目次
- 「面倒くさい」は生産性を上げるために必要なことだった!
- 面倒くさがりは「問題発見」が得意な人
2021.04.25
「仕事は量より質」。そう言われて久しく、生産性の低さを努力でカバーすることは残念ながらもうマイナスでしかありません。どうすれば「量」から「質」へと変えていけるのでしょうか?
Schooの授業『いい加減な人ほど生産性が上がる「超効率ハック」』では、その悩みを解決するハックを提供。講師は、朝日広告社ストラテジックプランニング部プランニングディレクターの羽田康祐先生です。本当にいい加減な人が生産性を上げられるのか? 羽田先生の講義がヒントになるに違いありません。
本記事で紹介するのは、生産性が上がるハックを学ぶ前に抑えておきたい「3つの基本スイッチ」から、『「面倒くさがり」は善』というスイッチについて伝授。生産性を高めて効率化するにあたっての基本を知りましょう。
先ほども羽田先生が言ったように、「面倒くさいと思った時点で必ず問題がある」を言い換えると、面倒くさがりの人は問題や非効率を発見しやすい人と言えます。
そこで羽田先生が薦めるのは、「問題を発見したら、ぜひ『もういいや』ではなくて、『どういう工夫をすれば面倒くさくなくなるか』を考える」こと。そうすれば、さまざまな問題が効率的になっていきますし、生産性が高まります。他の方にシェアすればチームの課題解決にもつながります。
何事もきっちりこなすのではなく、「面倒くさい」の気持ちが実は生産性を上げる出発点になるとは、新しい発見だったのではないでしょうか。
ここで、受講生から質問が届きました。「上司にこれ必要ありますか?とかみついても、やれ、と言われることが多い」という悩みに、羽田先生が解答。必要ありますか?と聞いて明快な理由があれば続けるべき。自分には見えない世界では分からないだけであって、上司から見える世界では必要かもしれないからです。
ただ、「念のためやっといて」と言われたときはチャンス。「ほぼいらない仕事」だと羽田先生。念のためやっといて、と言われてもやらないことが結構多いそう。
でも上司本人はその仕事を羽田先生がやめたことに気づいておらず、3カ月後くらいに「あの仕事やめちゃいましたけど誰も困ってないからいいですか?」と聞くと、じゃあいっか、でやめられるとのこと。または、「1カ月やめていいですか」と交渉することも戦略のひとつです。
さらに授業では、8つの分野の中から「どうすれば効率化できるか」を羽田先生がアンサー。例えば「コミュニケーション」の効率ハックとして、「いきなり反論せずに一旦は自分の中に受け入れる。もし相手が正しいとしたらどうなるんだろうと考えてみる」と言います。そう思った理由は、羽田先生の外資系コンサル時代に遡ります。実際の授業でご確認ください。
「生産性」と聞くと、「面倒くさがりには向かない」と考えてしまいがちですが、それは大きな誤解です。懸命に歯を食いしばって頑張るのではなく、頭のスイッチを変えて、仕事の質を上げましょう!
文=田中ラン
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生産性を上げるためには、テキパキ段取りよく積極的に仕事をこなすイメージがありますよね。「面倒くさい」が口癖の人は、会社でもあまり評価されません。しかし、「面倒くさがりが悪なのは間違いで、面倒くさがりはいいこと」と、羽田先生はキッパリ。その理由をご説明いただきます。
たとえば、INPUTをする場合。情報が溢れている現代社会において、「情報を網羅的に集めよう」とするのは限界がきますし、大変です。その時に「勝手に情報が集まってこないかな」「必要最小限の情報だけ集めたいな」と、“面倒くさい”が発端となる願望から、効率的な方法を編み出す糸口が見出されます。
「面倒くさいと思うときは、必ずそこに何らかの問題や非効率が潜んでいる。それをどう変えるか考える工夫のエンジンが『面倒くさい』ということ」と、羽田先生。この時に沸き起こる「面倒くさい」をポジティブに転換することが、生産性が上がるポイントです。