目次
- カレーづくりから考える「ロジカルシンキング」
2022.09.27
ロジカルシンキングは、どんな企業でも通用するポータブルスキル。このスキルを身につけたい!という方も多いでしょう。
そこで今回は、灘高校、東京大学経済学部を卒業後、日系メーカーで17年勤務し、40歳でGAFA部長に転身という経歴を持つ寺澤伸洋氏が、ロジカルシンキングの基本を解説。
※この記事は、『ロジカルシンキング入門-抜け漏れのない分解と深堀り-』を再編集しています。
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ロジカルシンキングのはじめの一歩は「何を考えるべきか」を見つけることです。
例えば、お客様にカレーを振る舞うとします。その時、満足してもらうにはどうすればいいか、何を考えるべきかを考えてみてください。
この質問をすると、お客様が満足する美味しいカレーを作るために「最高級の食材を準備します」という回答がよく挙がります。つまり、食材に関する回答に偏ることが多いのです。
それを一覧表にまとめてみるとどうなるのかと言うと
・食材
・高いランクの肉
・有機野菜
・スパイス
などですが、これだけですと全然考えられていません。実はすべて「食材」についてしか考えられてないわけです。
「お客様が満足する」。そのためには他にも考えることはたくさんありそうです。
どのように考えるのかといった時に、食材であれば高ランク肉、有機野菜、スパイスなどですが、その他にもターゲットは誰なのか、どういった嗜好性を持っているのか。
提供時間はどのくらいがいいのか、お店の雰囲気はどうするのか、準備物は何を揃える必要があるのか、というように、まずは「お客様に満足してもらうために考えなければいけないことは何なのか」ということを横軸で洗い出していくことが大事になります。
この場合では、先に挙げた6項目。まずは考えるべき要素をすべて洗い出した上で深く掘っていくこと。
それがロジカルシンキングのスタートになると考えています。