みのみを発信するオウンドメディア「サステナブルな社会へ」を運営しています。地方創生や子ども向けワークショップ、家族の暮らしの改善など、扱うテーマは幅広いものです。
アート引越センターでは、引越で出るゴミの削減や、業務のペーパーレス化などを通じ、環境保全に資する引越業者としてのブランドを確立しました。そのほか女性の働きやすさ向上や働き方改革への取り組みも、SDGsの指標に沿って進めています。
吉本興業ではSDGsの啓もうを目的としたコンテンツ制作という形でSDGsに貢献しています。人気芸人を起用したSDGsの取り組みを伝えていく動画や、SDGsの重要性について学びながら楽しめるイベントの開催など、エンターテインメントの視点からSDGs訴求を続けています。
企業の強みや事業を生かしつつ相乗効果をもたらす戦略が、SDGsを効果的に取り入れるヒントといえるでしょう。
「SDGs」をもっと知りたくなったら!
SDGsについて詳しく知りたい方におすすめの授業は、「クリエイターとSDGs 、本気で自習しませんか?」です。
SDGsに掲げられた目標はアフターコロナの時代にこそ重要であるというテーマを基軸に、SDGsの将来性について語ります。
さまざまなバックグラウンドを持つクリエイターの方たちが、 先生としてではなく、共に考える契機の授業を展開してくれています。
授業はこちらから↓
文=宿木雪樹
SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
SDGsには国境を越えた社会問題が包括的に取り上げられており、この開発目標を達成すれば、すべての人が平等に、豊かに生きられる社会を持続できるとされています。
SDGsは2015年9月に国連で開かれたサミットで採択された、国際社会共通の目標です。もちろん日本も、この目標を実現していくための具体的なアクションが求められています。
SDGsには17の目標が挙げられており、国連は定期的に各国の達成度をモニタリングしています。日本のSDGs達成度は低く、特にジェンダーレスや環境保護関連の目標には課題が残されています。
日本企業はSDGsの達成に資する事業を展開することで、社会や環境に対する責任を果たす姿勢を投資家に示すことができます。
というのも、2006年に提唱された責任投資原則で、投資家は企業の財務状況だけでなく、その企業のESG(Environment・Social・Governanceの頭文字)を考慮して投資するよう定められたからです。