目次
- 自分の属性を表すタグを4分割ノートから導き出そう
- タグをもとにナンバーワンになれる場所を探そう
- 今の仕事は自分に向いている?最高の仕事人になるために
2021.12.07
得意なことを仕事にしているのに、毎日楽しくない。あるいは逆に、好きで始めた仕事なのに成果がなかなか上がらない。そんな悩みを抱えているビジネスパーソンは、自分に向いている仕事領域を理解できていないのかもしれません。
Schooの授業「自分に向いている『最高の仕事領域』の見つけ方」では、自分が得意で好きだと思える領域を仕事にする方法を、さまざまなビジネス本を世に送り出してきた寺澤伸洋(てらさわ・のぶひろ)先生が解説します。本記事では、その一部内容を抜粋します。
先ほど考えたタグから、自分がナンバーワンになれる場所を探してみます。業界や会社全体でナンバーワンを目指すのは難しいものですが、そこから範囲を狭めたり、2つ以上のタグをかけ合わせたりすると、おのずと自分がナンバーワンになれる領域が見つかります。
例えば、部署全体でナンバーワンを取るのは難しくても、その部署の中のひとつのチーム内で、さらにひとつの業務に関してナンバーワンを目指すなら難しくないはずです。同様に、教師として働いている人はたくさんいたとしても、その中でボクシングを趣味でやっている人は珍しいかもしれません。
このように、「○○さんといえば、○○」と言われるような領域をひとつ見つけ出すと、それが自分の価値になり、自信をつけるためのきっかけになります。どんな小さなことでも構わないので、まずはセルフブランディングの起点となる事柄を、タグから広げて考えてみましょう。
最後に、4分割ノートで書いた好き嫌い、得意と苦手の各領域において、自身の仕事がどこに入っているか確認してみましょう。現在すでに好きで得意なことを仕事にしている人は、最高の仕事人として力を発揮することができています。
得意だけれど嫌いな仕事に就いている人は、いわば「優秀な不幸者」です。この領域に現在いる人は、仕事を効率化して空いた時間に新たな価値創出に励むことで、夢中になれることを見つけてみてください。
また、苦手だけれど好きな仕事を選んだ人は、「下手の横好き」といえる状態です。得意な人に比べて成果をあげる時間がかかりますが、質より量で勝負する意識をもって、成功体験を重ねながらスキルを高めていきましょう。
もし自分が苦手だし嫌いなことを仕事にしているのであれば、その場から離れるよう努めてください。変化は怖いかもしれませんが、変化しないと負のスパイラルからは抜けられません。
このように、自分がいる領域を理解して適切な改善をすると、好きで得意なことを仕事にできるようになります。最高の仕事人になれるよう、自分の領域を変えていく意識をもちましょう。
授業内では、このほか受講者の質問をもとにした先生のアドバイスなども聞くことができます。仕事への苦手意識や嫌悪感が消えない方は、ぜひ本授業の動画を参考に、自己分析を進めてみてください。
文=宿木雪樹
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まず自分自身の理解を深めるために、4分割ノートを記してみましょう。4分割ノートとは、横軸に苦手と得意、縦軸に好きと嫌いを配したマトリクスです。
この4分割ノートに書いた内容から、自分を表すタグを見つけ出していきます。タグとは、自分の自信がもてる部分や価値を端的に表したものです。例えば、「毎朝走っている」「英語を話せる」といった内容がこれにあたります。
タグを決めるときに注意してほしいのは、あくまで自分の基準でやりたい、得意だと思うことを表すことです。誰かと比べてしまうと、「毎朝走ることなんて誰でもできる」「英語は話せるけど、他の人に比べたらたいしたことないから」といった形でタグを決めることができません。
誰にも負けない分野だけをタグと捉える必要はありません。自分が好きだったり、得意だったりするものであれば、言うだけタダの精神でタグにしてみましょう。そして、タグの内容は積極的に周囲にアピールしてみてください。あなたがどんなことに自信をもっているのか、あるいはどんな目標があるのか周囲に認知されることが大切です。