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2020.04.03

Interview

“令和のUI・UXは「知の再利用」。便利さは平成が作ってくれた”ーーこれからの体験はどう変わるか

“令和のUI・UXは「知の再利用」。便利さは平成が作ってくれた”ーーこれからの体験はどう変わるか

令和のUI・UX、これからの体験はどう変わるか(出演者:山田 亮 / 米田 哲丈)

目次

  • 令和では「平成で作ったものは作らなくていい」
  • UI・UXで新しい時代の当たり前を提供する
  • 時代に合わせたUI・UXを提供。令和での体験を考える
良い体験や、使いやすさは時代によって変化し、それに追従・牽引する形で、UI・UXも変わり続けています。

令和時代のUI・UXはどのように変化していくのでしょうか。

その疑問を解決するため、今まさにUI・UXの開発に携わる株式会社トレタにてデザインチームのリーダー山田 亮氏、クックパッド株式会社 デザイナーの米田 哲丈氏にお越しいただきました。

山田 亮 先生

株式会社トレタ デザイナー

米田 哲丈 先生

クックパッド株式会社 買物事業部 デザイナー

未定

受講生代表

学びノート

SESSION令和では「平成で作ったものは作らなくていい」

1

令和のUI・UXを考える上でおさえるべき3つのポイントについて、米田さん、山田さんにお聞きしたいと思います。

まずは米田さんから、3つのポイントを教えてください。

2763

はい。こちらです。

 ①デザイナーの役割
 ②デザイナーの働き方
 ③知の再利用

以上の3つです。

3

まずは上からお聞きしたいのですが、デザイナーの役割とはなんですか?

2763

デザイナーの役割なんですが、令和に限らず一昨年くらいからデザイナーの役割が増えていて。

2763

どこからどこまでがデザイナーの役割なのか、UXという体験を作るのは誰がどうやって進めていくのかっていうのは、一つ令和の大きなポイントかなと思います。

2763

次に働き方についてです。例えば就職や転職をするときに、事業やアプリに共感して、一緒にやってみたいという方は多くいると思いますが、それだけだと企業は満足しないので、会社のビジョンやカルチャーとのマッチを求めると思うんですね。

2763

そうすると採用のハードルも変わっていくし、映画を一つ作るみたいに、一つのアプリで一つのチームを作るみたいな感じで働き方が変わっていく。

2763

今は会社員がメインでやっていますが、今後フリーランスのデザイナーがより増えていくと思います。

1

2つ掛け持ったりとかっていうことですよね。

2763

そうですね。複業(副業)とかも増えていますので、プロジェクトごとに進んでいくっていうのが多くなっていくと思います。半分願望なんですけど(笑)

3

そうなんですね(笑)。3つ目の知の再利用とはなんでしょうか?

2763

知の再利用と書いたらかっこいいんですけど、プログラマーに比べてデザイナーはまだまだ車輪の再発明じゃないですけど、同じ物を色んな人が考えちゃっていると思っていて。

2763

一度考えたことはもう考えないで済むとか、ホームのアイコンはデザイナーであればみんな作ったことあると思うんですけど、もう作らなくていいものは作らないで、その時間を他のものに使うということを、デザイナーもやっていった方がより生産性が上がっていいものを作れるようになるんじゃないかなと思い、この3つにしました。

1

無駄を省くというか、同じことをしなくて済むようにするってことですね。

2763

品質が高いデザイナーとか、仕事が早いデザイナーって、特に若いデザイナーがそうなんですけど、上手にそういったことをして品質もスピードも上げている印象がありますね。

SESSIONUI・UXで新しい時代の当たり前を提供する

3

山田さんの考える、UI・UXを考える上でおさえるべき3つのポイントを教えてください。

2764

はい。上からこんな感じです。

 ①5G
 ②スーパーアプリ
 ③役割の再配置

というふうに書かせて頂きました。

2764

5Gは直近、この春から各社使ってくると思うんですけど、今までイメージしていた通信速度と違っていたり、同時接続できる人が増えたりで、やれそうだったけどできなかったことがすぐできるようになっちゃうみたいな。

インフラの方の当たり前が、結構変わるのかなと思います。

1

5Gになったらデザイナーとしても変わるんですね。

2764

そうですね。いま僕が携わっているアプリだと、ローディングのアニメーションとかをこだわって作ったりしているんですけど、たぶんもう一瞬も映ってくれないんじゃないかなと思います(笑)

3

一瞬も映らない?

