目次
- 現代に求められる「NEWフリーランス」の働き方・稼ぎ方
- 「教えるサービス」で収入の入り口を増やす
- NEWフリーランスになるために始めておくべきこと
2021.08.14
「働き方」や「稼ぎ方」に変革が起きている現代日本。中でも、近年注目されているのが「フリーランス」という働き方です。実際に、ここ数年で企業戦士からフリーランスとして仕事を請け負うようになった人も多いのではないでしょうか。
ただフリーランスにも、同じように変革の時代が訪れています。本授業は、そんなフリーランスとしての新しい働き方や稼ぎ方が学べる60分です。講師を務めるのは、『NEWフリーランスの稼ぎ方』(明日香出版社)の著者であり、「伝える力[話す・書く]研究所」所長の山口拓朗先生。先生が考えるフリーランスの新しい働き方・稼ぎ方とは一体どのようなものなのでしょうか?
山口先生いわく、CtoCサービスは活用次第で様々な分野に応用が利き、可能性も広げられるとのこと。そして今回NEWフリーランスの稼ぎ方として、授業内でおすすめしたのは「教えるサービスの提供」です。
教えるサービスを提供するのメリットは2つ。収入が減るリスクを抑えられる点と、収入の“入り口”が増やせる点です。これは専門知識や技術を持ったフリーランスだからできること。実際に先生もセミナー講座やテキスト、サロンコミュニティを使って「教えるサービス」を提供し、収入の入り口を増やしているそうです。
よく「フリーランス=プレイヤー」といったイメージを持たれがちですが、先生は「それにこだわる必要はまったくない。プレイヤーの活動に加えて指導者やコーチャーとして活動することも可能」と語ります。
ただ、ひとえに指導者やコーチャーといっても「自分に教えられるほど力はない……」「もっと優れた人がいるのでは……」と考える人も少なくないはず。山口先生はそんな不安を抱える人に、以下のようなアドバイスを送るそうです。
「自分の少し後ろを歩く人にサービスを提供するように意識しましょう」
ちなみに、こうした意識は教える側だけではなく教わる側にもメリットがあり、相乗効果が生まれやすいとのこと。
「教わる側も、その道の大御所やプロから学ぶとなるとハードルを高く感じてしまうはず。逆に自分の身近な存在で、かつ確実に実績が上の人から教わることができれば、そのことについてより深く学びたい思うものなんです。そのような方々にアプローチをかけられれば、収入は少しずつ増えていくでしょう」
では、これからNEWフリーランスとして活動しようと考えている人は、何をどのように始めれば良いのでしょうか。山口先生がまず挙げたのは「自身の専門性を見つけ、磨くこと」です。
「まずはどんな専門性を武器に働くかを考えてみてください。前提としてフリーランスは人に価値を提供して、対価として報酬をもらう仕事です。そのため、自分が持つ専門性がわからずにNEWフリーランスとして活動を始めても、収入は得にくいでしょう。まだ企業に勤めていて、これからNEWフリーランスを目指す人は、自分にはどんな専門性があるのかを探して、今のうちから磨いておくべきです」
2つ目に挙げたのは「情報発信力を磨くこと」。一見、情報発信と聞くとTwitterやブログといったツールを使うのがメインと思われがちですが、先生いわく専門性の内容によってはそれ以外を使って構わないとのこと。インスタグラムや動画配信、写真だけを載せるツールが有効の場合もあるそうです。こちらも、NEWフリーランスとして活動する前から磨けるスキルであるため、今のうちに始めておいた方が良いと先生は語ります。
3つ目は「個性・人間性を磨くこと」です。先に述べたように、フリーランスで収入を得るためには専門性が必要不可欠であり、そのレベルも高いに越したことはありません。
ただ先生は「これからの時代は単に専門性だけで選ばれる時代ではなくなる可能性が高い」と語ります。その背景にあるのがAIの存在。いままで人間がこなしていた仕事をAIが担うリスクがある以上「AIよりもこの人にお願いしたい」と思ってもらえるような人間性が大切になると先生は語ります。
授業内では他にも「パーソナルブランディングを構築する方法」や「ブログで情報発信をする際の注意点」について学べます。現役フリーランスの人はもちろん、これからNEWフリーランスを目指そうと考えている人は、ぜひ受講してみましょう。
文=トヤカン
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終身雇用制度の崩壊が懸念され、非正規雇用やアウトソーシングの増加、コロナウイルスによるリストラや倒産が目立つ現代。企業に勤めることへの安心感が減り、逆に不安が大きくなり始めた人も少なくないでしょう。
山口先生は、こうした時代背景から「いつか社会人総フリーランス化の時代が来るのではないか」と予想しています。
ただフリーランスも、多くが企業や組織からの請け負いに依存しているのが現状です。そこで先生は、フリーランスの新しい働き方・稼ぎ方として「NEWフリーランス」を提唱します。
山口先生が提唱する「NEWフリーランス」とは、企業から請け負う仕事とCtoC(個人間取引)サービス活用の2つを軸にしたハイブリッドな働き方のことです。
一見、企業とフリーランスは、マッチング系のプラットフォームの充実によって以前より繋がりやすくなり、請け負う仕事の量も増えたように思えます。
ただ先生いわく、これからは請負仕事だけに依存するのは厳しいとのこと。近年需要が増加しつつある、CtoCサービスにも目を向けておくべきと述べています。
「昨今の消費活動を見ると、以前なら企業から買っていた商品やサービスを、個人から購入しているケースは増えているように感じます。僕は、この流れはフリーランスの働き方や稼ぎ方にも活用できると考えています。自身が持つ専門性や技術を、ネットやSNSを通じて“シェア”という形で一般消費者に提供することで、新たな稼ぎ方を構築できるでしょう」
ネットやSNSが必要不可欠な時代となったいま、CtoCサービスの需要はますます増えていくはずです。現役のフリーランスはもちろん、今後フリーランスを目指す人は、CtoCサービスを活用した働き方・稼ぎ方にも目を向けるべきなのかもしれません。