2020.06.29
“オープンイノベーション”とは?意味とメリットを解説【1分でわかるキーワード解説】
オープンイノベーションによる新規事業開発は、近年話題に上がることの多いトレンドです。
さまざまな業界で目にするこのオープンイノベーションとは、そもそも何なのでしょうか?
PENCIL by Schooでは、ビジネスパーソンが押さえておきたいビジネス・ワードを1分で解説します。今回のキーワードは “オープンイノベーション”。
本記事でキーワードを理解し、オープンイノベーションに関わる授業の理解をより深めましょう。
オープンイノベーションとは……
オープンイノベーションの事例
実際にオープンイノベーションからはどのようなサービスや事業が生まれているのでしょうか。オープンイノベーションに取り組む企業の具体例を紹介します。
日本郵便では、「POST LOGITECH INNOVATION PROGRAM」と称するプログラムを毎年行い、ベンチャー企業のテクノロジーを郵便と流通に活かすための連携を進めています。ロボットによる郵便物のピッキングや、輸送ネットワークの最適化など、採択企業によるイノベーションに向けた実証実験が行われています。
セキュリティサービスを提供するセコムは、異業種の企業と連携することでさまざまな形の安全を提供しています。孫や家族の写真をテレビに転送するサービス「まごチャンネル」と協働した例では、高齢者が健康に暮らしているか自然に確認できるソリューション提供を実現しました。
KDDIは5G開発支援を基軸としたプログラムを提供しています。5G完備のプロジェクトスペース提供や広報支援を行い、企業の5G関連サービスの開発と展開を支援します。技術やリソースを提供し、アイデアや事業を還元させるという点では、もっともシンプルかつわかりやすいオープンイノベーションの例と言えるでしょう。
「オープンイノベーション」をもっと知りたくなったら!
オープンイノベーションについて詳しく知りたい方におすすめの授業は、「Bridge the GAP――オープンイノベーションで大企業はいかに変革するか」です。
本授業では、各業界でオープンイノベーションの実践に取り組むキーパーソンが集い、オープンイノベーションをどのようにビジネスに結び付けていくか議論しています。オープンイノベーションに興味があり、どんなポイントに注意して取り組んでいくべきかを知りたい方はぜひご覧ください。
授業はこちらから↓
文=宿木雪樹
オープンイノベーションとは、社外から募ったアイデアや技術をもとに新規事業や新商品を開発することを指します。革新を表す「イノベーション」のなかの一種であり、昨今は大手企業の取り組みなどから特に注目を集める手法です。
オープンイノベーションを取り入れる最大のメリットは、異業種や異なる領域の専門機関からアイデアや技術を得られる点です。
これまでもビジネスの持続的な発展のために異業種交流の必要性は語られてきましたが、オープンイノベーションでは交流の先にある具体的な商品・サービスの開発まで行われます。
日本企業の多くは、従来クローズドイノベーションを中心としてきました。社内の技術力を高め、その新しい技術やサービスを独占することで企業価値を高める方法です。
しかしクローズドイノベーションの場合、社員の機動性が低くなり、新規性のあるアイデアは生まれづらくなります。
オープンイノベーションを積極的に取り入れることで、企業は市場のニーズに合った技術を外部から取り入れながら、柔軟かつスピーディな事業開発を進め、成長し続けられるでしょう。