2764

5Gになったら通信速度が早くなってすぐ画面が切り替わっちゃうんで、ローディングのアニメーションが映らなくなるんですよ。

1

なるほど、そういうことですね。

2764

あと、スーパーアプリですね。

3

スーパーアプリってなんですか?

2764

スーパーアプリっていうのは、複合的なアプリケーションというか。

2764

最近だとLINEとかが決済とメッセージのサービスが同じアプリケーションに乗っていて、タブバーの部分で切り替えて使えるようなものです。

2764

一方でニッチ化しているアプリが増えているんですけど、もう一方でスーパーアプリと呼ばれる統合的なアプリが増えていて。

2764

これにはは一つ明確なアドバンテージがあります。ニッチなアプリだと、他に自分の使いたいアプリ同士が連携できないというのは、一つの問題があるんですよね。

2764

その点スーパーアプリだと、一つのアカウントで複数のサービスを、自分の生活に合った内容を選んで使えることができるので、こういう統合的なアプリも当たり前になってくるんじゃないかなと思います。

1

LINEとか使ってても、最初はメッセージだけのものだったのに、いつの間にか決済ができるようになってきてたりとか。

2764

そうですよね。ユーザーが求めるものに対してしっかりとそれを感じ取って、提供できるかどうかは、デザイナーとしての技術が問われるところかなと思っていて。

2764

ユーザーさんが全然ついてきていないみたいなことになると、それはユーザーが求める価値を提供できていないってことになるんですよね。

2764

「どうやったら未来の当たり前をつくっていけるか」みたいなのは、令和のUI・UXのデザイナーには大きな役割としてあるんじゃないかなと思いますね。

2763

アプリを複合すべきかみたいな判断も難しいところですよね。

2763

LINEも全部を詰め込んでいる訳ではなくて、メルカリもメルペイを別にしたりとか、みんな考えていると思うんですよね。一緒にするとつくるのが大変になることもあるので。

2764

そうですよね。特に運用が大変ですよね。

3

3つ目はいかがですか?

2764

役割の再配置ですね。デジタル化していく上で、ロボットとかAIとかじゃなくて「人間がやるべきこと」が明確になってきていて。そうじゃないものに関しては、AIとかに任せられるようになっていくんじゃないかなと思います。

1

デザイナーとしてやるべきことに集中して、他のことは任せられるようになっていくというか。

2764

そうですね。例えば飲食店とかだったら、お客さんに対してサーブすることとか、料理を作ることに集中する。

2764

それ以外の予約管理とか顧客管理とかは、どんどんデジタル化すればいいし、「役割の再配置」っていうのはこれからどんどん行われていくんじゃないかなと思います。

SESSION時代に合わせたUI・UXを提供。令和での体験を考える

1

今後2~3年の未来として、UI・UXというのはどういうふうに変わっていくのでしょうか?

2763

UI・UXを作るための要素がいくつかあって。

2763

一つは「テクノロジー」で。もう一つが「時代」。その二つがあると思っていて、それらに合わせて作るのがUI・UXなので、UI・UXがけん引してつくっていくというのはあまりないと思うんですね。

2763

なので、それらに合わせた、もしくはユーザーのメンタルモデルに合わせたものをつくっていくというのは、令和もその次の年号であっても変わらないんじゃないかなと思います。

2763

例えばコロナが流行したからとか、リモートが増えたから色々変わっているのも一個の時代でしょうし。

2763

サービスもUI・UXも、それぞれの要素に合わせてフィットさせてあげるというか。それにちょうどいいものでUI・UXが包んであげるっていうふうになるんじゃないかなと思います。これは10年後も100年後もそうだと思います。

3

時代にフィットさせるということは、サービスを出すタイミングが早かったとか、そういうこともあるんですか?

2763

そういうのもあると思いますし、リモートだからそのサービスがフィットしているというのもあると思います。SNSが流行っているからこういうUI・UXがいいだろうというのもありますし。全然あると思います。

1

山田さんはどうでしょうか?

2764

僕は、逆にUXデザイナーをやっているから、UXデザイナーの方から提案していきたいなと思いますね。

2764

時代背景や文脈はもちろん考慮しますが、そんな中でどんな提案ができるか、提案してどう変わっていけるか、というのが個人的にあって欲しいなと、令和では思っていますね。

2764

平成の部分で結構便利になってきたと思うので、それで生まれた余白みたいなものをうまく活用して、自分の選択の中でハッピーになれる提案というものをUXデザイナーが提供できると、おもしろい世の中になるのかなと思います。

3

なるほど。米田さん、山田さん、本日はありがとうございました!

2020年04月03日 公開

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