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2020.12.09

Column

ビジネス書の企画書を大公開! 編集者が驚愕した企画書が生まれた背景とは

ビジネス書の企画書を大公開! 編集者が驚愕した企画書が生まれた背景とは

書店で話題のビジネス書。どんな背景や意図で作られたか気になりませんか?

Schooの授業『担当編集が解説 注目のビジネス書』では、著者と編集者を講師として招き、執筆時の背景や意図から、編集者の企画に対する見立てまで、当時の企画書などを公開しながら書籍の魅力を発信します。

今回、お越しいただいたのは、『図解 人材マネジメント入門』編集者の林拓馬先生と、著者の坪谷邦生先生。プロの編集者は、どのように一冊のビジネス書を作り上げるのでしょうか? 早速、お話をお聞きします!

目次

  • 15社に断られたビジネス書の企画が、見事に昇華するまでに実践したこと
  • 15社から「売れない」と言われた企画を実現するためにしたこと
  • プロの編集者が驚愕!熱量たっぷりの「企画書」

 

 

15社に断られたビジネス書の企画が、見事に昇華するまでに実践したこと

 

まずは、この書籍についてお二人からご紹介いただきました。複雑で分かりにくいと言われる人材マネジメントについて網羅的・構造的に捉えた同書は、10章で構成されており、全章合わせて100のツボを掲載しています。林先生は、「初学者の人にとって人材マネジメントは何から勉強していいか分からない。それを100のツボで体系的に分かりやすくまとめ、図解にしているところが大きなポイント」とアピールします。

 

さらに、上部にQ&A、左ページに解説、右ページに図解と、見開きでポイントをつまみぐいできる仕立てもこだわった点です。

 

 

それでは、書籍を出版にするにあたっての裏話を聞いていきましょう。どのような狙いがあって書籍化に至ったのでしょうか。

 

 


15社から「売れない」と言われた企画を実現するためにしたこと

もともとエンジニアだった坪谷先生。「人事に転職しようと思って色々な本を買ったけど、専門書は難しすぎる。全体として構造を捉えることができなかった」と、当時を振り返ります。「人事になりたての頃の私が助かるような入門書を作りたい」というのが、坪谷先生の想いでした。

 

 

それから、日本全国のHRM本を買い漁り、HRM本の読書会を何度も開催。名著だけをまとめた冊子を作り、周囲の進めもあって出版社へ企画提案をし続けますが、ことごとく断られます。その数、なんと15社。

 

「学者や有名な会社の人が書いた本でないと売れません、とどの方も口をそろえて仰っていた」そう。そこで実績を作るために、100日間ブログを書いてKindle本を出し、POD(プリントオンデマンド)出版も開始。実績作りのために、たゆまぬ努力も欠かせません。

 

 


プロの編集者が驚愕!熱量たっぷりの「企画書」

実績をつけた坪谷先生は、過去にカンファレンスで名刺交換をした編集者の林先生にメッセンジャーで企画提案をします。

 

 

企画書を見た林先生は「完成度が非常に高くて、正直びっくりした。こんなに力の入った企画書を初めて見た」と言います。林先生が驚いた、坪谷先生の企画書のポイントはこちら。

 

・テキストベースではなくパワポで企画書を作っていた
・100のツボの“問い”がすべて完成されていた
・レイアウトや読んでもらいたい「見せ方」がまとまっていた

 

「『どういうことを書きたいか』を企画書で出す方はすごく多いが、『こういう風に見せたい』まで考えてくださる方はほとんどいない。見た瞬間に僕もイメージが沸いたし、編集会議でも伝わりやすく、素晴らしい企画書だった」と、林先生は大絶賛。

 

 

授業では、実際に送った企画書を振り返ります。「企画の時点でここまで考えていたの!?」と目を疑うほどの完成度に、坪谷先生の熱量を感じるに違いありません。

 

 

ここで受講生から質問です。「持ち込み企画は、完成品くらいのモノを持っていった方が良い、ということ……でもないんでしょうか」。

 

この質問に、「完成度の問題より、『読者の方を向いて企画を立てているか』が大きかった」と林先生。「私の実績やスキルを本にできませんか?という持ち込みが多いが、それより坪谷先生の企画書は、読者はこんな人たちでこんな課題がある、そこに対して私のスキルを活かしたら課題が解決できるんじゃないかという視線、企画の立て方が素晴らしかった」と続けます。

 

ビジネス書の企画を立てる時、「誰に読んでもらいたいか」「どういう課題を解決したいのか」があると、編集者が興味を持ちやすくなるそうです。

 

 

さらに授業では、色やデザインのこだわりについても話します。色味は店頭でパラパラ立ち読みする人たちが「分かりやすいし買って損しなさそう」と思わせるための重要な要素。『図解 人材マネジメント入門』では、どんなこだわりを散りばめているか、実際の授業でご確認ください。

 

文=田中ラン

Schooの授業『担当編集が解説 注目のビジネス書』のダイジェストをお届けしました。一冊の本に、著者や編集者がどれだけの熱量を込めているか伝わる放送でした。ビジネス書を読むことが好きな方だけではなく、人の心を動かす企画を作りたい方にとっても参考となること請け合いです!

 

『担当編集が解説 注目のビジネス書 「図解 人材マネジメント入門」編集者:林拓馬さん・著者:坪谷邦生さん』

http://schoo.jp/class/7212/room

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