目次
- 発散フェーズは「量」を重視しよう
- アイデアをたくさん生み出すカギは「軸」にあり
2021.03.25
日々の仕事の中で生まれた課題を解決させるためには、いかに柔軟な発想力でたくさんアイデアが生み出せるかが1つのカギとなります。ただ、いきなり「たくさんアイデアを出してください」と言われても、方法がわからなければ難しいものです。
今回紹介する授業『発想に驚かれる「課題解決アイデアをたくさん生み出す方法」』では、タイトル通り、アイデアの創出方法が学べます。講師に迎えるのは、株式会社KI Strategy代表取締役の今井健太郎先生。
なお、本授業は『課題解決力を学ぶギモンの法則』シリーズの2回目です。一般的なアイデアの創出方法を学ぶと同時に、今月のギモンビトであるお笑いコンビ「ゾフィー」のサイトウさんが経営する居酒屋「やまよこ鮮魚店」の再建アイデアの創出にも着手していきます。ここでは授業の中身を少しだけご紹介。
では、アイデアをたくさん生み出すにはどうすれば良いのでしょうか。先生が提示したのは「軸の活用」です。これは本授業の肝となる部分でもあるとのこと。
上の写真は「お店にお客さんが来るかどうか」をテーマに、今井先生が構築した軸です。横軸はお客様の気持ち、縦軸はお客様の行動を表しています。
先生がまず注目したのは、左上のゾーン。新しいアイデアを生み出す際、多くの人がここに焦点をあてて考えることが多いそうです。店舗経営者であればもちろん「行きたいと思ってもらえて、かつ実際に来店してもらえる店」を目指すはず。先生も「そのゾーンを中心に考えても良いアイデアは生まれる」と語りますが、今回のテーマ「たくさんのアイデアを創出する」に目を向けるのであれば、他のゾーンを活用してみるのも良いとのこと。
「本来の理想ではない『行きたくないけど行っちゃうお店』について考えてみると、逆に面白いアイデアやお店のコンセプトが思いつく場合もあるんです。右下の『行きたいけど行けないお店』や『行きたくないし、行かないお店』に関しても同様で、いつもとは違う視点から考えてみるのも、新しいアイデアが生まれるきっかけになります」
この軸は、飲食店や居酒屋の課題解決に特化したものではありません。例えば、先生は以下のような場合でも軸が活用できると語ります。
これは、新しいゲーム機を開発するというケースで構築された軸の一例です。まったく新しいゲーム機を生み出そうと考えたとき、意外にも右上の軸「外で座って遊べるゲーム機」に代表例が出てこないという結果が出ました。このように、市場や商品における意外なアイデアが見つけられるのも、軸を使うメリットなのです。
授業ではこの後、先生もコンサルタントの仕事でよく活用する「時間軸」が紹介され、やまよこ鮮魚店の課題に対するアイデアを考える時間へと移ります。今井先生がよく活用する「時間軸」とはどんなものなのでしょうか?また、やまよこ鮮魚店の課題に対して先生と受講生の方々はどのようなアイデアを出すのでしょうか?詳細はぜひ、実際の授業で確かめてみてください。
文=トヤカン
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いままでは、個人的に良いと感じた居酒屋のサービスを参考にしたり、あえてお客様の目線で自店を見てみたりすることでアイデアを創出してきたサイトウさん。今井先生も「その方法はとても良い」と述べますが、同時に一般的なアイデアの創出方法についても語ります。先生はまず、アイデア創出に必要な要素を3つ提示します。
「発散と収束」とは、アイデアを創出するための基本的動作です。発散はアイデアを生み出すこと、収束は生み出されたアイデアを絞っていくことを意味します。今回はメインテーマが「アイデアをたくさん生み出す方法」であるため、発散が主なフェーズです。先生いわく、発散フェーズにおいては「どれだけ量を増やせるか」が大切とのこと。
「フェーズによっては『それは無謀じゃないの?』といったアイデアは排除されますが、今回は発散のフェーズですから、実現できなさそうなアイデアでもどんどん提案することが大切です。そこから組み合わせられるアイデアも出てくるかもしれません」